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『狂言潰し~大江戸木戸番始末(四)~』 喜安幸夫

2021年08月18日 22時15分00秒 | ■読書
「喜安幸夫」の長篇時代小説『狂言潰し~大江戸木戸番始末(四)~』を読みました。


ここのところ時代小説が続いています。

-----story-------------
薬研堀の煙草問屋・肥前屋の番頭「庄助」の様子がおかしい。
まじめ一本で商売熱心だった店のあるじの「壱右衛門」が、商売を顧みず柳原堤の女を囲ったことを気に病んでいるという。
「杢之助」は意外な色恋沙汰に驚くが、そんなとき、堀に「庄助」の溺死体が揚がった。
色恋沙汰を利用し肥前屋を狙う一味の魔の手が、米沢町に伸びるのを感じ取る「杢之助」だが――。
シリーズ第四弾。
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米沢町一丁目の木戸番「杢之助」を主人公とした「大江戸木戸番始末」シリーズの第4作です、、、

ロングセラーとなった「大江戸番太郎事件帳」シリーズ(全33巻)の続篇… 「杢之助」は、四ツ谷左門町の木戸番から離れて、小田原城下に暮らし、わずか三カ月で江戸に戻り、両国広小路に近い米沢町の木戸番に就いたという展開のようですね。

 ■木戸番人の目
 ■悪のうごめき
 ■狂言押込み
 ■追跡と待伏せ


米沢町三丁目の煙草問屋・肥前屋の真面目一本で商売熱心な主「壱右衛門」が妾をつくり散財を… それを止めようとした番頭「庄助」が溺死体として発見される、、、

柳原堤の矢場の矢取り女の「お駒」を使って、薬研堀の煙草問屋・肥前屋を乗っ取ろうとする柳原堤の店頭「鎌五郎」の悪だくみを、米沢町一丁目の木戸番「杢之助」は阻止できるか!? 人に言えない過去を持つ「杢之助」が、町に波風を起こさないように、役人に知られないうちに、難事件を密かに解決に導く展開が愉しめましたね。

よぼよぼの木戸番の爺さんと見せかけて、足音をたてずに歩き、足技で相手の骨を砕く… 見事ですよねー 懲悪勧善の展開も好きですね、、、

「大江戸番太郎事件帳」シリーズや「大江戸木戸番始末」シリーズの他の作品… 機会があれば読んでみたいですね。


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