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『十五少年漂流記』 ジュール・ヴェルヌ

2011年01月21日 23時50分00秒 | ■読書
「ジュール・ヴェルヌ」『十五少年漂流記』を読みました。


先日、『悪霊島』を読んでから、ドロドロした人間関係の物語は読みたくなかったので、少年向けの冒険小説に逃避です。

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しなやかさとしたたかさ、そして仲間。子どもだけの力で、どこまでやれるか。

14歳の「ゴードン」を頭に15人の少年たちだけを乗せたスクーナー船「スルギ号」が、ふとしたことから荒海に出てしまった。
大嵐にもまれたすえ、船は、とある岸辺に座礁。
島か大陸の一部かもわからないこの土地で、彼らは生きるためにさまざまな工夫を重ね、持ち前の知恵と勇気と好奇心とを使って、スリルに満ちた生活を繰りひろげる……。
“SFの祖”「ジュール・ヴェルヌ」による冒険小説の完訳決定版。
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『十五少年漂流記』は小学校の時に読んで以来なので、三十数年振りの再読となりますが、、、

この手の冒険モノは、読んでいてワクワクする感じがあって好きですねぇ。

少年時代に戻った気分になって読むことができました。



記憶の中では、少年たちが流れ着いた無人島は熱帯の暖かい島だったのですが、、、

再読してみると南極に近い地方で、冬場は氷点下30℃まで気温が下がるような厳しい自然環境の島でした。

昔の記憶ってイイ加減なもんだし、思い込みって怖いなぁ… と感じましたね。

当時、同時期に読んだ『宝島』の記憶と、ちょっとごっちゃになっているみたいです。



読んでみて改めて感じたのは、現代の子どもたちでは、この厳しい島での生活は耐えれないだろうし、生きていけないだろうなぁ… ということ。

銃や罠で鳥や動物を捕らえ捌いて食べる… 動物や植物から燃料(油)を作る… 筏を作る… 火を熾す… 多分、現代の子どもたち(大人も含めてかな)にはできないことばかり。

150年前の子どもたちは、こんなに逞しかったのかなぁ。

自然の中で生きて行くノウハウや知識が、現代社会の中でどんどん失われているような気がしました。



楽しく読めたけど、、、、

その反面、衣食住で全く不自由のなく暮らし、お金さえあれば何でも手に入る現代社会のウィークポイントに気付かされたような気がします。





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