【香港】９歳男児H5N1に感染 父親と妹は原因不明の感染症で死亡

先月末福建省に里帰りしていた一家五人のうち、９歳に
なる男の子がトリのインフルエンザとして知られるH5N1
に感染していたことが確認された。また父親と妹は肺炎
と類似の症状を引き起こす原因不明の感染症にかかり、
相次いで死亡している。
　
衛生署は瑪嘉烈醫院に入院中の男児からH5N1ウィルスを
検出、1997年末に死者を出し百万羽を越える鶏一斉処分
につながるパニックを引き起こしたタイプとは別種だと
している。
　
この男児は母親と姉妹あわせて４人で先月福建省に里帰
りしており、１月２８日には８歳になる妹に肺炎のよう
な症状があらわれ発病、現地の病院に入院し原因不明の
まま今月４日に死亡している。また父親も先月、同じく
福建省に行き、今月７日には同様の症状で発病したため
翌８日に香港に帰り治療を受け、１１日に瑪嘉烈醫院に
入院したが１７日死亡した。
　
華南地域では先月から原因不明の感染症、通称「非典型
肺炎」で死者が出た事から市民がパニック状態に陥って
いる。男児が感染したウィルスおよび父親や妹の死因と
の関連性はまだ明らかになっていない。衛生署では充分
に休息をとることで抵抗力を強めたり、室内の換気に留
意し呼吸器感染を予防すると共に、パニックに陥らない
よう市民に呼びかけている。