東野圭吾の長篇ミステリ作品『希望の糸』を読みました。
『白鳥とコウモリ』、『透明な螺旋』に続き、東野圭吾の作品です。
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東野圭吾の「家族」の物語。
「あたしは誰かの代わりに生まれてきたんじゃない」
加賀シリーズ最新作、待望の文庫化!
小さな喫茶店を営む女性が殺された。
加賀と松宮が捜査しても被害者に関する手がかりは善人というだけ。
彼女の不可解な行動を調べると、ある少女の存在が浮上する。
一方、金沢で一人の男性が息を引き取ろうとしていた。
彼の遺言書には意外な人物の名前があった。
彼女や彼が追い求めた希望とは何だったのか。
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2019年(令和元年)に刊行された作品… 刑事の加賀恭一郎を主人公としたシリーズの第11作です… 加賀恭一郎シリーズは10年近く前に読んだ『加賀恭一郎』以来なのでホントに久し振りですね。
東野圭吾の最新長編書き下ろしは、「家族」の物語… 死んだ人のことなんか知らない。あたしは、誰かの代わりに生まれてきたんじゃない、、、
ある殺人事件で絡み合う、容疑者そして若き刑事の苦悩… どうしたら、本当の家族になれるのだろうか。
目黒区自由が丘にある喫茶店の女性オーナーの花塚弥生が、店内で遺体で発見されるという事件が起こった… ナイフが背中から心臓に達しているという遺体の状況から、殺人事件であることは明らかだった、、、
また、殺害現場の状況から、金品目当てやレイプ目的の犯行ではなく、何かのトラブルによる顔見知りの犯行であろうと、捜査にあたった松宮刑事は推測した… しかし、花塚弥生を知る者は「あんないい人が誰かに恨まれたり憎まれたりするなんてあり得ない」と口を揃えて言い、トラブルによる顔見知りの犯行を裏付けるような証言が一切出てこなかった。
そんな中、二人の男性が捜査線上に浮かび上がってきた… 一人は、弥生の元夫の綿貫哲彦であり、もう一人は、喫茶店の常連客であった汐見行伸であった、、、
綿貫哲彦は、事件の少し前に花塚弥生から連絡があり、離婚してから久し振りに会っていたことがわかった… 会っていた用件を「お互いの近況を話し合っただけだ」と綿貫は言うが、松宮刑事は、彼が何かを隠していることを感じ取っていた。
汐見行伸は、「二人は男女の関係ではないか」と、常連客などから噂されていた人物だった… 彼も、綿貫と同様に花塚弥生のことで何かを隠しているようだった、、、
ただ、綿貫と汐見の二人とも事件当時のアリバイもあるし、花塚弥生を殺害するような動機が一切見当たらない… やがて、思いもかけない人物が、花塚弥生の殺害を自白した。
その動機は、十数年前の過去に隠蔽されたある出来事と、それによる誤解が原因で生じたものだった… 松宮刑事が暴く、事件の真相とそこに隠されていた真実とは?
加賀恭一郎シリーズですが、従弟の松宮脩平を中心に描かれており、スピンオフ的な作品でしたね、、、
最近読んだ『白鳥とコウモリ』、『透明な螺旋』と同様に、バラバラな人間関係が繋がっていくミステリとしての謎解きも愉しめる展開ですが… 血の繋がりは家族、親子がテーマとなった骨太なヒューマンドラマとしても愉しめる物語でした。
人工受精や同性愛、遺言、異父姉弟、家庭の親子関係等々… 色んな要素、エピソードを絡めながら、殺人事件だけでなく、家族関係含めて見事に伏線回収させるところはさすが東野圭吾だなー 巧いなー という印象でした。
これで東野圭吾作品の在庫は読み切り… まだ読んでいない作品もあるので、古書店で探してみようと思います。
『白鳥とコウモリ』、『透明な螺旋』に続き、東野圭吾の作品です。
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東野圭吾の「家族」の物語。
「あたしは誰かの代わりに生まれてきたんじゃない」
加賀シリーズ最新作、待望の文庫化!
小さな喫茶店を営む女性が殺された。
加賀と松宮が捜査しても被害者に関する手がかりは善人というだけ。
彼女の不可解な行動を調べると、ある少女の存在が浮上する。
一方、金沢で一人の男性が息を引き取ろうとしていた。
彼の遺言書には意外な人物の名前があった。
彼女や彼が追い求めた希望とは何だったのか。
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2019年(令和元年)に刊行された作品… 刑事の加賀恭一郎を主人公としたシリーズの第11作です… 加賀恭一郎シリーズは10年近く前に読んだ『加賀恭一郎』以来なのでホントに久し振りですね。
東野圭吾の最新長編書き下ろしは、「家族」の物語… 死んだ人のことなんか知らない。あたしは、誰かの代わりに生まれてきたんじゃない、、、
ある殺人事件で絡み合う、容疑者そして若き刑事の苦悩… どうしたら、本当の家族になれるのだろうか。
目黒区自由が丘にある喫茶店の女性オーナーの花塚弥生が、店内で遺体で発見されるという事件が起こった… ナイフが背中から心臓に達しているという遺体の状況から、殺人事件であることは明らかだった、、、
また、殺害現場の状況から、金品目当てやレイプ目的の犯行ではなく、何かのトラブルによる顔見知りの犯行であろうと、捜査にあたった松宮刑事は推測した… しかし、花塚弥生を知る者は「あんないい人が誰かに恨まれたり憎まれたりするなんてあり得ない」と口を揃えて言い、トラブルによる顔見知りの犯行を裏付けるような証言が一切出てこなかった。
そんな中、二人の男性が捜査線上に浮かび上がってきた… 一人は、弥生の元夫の綿貫哲彦であり、もう一人は、喫茶店の常連客であった汐見行伸であった、、、
綿貫哲彦は、事件の少し前に花塚弥生から連絡があり、離婚してから久し振りに会っていたことがわかった… 会っていた用件を「お互いの近況を話し合っただけだ」と綿貫は言うが、松宮刑事は、彼が何かを隠していることを感じ取っていた。
汐見行伸は、「二人は男女の関係ではないか」と、常連客などから噂されていた人物だった… 彼も、綿貫と同様に花塚弥生のことで何かを隠しているようだった、、、
ただ、綿貫と汐見の二人とも事件当時のアリバイもあるし、花塚弥生を殺害するような動機が一切見当たらない… やがて、思いもかけない人物が、花塚弥生の殺害を自白した。
その動機は、十数年前の過去に隠蔽されたある出来事と、それによる誤解が原因で生じたものだった… 松宮刑事が暴く、事件の真相とそこに隠されていた真実とは?
加賀恭一郎シリーズですが、従弟の松宮脩平を中心に描かれており、スピンオフ的な作品でしたね、、、
最近読んだ『白鳥とコウモリ』、『透明な螺旋』と同様に、バラバラな人間関係が繋がっていくミステリとしての謎解きも愉しめる展開ですが… 血の繋がりは家族、親子がテーマとなった骨太なヒューマンドラマとしても愉しめる物語でした。
人工受精や同性愛、遺言、異父姉弟、家庭の親子関係等々… 色んな要素、エピソードを絡めながら、殺人事件だけでなく、家族関係含めて見事に伏線回収させるところはさすが東野圭吾だなー 巧いなー という印象でした。
これで東野圭吾作品の在庫は読み切り… まだ読んでいない作品もあるので、古書店で探してみようと思います。
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