気の向くままに junne

不本意な時代の流れに迎合せず、
都合に合わせて阿らない生き方を善しとし
その様な人生を追及しています

‘16. ♪♪太郎さんの赤ちゃん、アルプス1万尺♪は邦歌ではない

2016年02月25日 | 下町放送局

こんにちは、真夜中の音楽の時間になりました。                                   音楽のルーツなるものを辿って行くと、思いもかけない事実に遭遇する事が有ります今夜お届けする最初のこの歌、地方により歌詞に多少の異いが有る様ですが、日本では幼い頃に、極々自然に覚えるものです。『The Battle Hymn Of The Republicと原題を言うより『太郎さんの赤ちゃん』と言った方がお解り易いでしょう。そうなんです、この『太郎さんの赤ちゃん』はモロ宗教歌だったのです。つまりはキリストを賛美する歌なのですけれど、どうしてこの様な内容になってしまったのでしょうね? 世の中には不思議な事が多々あると云う事の現れですね

さて、二曲目のこの『Yankeedoodle』と云う歌,日本では『アルプス一万尺』として広く知られています。アメリカのヒットパレードに登場した最初の曲なのです。時に独立戦争只中のアメリカ、1755年の4月(この戦いは1,754年から10年間続けられた)。英国軍がボストンからレキシントン、コンコードを目指して進軍した時には、兵士たちが軍楽隊の演奏する『Yannkeedoodle』に歩調を合わせていた。しかしコンコードの戦いの後、英国軍が慌ただしく退却しつつあった時、大声でこの歌を歌っていたのは、勝ち誇った米軍(フランス軍及び北米インディアン軍)の方だった。つまりこの曲は双方で歌われていたのだ。英国のゲージ将軍が悔しさを込めて、「もう二度とあんな曲は聞きたくない」 と、叫んだとされている。以後260年に渡りこの曲は国歌と同様に、人々に愛されている。が、しかし、米国に於いて常に愛国心に基づいて歌われて来たかと云うと、そうでもない。先程も触れたけれど、両国間で歌われていたので、当然南と北では歌詞の内容が異なっている。まあ、今では一般的には北部側の歌詞で歌われているのだと思う。

三曲目、『He's Got The Whole World In His Hand』。カントリー・ソングやカントリー・シンガーには宗教色の濃さが昔から目立っている。これを歌っているのは一曲目と同じTammy Wynetteで、何度もグラミー賞を獲っている私の好きな歌手です。尚、一曲目と三曲目のこの曲は同じLPレコードに挿入されています。私は1.976年頃お茶の水のレコード店で輸入盤を入手しました。

四曲目は1948年、C&Wの大御所の一人と言ってもいいHank Snowの『Molly Darlin'』、作曲者はEddy Arnoldで多くの歌手によってカヴァーされています。

そして最後はPaul Clayton 1958年作の『Gotta Travel On』。これまた多くのカヴァーが出ています。そしてこの時代迄の特徴として、いろんな歌詞が有ります。ここではBill Monroe盤でお聴き頂きます。さあ、それではごゆっくりお楽しみください。

Battle Hymn Of The republic / Tammy Wynette                                                                                           

Yankee Doodle  1755年頃

He's Got The Whole World In His Hand / Tammy Wynette

Molly Darlin' / Hank Snow    1948年

Gotta Travel On / Bill Monroe  1958年



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