“建築と彫刻との関係”
1929年2月28日(90歳)
建築物 | ビルバオ・グッゲンハイム美術館 ウォルト・ディズニー・コンサートホール ゲーリー自邸 ワイズマン美術館 Dancing House オンタリオ美術館 エクスペリエンス・ミュージック・プロジェクト エイト・スプルース・ストリート |
受賞 | AIAゴールドメダル RIBAゴールドメダル プリツカー賞 高松宮殿下記念世界文化賞 アストゥリアス皇太子賞 |
フランクゲイリーはフランス遊学滞在時に多くの彫刻家や詩人と交友関係を得た。その時に、建築様式やいままでの自分の建築概念に疑問を持ちその、自分のフレームを壊し自由で新しい空間造形としての、芸術的建築家への未知を選択しました。
このことはいまは亡き、天才建築芸術家であるザハ・ハデイットの革新的な美しい曲線と曲面の21世紀建築を開拓した先導者のフランク・ゲイリーとザハ・ハデイットという希有な建築の新たな地平を切り開いた冒険者として、両者ともまったく異なる空間造形言語を用いていて、美学もまったく異なる世界観と云えます。
以前にステーブジョブスがテレビは人を阿呆にしていると断定して、自分の子供には携帯などのSNSを持たせなかった。それは断片情報をいくら、積み重ねてもゴミを入れればゴミが出るだけということを知っていた人間だからと云える。テレビではなく優れた本や自然体験や人との直接の交流などが、フランクゲーリーの経験からわかるように、いつもの環境から異なる文化を体験することで自分自身の頭と眼と手を使い考えることだけが正しい方法と云えます。人の考えから学ぶのは大切ですが、最終選択はいつもあなた自身が自分で決めることが自尊心や自負心を育み、自分独自の制作する造形表現作品の視覚言語を持たなければいけません。特の総合芸術家都言われる建築芸術では世界の中で独自性を持たなければならないと思います。
➡ “建築と彫刻との関係”という認識、特にゲイリーと彫刻、ザハとロシア・アバンギャルド絵画はとても大きな関係が見えます。
。ゲイリーは彫刻家のオルデンバーグ(柔らかい彫刻「綿が入った布製彫刻」やThink Bigで有名)とロスアンジェルス美術館建築でコラボをしていることは以前このブログで述べましたが、写真の望遠鏡はオルデンバーグで右の建築がゲイリーですね、どちらが強い印象がありますか?。とても興味ぶかい建築実験と言えます。なんでも直線や箱状が建築だと考えている人には新しい創造物としての、建築を創造はできないのではないでしょうか?時代は変わるのです。人々は新しいものを見たいし体験したいのです。
もちろん古代のギリシャ神殿や日本の伝統建築である法隆寺五重塔、ガゥデイのサクラダ・ファミリア、ライトのNYグッゲンハイム美術館など、建築のアイコンになった世界遺産のような芸術的建築は人類の貴重な共有財産といえます。
ザハとロシアアバンギャルドの関係も以前述べたのでここでは繰り返さない。
→ フランクゲーリーの動画
https://www.masterclass.com/classes/frank-gehry-teaches-design-and-architecture
シュールリアリストのキースラーの建築で有名な建築模型
今回はコラージュかアッサンブラージュという絵画や立体物を画面に貼ったりする事で、全く異なる新しい造形言語を創造する、女性彫刻家でとても魅惑的な彫刻作品で有名な、ルイーズ・ニーベルソンを紹介する。
“建築と彫刻との関係”は建築は大きな彫刻である。という認識で見ると、フランク・ゲイリーとザハ・ハデイットはその見えているフレームを拡大したと云える。もう、ただの直線的な何のテイストもストーリーも表現意図もない、ようかんや墓石のような何の特徴もない建造物だらけの、日本の都市が存在するだけの景観なのでデザイントは云えないのではないか?
ザハやゲイリーを見ればこれは、ザハだ、ゲイリーだという特徴があり、造形言語がその創造物には存在するのだ。日本の都市のビルはメッセージも顔もないそこにあるだけで、永遠に残したい美とは云えない。同じコンクリと建築でもシドニーオペラハウスや、ニューヨークのフランク・ロイド・ライトの、グッゲンハイム美術館を見て欲しい!実際に行けば分かるがそこに漂う全ての内部と外部空間には、ライトの魂が語っているのであり、世界で一つしかない建築芸術の言葉が存在するのである。それは芸術作品に共通する普遍的な世界観であり、それは職人という領域とはまったく異なる世界なのである。
芸術はたかだか4年や+2年の大学院などで教えられるものでもないしことでもない。自分の一生を通じ
自己研鑽に励み、自己表現し自己発展してゆく中で築かれる世界と云える。ギリシャ建築をデザインした
彫刻家のフィデイアスやダビンチもミケランジェロもロダンも大学で習ったのではないし、そもそも大学など存在もしていなかったのだから。
「絵画や彫刻の表現手法の一つである、アッサンブラージュ作品例」
ルイーズ・ネヴェルソン(ニーヴェルスンとも表記、Louise Berliawsky Nevelson, 1900年9月23日 - 1988年4月17日)は、ウクライナ出身のアメリカ人彫刻家。本名はレア・ベルリャフスキー(Leah Berliawsky)。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AB%E3%82%A4%E3%83%BC%E3%82%BA%E3%83%BB%E3%83%8D%E3%83%B4%E3%82%A7%E3%83%AB%E3%82%BD%E3%83%B3
コラージュ(仏: collage)とは絵画の技法の1つで、フランス語の「糊付け」を意味する言葉である。
各種素材を組み合わせる手法は、マックス・エルンストが発案。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B3%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%82%B8%E3%83%A5