気の向くままに junne

不本意な時代の流れに迎合せず、
都合に合わせて阿らない生き方を善しとし
その様な人生を追及しています

(‘75) 9月8日 孤浪の波 再び

2022年09月08日 | 日記・エッセイ・コラム
昨夜(7日)の仕事、今朝未明(8日)迄の仕事を最後として、七十九日間居座ったジュータン・サパー「槇」を辞めた。今夜は波止場近くの民宿・美崎荘に居る。この七十九日間、実に色々な事か有った。特にその中でも十歳年上の女性ピアニスト、山城キヨコに付いては生涯忘れないだろう。まさに特筆しても余り有る。彼女は私を成長させてくれ、私は理解者であろうと努めた。そしてその関わり合いの最中に崎山問題が起こり、その辺りから今度の退店の意思が高まり始めた。私とキヨコの問題、キヨコと店の縺れ、そこに私が絡んだ事が、私の退店へと繋がっていったのだ。彼女は私より早く、八月の末で辞めている。穏やかな日々が続いていたのに、何故事態がこうも急転してしまったのか、どうしてこうならねばならなかったのか、私には今でもミステリーである。

さて、ここで「アルバトロス」に付いて簡単に触れておこう。
私がこの石垣で暮らし始めてまだ間もない頃、美崎町探検の様な感じで散歩をしていた或る日、ほんの偶然に見つけた店で、海を見下ろす波止場のビル内にある喫茶店。キヨコのアパートの通り向かいにある「美花」と共に
私の好みに合った店だが、訪れる回数はこのアルバトロスの方が多い。そして私はここでキヨコの為に書いた曲の楽譜を正書したり、新たな詩を書くのに珈琲一杯で長々と居座る事か多かった。
店には四人の娘がいる。常にいる貴代美とノリコ、そしてたまに顔を見せる京子と純子の四人で、共に島の娘である。一日平均三〜四時間、珈琲一杯で長居した日が十日間ぐらい続いた日々があった。その頃から彼女達は私の事を『おたまじゃくし(楽譜)の先生』と呼び始め、次第に親近感が増す様になっていった。今では友達の様になっている。みんなとても明るく、感じの良い娘達である。そして今日はお昼過ぎから夜の8時10分迄いた。

それはそうと、明日からの事を考えると、頭が痛くなってくる。小浜から戻って来た時より少しはまともになってはいるものの、総体的には何も変化が見られてはいない。この七十九日間の苦労の跡形がまだまだ出てこないと云う事か。それでも、旅は果てしなく続く。
私は誰に成るの…?


❋   この日記とは全く関係が無いけれど、今日は女子フット・ボールWEリーグ・浦和レッズ・レディース、GK池田咲紀子さんの誕生日です。代表に選ばれながらも怪我(十字じん帯損傷)の為、戦線離脱。複雑な誕生日でしょうね。早い回復を祈っています。






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