昨日ぐらいから涼しくて気持ちいいよ~ん。風がサワサワ、香港の秋、到来(注:クドいようですが、私が書く気象情報は、あくまで離島バージョンです)
ああ秋。秋は乙女(誰?)の心を感傷的にさせる、ああ秋。
...そこ、笑ってんじゃねえよ、アタシ今、そうゆう気分なんだから。タマにはヒタらせてちょうだい。あたしゃあ決して野生のゴリラじゃねんだからよ(ゴリラの方がおとなしい、なとのツッコミもヤメテ)
うむ。感傷的になったついでに、んーどしよっかなー、とは思ったんだが、書いてしまおう、コレ。もう10年は昔の話なんだが、折にふれては思い出すことなのよ。
当時私は(今もだが)在宅ワーカーだったんですが、タマには仕事で会社に行く事もある。で、その日も、何か用があって、小田急線の千歳船橋という所に行ったのです。
で、用事も終わって、さー帰るぞー、と、千歳船橋の上り線ホームに立って、電車を待っておったのよ。
ここでちょっと千歳船橋駅について説明すると、えーと、ひょっとしたら今は違うのかも知れんが、当時は(そして私が最後に見た3年前も)、各駅停車しか止まらない駅なんで、上り下り各1本ずつで、真中に線路を挟んで、両脇にそれぞれのホームがある形式。
そんなササヤかな駅なもんだから、乗客の乗り降り用設備も整っているとは言いがたく、特に、下り線ホームから降りた乗客は、朝夕のラッシュ時以外は、わざわざ階段を上って降りて、上りの方に来てからじゃねえと、改札から出られないようになっておるのね。
その下り線ホームに電車が入って来て、行っちゃった後、フト見ると、その他乗客の皆様が全員去ってしまった後のホームに、車椅子の女性が一人、残されていたのです。
おそらく彼女は、朝夕のラッシュ時のように、すぐ横の臨時改札から出られると思ってたところ、いざ降りてみたらそうはいかなかった、どうしよう、といった状況だったと思われます。
彼女が立ち往生していた位置は、線路を挟んでちょうど私の真向かいぐらいだったんで、私も彼女を見てハッとして「あ、あの人は困っている」と気が付いたんですよ。
でもね。「ああ、どうしよう、駅員さんに言った方がいいかなあ、どうしようどうしよう」などと思っているうち、上りの方の電車が来てしまって、私はこともあろうに、何もしないまま、彼女をホームに置き去りにしたまま、電車に乗ってしまったのよ。
これをね。今でも忘れられないんです、私は。
あの時、どうして何もしなかったんだろう。駅員さんを誰かつかまえて「向こうのホームで、車椅子の人が困ってるみたいですよ」って、たった一言言うだけ、たったそれだけの事が、私にはあの時、出来なかった。どうして、どうしてそんな些細な事すら出来なかったんだろう。
そりゃね。いくら昼間の空いてる時間帯だからって、他にも人、いますよ。もうちょっとすれば、駅員さんの誰かが自分で気が付いたでしょう。雨が降ってたわけでも、寒かったわけでもなかったから、車椅子の女性だって、10分かそこら待たされたからって、それほど困ることはなかっただろうし。
それに、こんなことイチイチ、しかも、掲示板に出して、人が見るのわかってて書くのだって、結局、自己満足なのよ。それは、わかってんだけどよ。
でもやっぱり、どんなに些細な事だろうと、あの時自分が何もしなかった、出来なかった事は、いつになっても忘れられない。前に「一度逃したチャンスは二度とない」って言ったのは、私にとっては、こういう事なんですね。
ほんの一瞬躊躇したばっかりに、何かやるタイミングを逃してしまった口惜しさ、情けなさを忘れられんからこそ、あっしはやっぱりこれからも、思った時に思った事をやりてえと思います。
わりぃな、またカタっちゃって。ぽりぽり。それでは、今朝のヘッドラインです:
ああ秋。秋は乙女(誰?)の心を感傷的にさせる、ああ秋。
...そこ、笑ってんじゃねえよ、アタシ今、そうゆう気分なんだから。タマにはヒタらせてちょうだい。あたしゃあ決して野生のゴリラじゃねんだからよ(ゴリラの方がおとなしい、なとのツッコミもヤメテ)
うむ。感傷的になったついでに、んーどしよっかなー、とは思ったんだが、書いてしまおう、コレ。もう10年は昔の話なんだが、折にふれては思い出すことなのよ。
当時私は(今もだが)在宅ワーカーだったんですが、タマには仕事で会社に行く事もある。で、その日も、何か用があって、小田急線の千歳船橋という所に行ったのです。
で、用事も終わって、さー帰るぞー、と、千歳船橋の上り線ホームに立って、電車を待っておったのよ。
ここでちょっと千歳船橋駅について説明すると、えーと、ひょっとしたら今は違うのかも知れんが、当時は(そして私が最後に見た3年前も)、各駅停車しか止まらない駅なんで、上り下り各1本ずつで、真中に線路を挟んで、両脇にそれぞれのホームがある形式。
そんなササヤかな駅なもんだから、乗客の乗り降り用設備も整っているとは言いがたく、特に、下り線ホームから降りた乗客は、朝夕のラッシュ時以外は、わざわざ階段を上って降りて、上りの方に来てからじゃねえと、改札から出られないようになっておるのね。
その下り線ホームに電車が入って来て、行っちゃった後、フト見ると、その他乗客の皆様が全員去ってしまった後のホームに、車椅子の女性が一人、残されていたのです。
おそらく彼女は、朝夕のラッシュ時のように、すぐ横の臨時改札から出られると思ってたところ、いざ降りてみたらそうはいかなかった、どうしよう、といった状況だったと思われます。
彼女が立ち往生していた位置は、線路を挟んでちょうど私の真向かいぐらいだったんで、私も彼女を見てハッとして「あ、あの人は困っている」と気が付いたんですよ。
でもね。「ああ、どうしよう、駅員さんに言った方がいいかなあ、どうしようどうしよう」などと思っているうち、上りの方の電車が来てしまって、私はこともあろうに、何もしないまま、彼女をホームに置き去りにしたまま、電車に乗ってしまったのよ。
これをね。今でも忘れられないんです、私は。
あの時、どうして何もしなかったんだろう。駅員さんを誰かつかまえて「向こうのホームで、車椅子の人が困ってるみたいですよ」って、たった一言言うだけ、たったそれだけの事が、私にはあの時、出来なかった。どうして、どうしてそんな些細な事すら出来なかったんだろう。
そりゃね。いくら昼間の空いてる時間帯だからって、他にも人、いますよ。もうちょっとすれば、駅員さんの誰かが自分で気が付いたでしょう。雨が降ってたわけでも、寒かったわけでもなかったから、車椅子の女性だって、10分かそこら待たされたからって、それほど困ることはなかっただろうし。
それに、こんなことイチイチ、しかも、掲示板に出して、人が見るのわかってて書くのだって、結局、自己満足なのよ。それは、わかってんだけどよ。
でもやっぱり、どんなに些細な事だろうと、あの時自分が何もしなかった、出来なかった事は、いつになっても忘れられない。前に「一度逃したチャンスは二度とない」って言ったのは、私にとっては、こういう事なんですね。
ほんの一瞬躊躇したばっかりに、何かやるタイミングを逃してしまった口惜しさ、情けなさを忘れられんからこそ、あっしはやっぱりこれからも、思った時に思った事をやりてえと思います。
わりぃな、またカタっちゃって。ぽりぽり。それでは、今朝のヘッドラインです:
(蘋果、東方、太陽、SCMP、HKSヘッドライン)
すいません。「ああ」じゃねえだろ、「ああ」じゃ、とは思うんですがやはり、地震などの不可抗力の災害で人がどんどんどんどん死んでいくのを見ると、無力感のあまり「ああ」としか言えないと思いませんか。
しかし、ニュースにまで感傷的になっとってはイカンので、平静を装いつつ、まず各紙のオリジナルの見出しから紹介。内容そのものは、世界各国で報道されておるでしょうから、ムダの嫌いなあっしとしましては割愛させていただき、その代わり「香港ではこのように報道されている」という視点でいってみたいと思います:
<蘋果日報>
30秒震散台灣--傷亡六千 毀家十萬
(ヘッドライン)
1面は記事本文は一切なし。超特大の写真と見出しのみ。下のほうに小さく事実関係の資料
写真は、根こそぎ倒壊したビルとその周辺を上空から撮影したもの
以下、メインニュースのAの部分、アタマから半分(p.2~15、全面広告5ページ分は除く)全て、関連記事
<東方日報>
地震毀寶島 樓■路斷 萬人傷亡失縱(■は土へんに日/羽)
(ヘッドライン)
・1面は、真中の、短い記事と簡単な被害状況の数値を囲んで、各種写真計6点
・以下、p.6まで特集(元々、中国台灣ニュース欄の部分)
・p.18~20に香港内での影響を含めた記事・写真
<太陽報>
(ヘッドライン)
・1面は、大体上半分がビル倒壊の写真と見出し、下半分が記事、資料、その他写真3点
・以下~p.8まで全て特集、その他ニュースはp.9以降、別折で分けている
<South China Morning Post>
Thousands trapped as killer quake flattens Taiwan towns
(ヘッドライン)
・1面ほぼ上半分が、見出しと、沈下したビルと消火活動の写真、下半分に主要記事・以下、p.4まで特集"TAIWAN EARTHQUAKE"
<Hong Kong Standard>
TAIWAN'S TERROR: 1,712 dead, thousands still trapped after buildings demolished by massive earthquake
(ヘッドライン)
・1面ほぼ上半分が、見出し(大文字部分は原文ママ)と、倒壊したビルの大きな写真、下半分に主要記事と写真もう1点(救助される女性)
・以下、p.5まで特集”TAIWAN'S TERROR"
以上です。
前にも書いたけど、香港の新聞はとにかくインパクト、あります。毎日が「一面に見出しが躍る」状態。見出しから写真から、とにかくデカくてハデ。特にこういう大事件が起きた時は「ここ、これ以上ハデにする事が可能だったのか!」と改めて感心するぐらい、もう、ハデハデハデのドハデ。
これを露悪趣味と受け取る人もおるかも知れんが、んー、私は好きだな。おおむね。
それに、こういうのを生まれた時から見て育った香港人は、もちろんイチイチうっひゃああ、などと騒ぐ筈もなく、誤報などの多さも含めて、新聞等のメディアに対する信頼度調査なんか見ても(もちろん低い)、ちゃーんとアレはアレ、ソレはソレ、って、正確に把握しちょるんだと思います。
量も多いよな。何しろ毎朝毎朝、ワタシの小枝のような腕、折れそうだもん。
しかしここでワタクシ思うのですが、ニュース自体の量、という点では、紙の枚数がずーーーっと少ない日本の新聞と大差ないんじゃないかな。こういうのは、比べようにも比べられないんで、よくわかりませんが、点数、記事の長さなんかを見た印象で言えば。
香港の新聞が他にナニ出してるかと言うと、
・ニュースその他、解説など
・ビジネス欄(経済・金融)
・娯楽(主に芸能人情報)
・家庭欄
・風俗欄(アレですアレ)
・求人欄
・スポーツ欄
・競馬欄
ほか、日替わりで、テクノロジーとか教育とか、週イチで特別についてくるのもアリ。
面白いのが、「投訴(官公庁や企業への苦情が主)」欄。これは、ページ数は少ないものの、大手中文大衆紙には毎日ついてきます。
そう言えば、フト見まわすと、街中のいろんなところに「なんかあったら、ここに電話せよ」みたいな表示があるよね。いい例だと「ゴミ箱」。不法投棄を目撃したら、とか、本来なされるべき回収がなされてねえ時、とかに電話するんでしょう、やっぱり。
うーむ。東芝事件のAKKYさんは、結局「常習的クレーマー」って事にされてしまったが、でもなあ...確かに、新品要求するのはカネ要求すんのと同じかもしんないけど、それを除けば、不満があったら、いくらでも言う権利、あると思うんだけどなあ...とりあえず香港では「言うだけは言う」のが基本、なのでは(ちょっと自信なし)
ああ...話がまたそれてしまった...またまた無力感が。
じゃあ、それついでに、ここでウンチク一つ述べて終わりにすっかい。
日本で言う「クレーム」は、大体「苦情」と同義語だと思います。それはそれでいいのよ、日本なんだから。
ただし、元の単語「claim」は、「苦情」の事ではありまへん。これは敢えて訳すなら「(権利などの)主張」
で、じゃあ苦情にあたるのはナニかっつうと「complaint」(名詞)「complain」(動詞)でござります。英語で「クレーム」付ける時はこの点、チョットご注意を。