一般入試のドローイング注意点 /
以前AO入試のドローイングでも、気をつけることなどを書いたが、何回も繰り返します。
まずは公開されている過去問題は全て解答すること。
➡1. 解答用紙はA3ケント紙縦位置なので、自分でA3ケント紙のスケッチブックタイプのを購入して必ず練習すること。画用紙と異なり表面が滑るのと、手の甲で画面が汚れるので手と画面の間に一枚問題用紙などを挟んで作業をしよう。画面が汚れていると採点の時に減点される。
2. 鉛筆は先を使い線描で交差させるハッチング法(ダビンチ・ミケランジェロ・デユーラーの素描参照)と平塗りで塗り重ねて調子を調整する方法があるが、むろん併用しても良いので ふだんからいろいろと、建物の外観や内観(自分の部屋でも良い)などで研究してみよう。
3. 問題文と提示された問題の意図をよく読んで何が求められているか?よく考えて解答の文章を書き。そして一番伝えたいことをデッサン(ドローイング)するようにしてみよう。
4. 問題で建築的発想で解決出来そうなことはそういう意図(アイデア)をきちんと、1点透視や2点透視、遠近図法やあるいは等角投影図法で描いてみよう。そこに建物や植栽、あるいは人物やその周りの環境が必要な場合もあるので、ふだんから実の周りのそういう関連した自然物や人物、建物の外観や内観はむろんのこと、練習しないと絵画の初心者は本番でマンガみたいになり平面的になるので、出来れば遠近感覚と立体感、あるいは影(いつの時間帯か?)朝方か、昼か、夕方か、夜かにより影の出方が大きく変わる。
5. 問題により解決の提案型でなく、文章で述べられている状況を書くことが要求されることもあるので、例えば谷崎潤一郎の”陰影礼賛”などの伝統的日本家屋における、幽玄的な陰影の描写のくだりなどの場合は、やはり伝統的な日本建築の部屋のつくりの構造と意匠、材質感などが書けるようにしたい。畳は6畳と4畳半では並べ方や畳のモヂュール(縦横比)、障子のマス目と数、ふすまの構成、天井、床の間の意匠と形状など。一度でも書いてみないと実際にはなかなか描けません。一番良いのは実際にそういう伝統建築の外観や内観をデッサンするとベストです。横浜の三渓園などはお薦めですが、鎌倉、京都や奈良などに住む人や近いひとは外観と内観を描いてください。
6. ランボーの詩などの問題を視覚化するという、抽象的だが自由に表現できる空間を創作出来る問題も過去に出ている。こういう問題は想定デッサンという名称で美大などでも数多くの科が多く出題されている。こういう問題はやはりふだんから相当の描写をしていないと、ボリュームや形体、材質感を描くことができない。観察や写真を撮るだけではデッサンは上達しないので、やはり自分の目と手と頭で感じて解釈しながら、自分の内面的価値観と刷り合わせながらさまざまなことが発見することができ心に刻むことができる。一つの新しい自分の内面との自己対話でもあり新しい自分の感情体験でもあるのです。
7. 未来における建築や海洋での建築、あるいは砂漠などの建築もあるかもしれません。現在ではドバイ、サウジアラビア、アベルバイジャン、韓国をはじめさまざまな国が高層建築やタワー型建築、あるいは故ザハ・ハデイットやフランクゲイリーなどの20世紀建築ではみられない超前衛芸術的な意匠の建築も世界で数多く建築されています。日本の建築家ユニットSANAAのルーブル・ランス西沢立衛と妹島和世さん、ポンピドーセンター・メスの坂茂さん、隈研吾、安藤忠雄、伊藤豊雄、MOMAの谷口吉生などさまざまな日本人建築家が世界で活躍しているのが誇らしい。
高橋 順一
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