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『Happy Box』 アンソロジー

2023年10月10日 20時23分58秒 | ■読書
アンソロジー作品『Happy Box』を読みました。
ペンネームに「幸」の付く5人の人気作家が、「幸せ」をテーマに紡いだ作品集です。

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ペンネームに「幸」の付く五人の人気作家が、「幸せ」をテーマに紡いだ短編小説を集めたアンソロジー。
「サプライズのイベントってさ、仕掛けるほうが楽しむためのものだよね」――大友は親友・清水の披露宴に出席することになったが、実はかつて彼女であった新婦の明香里から、女性関係が派手な彼の調査を頼まれる。
最近、不審な言動が多いというのだ。
司会の女性、ウェディングケーキ、キャンドルサービス。
どこもかしこもが怪しげに思えてくる披露宴。
そして宴もたけなわとなった時、大友はあることに気づくのだが……。(伊坂幸太郎「Weather」)
他、おばあちゃん掏摸師を主人公にした「天使」(山本幸久)、芥川賞候補にもなった気鋭が綴るSFテイストの意欲作「ふりだしにすすむ」(中山智幸)、イヤミスの女王が搦め手から幸せに迫った「ハッピーエンドの掟」(真梨幸子)、幸せの対極的な存在を登場させた「死神の幸せ」(小路幸也)を収録。
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2015年(平成27年)に刊行されたアンソロジー作品… 以下の5篇が収録されています。

 ■Weather(伊坂幸太郎)
 ■天使(山本幸久)
 ■ふりだしにすすむ(中山智幸)
 ■ハッピーエンドの掟(真梨幸子)
 ■幸せな死神(小路幸也)
 ■解説 友清哲

あなたは「幸せになりたい人」or「幸せにしたい人」? ペンネームに「幸」が付く5人の人気作家が幸せをテーマに綴った短編小説集。

好みの作品とそうではない作品にはっきり分かれる作品集でしたね。

おばあちゃん掏摸師と哀れな姉弟の出会いと別れを描いた山本幸久の『天使』がイチバン好きですねー 次点は、幸せと対極の存在である死神が幸せを感じた時を描いた小路幸也の『幸せな死神』ですね、、、

いずれも、切なく、ほろ苦いけど、その先に希望が感じられるエンディング… という展開が好みでした。

あとは、結婚披露宴を舞台にサプライズと感動が盛り込まれた伊坂幸太郎の『Weather』ですねー 「幸せ」がテーマなので、安心して気軽に読める一冊でした。

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