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『阿川佐和子のこの人に会いたい〈9〉』 阿川佐和子

2025年01月06日 20時46分22秒 | ■読書
阿川佐和子の対談集『阿川佐和子のこの人に会いたい〈9〉』を読みました。
阿川佐和子の作品は昨年11月に読んだ『阿川佐和子のこの人に会いたい〈8〉』以来ですね。

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まさにこれこそ、150万部突破のベストセラー『聞く力』の実践編! 
2013年末、ついに1000回を迎える週刊文春の看板連載対談「阿川佐和子のこの人に会いたい」。
2年に一度刊行されてきた総集編が、初めて電子書籍で登場です。
収録ゲストは糸井重里、稲盛和夫、佐々木則夫、三浦友和、田中慎弥、米長邦雄、瞳みのる、内田裕也、山本富士子、小沢昭一、伊集院静、李登輝、やなせたかしの各氏をはじめとする、まさに多士済々の24人! 
ときにゲストと一緒に笑い、泣き、怒り、そして震災被災地に思いを馳せるアガワ。
ゲストの魅力と、それを引き出すアガワの魅力が詰まった一冊です。
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文藝春秋の発行する週刊誌『週刊文春』連載されている対談『阿川佐和子のこの人に会いたい』の傑作選第9集です……2011年(平成23年)から2012年(平成24年)に掲載された対談の中から選び抜かれた傑作を収録した一冊です。

 ■糸井重里(「ほぼ日刊イトイ新聞」主宰)
  ~僕らが3、4割余計に頭を使えば、失われたGDPも取り返せるんじゃないかなって思う~
 ■上原ひろみ(ジャズピアニスト)
  ~ライブのとき、私が楽しそうに見えるのは、その瞬間のために闘ってきたからです(笑)~
 ■稲盛和夫(京セラ名誉会長/日本航空名誉会長)
  ~自分で責任を取らない人たちから勝手なことを言われても、私は聞く耳持たない~
 ■佐々木則夫(なでしこジャパン(サッカー日本女子代表)監督)
  ~今後の課題は、選手たちに、僕が偉大な監督だと認識させることでしょうか(笑)~
 ■是枝裕和(映画監督)
  ~人間、変わらなくたって豊かに生きていける。そう思って映画をつくっている~
 ■小林可夢偉(レーシングドライバー)
  ~今僕がトップチームにいたら絶対表彰台に上れる。ただ、そこにいくのも実力やから~
 ■辰巳芳子(料理研究家・随筆家)
  ~美味しいという感覚は、人間が命を守るために獲得した、一つの能力なんです~
 ■竹内洋岳(プロ登山家)
  ~8000m峰全登頂という目標は、私にとって一つ一つの山の向こうにあったものなんです~
 ■三浦友和(俳優)
  ~(百恵さんに)もう一度歌を歌いたいと言われたら、「どうぞ」と答えるでしょうね~
 ■田中慎弥(作家)
  ~どこかに落ちている筈の次の一行を探してる。一番の理想は、読むように書くことなんです~
 ■米長邦雄(永世棋聖/日本将棋連盟会長)
  ~女房が言ったんです。「あなたは勝てません。若い愛人もいない男が勝てると思いますか」 ~
 ■高橋惠子(女優)
  ~小さいわがままは言わない。でも、大きなわがままはしちゃうんです~
 ■荒井良二(絵本作家・イライストレーター)
  ~絵本を見て、どれだけ想像力を働かせて遊んでもらえるかに命を賭けてるんです~
 ■瞳みのる(音楽・著作家/ザ・タイガース)
  ~解散ライブの後、別れを告げ京都に帰ってから38年間、メンバーの誰とも会いませんでした~
 ■内田裕也(ロックンローラー)
  ~(樹木)希林さんが面会に来たときは、逮捕されたときより怖かったね(笑)~
 ■古賀茂明(元経済産業省官僚)
  ~仙谷さんは、民主党には「政治主導」なんてできないって分かってしまったんだと思う~
 ■山本富士子(女優)
  ~(映画界と訣別した後)市川崑先生に『細雪』のお話をいただいたんです。ところが…~
 ■小沢昭一(俳優)
  ~撮影所の化粧部屋で、川島(雄三)組と黒澤(明)組が一緒になったことがあってね…~
 ■伊集院静(作家) ゲスト相談員 清水ミチコ(タレント)
  ~「じゃあ、ま、君たち素人から答えてみたまえ」(笑)~
 ■二葉百合子(歌手・浪曲師)
  ~(引退を控え)すごく複雑な気持ち。寂しさと安堵と…何て言ったらいいかわからない~
 ■松本允秀(福島県双葉郡葛尾村村長)
  ~村への帰還は今後の環境づくりいかんにかかっている。私は、諦めていません~
 ■李登輝(台湾元総統)
  ~日本人にはいいところがたくさんあるんです。日本人は何一つ自信を失うことなんかない~
 ■やなせたかし(漫画家)
  ~アンパンマンの歌が流れると、被災地の子たちが一斉に歌い出したって。嬉しかったねえ~

連載1000回を迎える『週刊文春』の看板対談『阿川佐和子のこの人に会いたい』傑作選・第9弾……糸井重里、山本富士子、三浦友和、小沢昭一、上原ひろみ、佐々木則夫、やなせたかし―多彩なゲストに、アガワが「聞く力」を発揮!意外な素顔や本音に迫りつつ、震災についても語り合った24篇。

相変わらずですが……錚々たる対談相手に驚きますねー そして、話の引き出し方が巧いんですよねー 阿川佐和子の聞き手としての力量には舌を巻くばかりですね、、、

それぞれの対談者の人生観を垣間見ることができることが本シリーズの特徴ですが……本作は東日本大震災のことについて、多くのコメントが惹き出されていることが特徴に感じましたね。

そんな中でも印象に残ったのは、経営者として尊敬する稲盛和夫や映画監督として好きな是枝裕和、アンパンマンの生みの親・やなせたかし、あとは糸井重里、佐々木則夫、三浦友和かなぁ……このシリーズ、対談者の人生観や価値観がにじみ出てきて、とても興味深いので、機会があれば別な作品も読んでみたいですね。

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