Winning Ticket for All Vol.2

レース展望と回顧、馬券術について

8/ 5(月) 昨日の札幌競馬の振り返り

2024-08-05 | 馬券作戦
 昨日のメイン競走は、新潟・札幌とも①人気の馬が連を外さず、相応に強かったのですが、人気薄を連れてきたため三連がわりと好配当になりました。天邪鬼な予想をしてしまったので、個人的に馬券ゲットには至りませんでしたが、昨日の札幌の一日のレースを眺めると、本ブログで言うところの「わたり人気」が出現する典型的な日でもありました。馬券を獲れていないので説得力がありませんが、馬券作戦として参考にはなると思います(あんまり教えたくないですけど……笑)。
 
 「わたり」については、ブログでたびたび書いてきたので、くどくどと同じことを書くのも何ですが、初めての方向けに、繰り返しますと、三連複万馬券となったレースで3着以内に入った馬の単勝人気をよく見ていくと、3頭で最も人気のなかった馬の人気順にはある「傾向」が認められます。たとえば、1Rで番人気が3着以内に入って三連複万馬券になったとすると、次に三連複万馬券になったレースでは(たとえば、その日の3Rとすれば)番人気の馬が突っ込み、さらに次の三連複万馬券のレースでは(同じく5Rだったとすれば)番人気が来たりと、偶数人気(あるいは奇数人気)ばかりを “わたっていく” 現象がよく現れるので、これを先読みして馬券作戦に利用しようというものです。

「わたり理論」 補足と振り返り - Winning Ticket for All Vol.2 (goo.ne.jp)

 昨日8/4(日)の札幌競馬の一日のレースを振り返ると、3着までに入った馬の単勝人気順は、10Rまでは以下のようでした(は三連複が万馬券になったレースで、〇数字は単勝人気で左から1着・2着・3着の順です)。

  1R  ①・②・⑤

  2R  ③・①・⑦

  3R  ⑨・③・①

  4R☆ ⑨・⑦・

  5R  ②・①・④

  6R☆ ④・③・

  7R☆ ⑤・①・

  8R  ①・③・②

  9R☆ ①・⑤・

 10R☆ ⑥・・②

 昨日の札幌はわりと荒れた一日で、4Rで三連複495,590円、三連単288万超の高配当を出してから、波乱が続くようになりました。「わたり」に着目すると、4Rは⑪人気、次に三連複万馬券になった6Rは⑦人気と、奇数人気が続いたので、このまま奇数が続くのかと思いきや、7R以降は、⑫人気⑩人気⑭人気となって、典型的な偶数わたりの様相になりました。

 となると、11RのエルムSはどう狙うか。私は、当初切るつもりだった⑩人気テーオードレフォンが気になり始めました。前走は最後に失速して3着でしたが、主流ステップのマリーンS組ですから、これは相手に加えておくべきだと考えを改めました。あと、⑫人気のシルトプレも、週の初めでは、前年5着の馬で捨てきれないと見ていたので、これも念のためマークしました(馬券は結局買いませんでしたが)。結果、ペイシャエスが1着、2着ドゥラエレーデ、⑩人気のテーオードレフォンが3着で、⑫人気のシルトプレが4着。軸馬をナチュラルハイにしたので、馬券は外しましたが、三連複12,380円、三連単86,710円と、人気のドゥラエレーデが絡んだわりにはまずまずの好配当でした。

 ついでに12Rのことも書いておくと、ここも偶数わたりのレースと踏んで、⑧⑩⑫人気の馬に着目しました。結果⑧人気のランスオブサウンドが3着に絡んで、ここも三連複万馬券となりましたが、この馬、レースの直前に⑧人気になりましたが、その前は⑦人気でした。オッズは刻々と変わるので、レースになると狙っていた人気順と違ってたということはよくありますので、それは「誤差」というか「ぶれ」というか、競馬の神様の気まぐれでしょうがないことだと思うしかありません。ちなみに、ここは2着のソルレースの軸がばっちり決まって好配当ゲットとなりました(悦)。

 ということで、11・12Rの結果をまとめると、

 11R☆ ⑤・①・

 12R☆ ⑥・②・

 となりました。「作戦」がうまくはまれば好馬券をゲットできますが、指の間をすり抜けるように当たり馬券が逃げていくことも多々ありますので、一喜一憂せずにいきたいものです(というか、一喜一憂したらすぐに忘れて、いつものスタンスを取り戻さないと)。

 ということで、本日もお読みいただきありがとうございました。明日は重賞レースの展望をしてみます。今週が過ぎるとお盆休みの人も多いでしょうか。無事な一週間となるよう祈ります。

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8/ 1(木) 新潟シエスタ競馬の振り返り

2024-08-01 | 馬券作戦
 「シエスタ競馬」なんて勝手に名前をつけましたが、先週から始まった夏の新潟競馬は、暑さ対策として5Rと6Rの間に3時間余の昼休み=シエスタを挿み、メイン競走を7Rに設定して12Rまで施行しています。この長い昼休みが、その日のレースの流れにどんな影響を与えるのか(与えないのか)、まだ2日しか経験していないので、判断材料に乏しいのは承知の上、「宮田式馬券術」が同じように適用できるのかどうか、先読みしながら対策を考えてみようと思います。
 
1)枠連法則
 「宮田式馬券術」の基本のキの「枠連法則」については、昼休みをはさんで5Rまで(前半戦)と6R以降(後半戦)の状況が一変した印象はありません。長くなるので詳細は省きますが、日曜について言えば、前半戦で強めに出ていたのは258枠で、これが後半戦でも変わらずに強勢だったようです。しかし問題は、メインの7Rです。通常なら1勝クラスのレースが組まれるところにOPクラスの重賞レースが設定されているわけですが、普段でも中盤戦の6・7・8Rあたりはどっちつかずというか、強勢枠を読みづらい面があります。ここにメインレースを入れられてしまうと、普段の11Rのごとく、だいたいその日の流れや強勢枠が読めた段階と同じように予想するのは難しい感じがします。実際、日曜7RのアイビスSDは1着=7枠(ウラ人気)、2着=6枠、3着=8枠(ウラ人気)で決まりました。馬連、枠連ではNGで、三連馬券を買えば、前半戦の強勢枠(258枠)がやっと引っかかっているという体です。
 
2)枠人気法則
 これも上の「枠連法則」と同様で、どっちつかずです。土曜は前半戦までは「中穴グループ」が強めに出ていましたが、6R以降(後半戦)になると、「本命グループ」が強く出始めました。翌日の日曜は、後半戦になると「中穴グループ」が少し強めに出るようになりました。メインの7Rについても、前半戦の傾向を引き継いでいると言えば引き継いでいるし、そうでもないと言えばそうでもない、というところです。
 
3)わたり人気
 土曜は前半戦の「偶数わたり(⑧⑩⑫…人気)」を後半戦も引き継いでいました。普段でもそれほどわかりやすいかたちでは出ずに、「奇数わたり(⑨⑪⑬…人気)」と交互に行き交うことがしばしばですので、これは通常から変化なしだと思います。
 
 その他の馬券作戦も照らし合わせる必要がありますが、おおむね前半戦と後半戦で「断絶」と言えるほどの変化はあまりないように思います。ただ、中盤の7Rにメインレースがおかれたことで、勝負資金の投入時期が早まり、その分8R以降もだらだらと勝負するとなると、ますます資金が嵩み、場合によっては浪費(散財)する危険性が高くなった感じです。だいたい9・10Rに、本来だったら6・7Rにおかれる未勝利戦をやっているわけですから、メインを外したからといって前のめりになるのはいかにも危険でしょう。運が良ければ、大きな馬券を獲れるかもしれませんが、経験的に言って、そんなにうまくはいきませんから、ねらいのレースを決めて勝負するスタンスを崩さないように心がけないと、JRAの思う壺です(笑)。
 
 ということで、シエスタ競馬開催中のメインの7Rは過度に枠連法則や枠人気にとらわれずに予想すること、8~11Rはふだんの開催なら6~9Rあたりの未勝利・条件戦なので、様子見するか遊ぶ程度にして、勝負をするなら、流れを見切った最後の12Rに改めて資金を投入するのがよいという感じを受けます。あるいは、宮田式にこだわらるなら、新潟よりも札幌で厚く勝負した方がいいのかも知れません。
 
 明日は日曜の重賞の追い切り情報を集めてみます。本日もお読みいただきありがとうございました。昨晩は雨が降ったせいか、久しぶりにエアコンなしで床につけました。とはいえ今日からやっと8月なので、まだまだ暑い日が続きそうです。今日も何とか無事に一日終えられますように。
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7/15(月) 昨日の福島の振り返り

2024-07-15 | 馬券作戦
 昨日のJRAは三場とも⑨人気が馬券に絡んでいい配当になりました。ねらっていた函館記念はダメでしたが、福島のメインは、個人的に朝予想で本命・対抗にしたエンドレスサマーとデュガががんばってくれたので、何とかゲットにこぎ着けました。月曜はいつもは次の重賞レースを検討する日にしていますが、日曜・小倉の中京記念がハンデ戦で、まだ各馬の斤量が発表になっていないので、これは明日に回し、今日は、宮田比呂志さん提唱の馬券術のひとつ「枠連法則」などから、昨日の福島のレースの流れを振り返ってみることにします。
 
 宮田さんによれば、一日のレースにはいくつか特有の流れがあって、たとえば枠番の出目には三種類の「筋目」(グループ)があるということです(詳しくは以下を参照してください)。
 
 昨日の福島で言えば、三種類のうちでは147の枠番が最も強く出現していましたので、この筋目に沿って狙い馬を選べば、当たり馬券に近づけるという話です。昨日の福島のレースで、上位3着までの枠番がどんな動きを辿っていったのか、以下で、枠番の出目と枠人気(小さな数字)、馬人気(〇数字=単勝人気)を、1Rから順に追ってみます。R(レース)の太字は三連複万馬券のレース、下線はウラ人気馬(同枠2頭のうち人気のない方の馬)が出た枠番です。いきなりこんな一覧を見せられても、ピンとこないかもしれませんが、たとえば、1Rは1~3着が順に1枠・3枠・2枠の馬で決まり(枠の人気は順に1・7・2人気で)、馬の単勝人気は①番人気・⑧番人気・②番人気で決まったことを示しています。
 
・ 1R  1・37・22   ①・⑧・②  
・ 2R  63・81・55   ③・①・⑤ 
・ 3R  2・236   ④・⑤・  三連複10,920円
・ 4R  3312   ①・②・⑨
・ 5R  11・33   ②・①・③
・ 6R  1・84・53   ①・④・③ 
・ 7R  223   ②・⑥・④ 
・ 8R  52・611   ①・④・⑧ 
・ 9R  81・527   ①・②・  三連複10,920円
・10R  4・28・81   ④・⑧・①  
 
 10Rまでの枠連の筋目を把握して、次の11Rにどの枠が来るか、先読みするのが宮田式「枠連法則」です。何回か途切れていますが、147、258、36の3種類ある筋目から最も強めに出ている枠を特定すれば、147枠であることがわかります。となると、11Rは147枠に入った馬のどれかを馬券の軸に据えるのが「セオリー」です。このレース、個人的な当初の本命馬は2枠エターナルタイムでした。①人気になっていて、メンバー的に4着以下に沈むというのはちょっと考えづらい実績馬です。同じく対抗は1枠に入ったデュガで、近走が二桁着順続きで人気を下げていましたが、去年は福島のバーデンバーデンCを勝つなど、夏場に調子を上げてくるタイプで、相手の一番手として狙っていた馬です。大きい配当を狙うとすれば、こちらを中軸に据えるほうが「理」にかなっていますが、迷った末に、エターナルタイムを軸に据えて三連馬券で勝負することにしました。
 結局、勝ったのは二頭のどちらでもなく、エターナルタイムと同じ2枠に入った「ウラ人気」のカリボールでした。昨日の福島の10Rまでの「枠人気」別の出目(上の一覧の小さい数字)を確かめると、枠人気で上位1⃣~3⃣人気の「本命グループ」で決着することが多い日でしたので、人気薄でもこの馬は外せない感じがしました(宮田さん提唱の「枠人気法則」は以下を参照してください)。ついでに、このレースの枠人気順と馬の単勝人気も一覧にしておきましょう(昨日の朝は、時間がなくて省いてしまいましたから)。
 
 <昨日の福島競馬10Rまでの枠人気別の出目数(出現率)>
  1⃣人気枠  10
  2⃣人気枠   7
  3⃣人気枠   6 本命グループ 計 23(76.7%
  4⃣人気枠   2
  5⃣人気枠   1
  6⃣人気枠   1 中穴グループ 計  4(13.3%
  7⃣人気枠   2
  8⃣人気枠   1 大穴グループ 計  3(10.0%)
 
 <昨日の福島11Rの枠人気と馬人気の一覧>
 〇1⃣人気枠=2枠  エターナルタイム①   カリボール⑨
 〇2⃣人気枠=7  サンライズオネスト③  スリーパーダ⑦
 〇3⃣人気枠=6枠  ブーケファロス②    ベラジオソノタラブ⑬
 〇4⃣人気枠=4  トーセンローリエ⑤   ロードベイリーフ⑩
 〇5⃣人気枠=8枠  アビッグチア④     チェアリングソング⑮
 〇6⃣人気枠=1枠  デュガ⑥        サトノアイ⑭
 〇7⃣人気枠=5枠  エナジーグラン⑪    バンデルオーラ⑫
 〇8⃣人気枠=3枠  フレッチア⑧      グラスミヤラビ⑯
 
 実は、デュガの入った1枠は15:00の時点のオッズだと、枠人気では最低の8⃣人気枠でした(最終的には上の通り6⃣人気枠に上がりました)。直前の9・10Rで枠人気の7⃣・8⃣人気=宮田さんの言う「大穴グループ」が連続して出現していたこともあり、これは来るなあ、と思って狙っていたのです。レースが終わってみると、あれ!?と思いましたが、こういう「ズレ」はよくあります。まあ、「結果オーライ」ということで、競馬の神様に感謝することにしましょう。
 実際の福島11Rの結果は、
 
11R  116   ・①・⑥
 
で、147枠の筋は3着でしたから、エターナルタイムデュガの2頭軸マルチで強気に勝負すべきだったかも知れませんが、配当は三連複10,320円、三連単127,470円。カリボールが1着だったので、三連単は跳ね上がりました。
 
 ということで、今日の夕方には中京記念のハンデがわかると思いますので、明日はいつもの重賞展望をしたいと思います。本日もお読みいただきありがとうございました。梅雨明けが近づいて来たようです。今週もがんばっていきましょう。
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6/18(火) 馬番連動作戦

2024-06-18 | 馬券作戦
 我ながらこんな「偶然事」に時間を割いてちまちま調べるよりも、調教ビデオを眺めて調子の良さそうな馬を探した方が有益というか、「合理的」な気はしていますが、調べていくと、意外に「適合事例」が多くて、これはちょっと馬券作戦に使えるかもしれないなどと妙な感触を得たりします。まあ暇人の戯れ言と思ってお読みくだされば……。
 今日ご紹介するのは、馬番に着目する馬券作戦です。競馬(馬券)ファンのあいだでも、「何か今日はやけに〇番の馬ばかり来るなぁ」と思う日があると思うのですが、前のレースで3着以内に入った馬と同じ馬番が、次のレースでもまた出現することはよくあります。加えて、その馬番に±10した番号を狙うという話も、だいぶ前にブログで紹介したことがあります。今日は、最近のレースでこれを検証してみようと思います。
 
 まず、の前のレースで3着以内に入った馬と同じ馬番が続いて出現する場合を見てみます。まだ2日前、6月16日の東京競馬はけっこうこのパターンが出ました。以下に1Rから12Rまでの3着以内の馬番と単勝人気を並べてみます(馬番は左から右へ向かって1、2、3着、〇数字 は単勝人気です)。
 
 1R    2   1   
 2R   10   6   
 3R   12   7  15
 4R   10   1  16
 5R      11   2
 6R   14  10   
 7R    3  13   
 8R          2
 9R          
 10R           
 11R      14  12
 12R       5  14
 
 11レース中、何と7つのレースでこのパターンが現れていますが、これは突出して多いという程ではないようです。この約1ヶ月のレースで見てみると(6月8日を除いて)、東京競馬では、
 5/25(土)=7レース、5/26(日)=5レース
 6/  1(土)=4レース、6/  2(日)=4レース
                              6/  9(日)=8レース
 6/ 15(土)=3レース
でした。1日平均では5.4レースです。同じく京都競馬ではこの間、1日平均5.0でした。2R以降の11のレースで半分くらいはこのパターンにあてはまる計算になりますので、これは意識して馬券を買った方がいい気がします。特に、16日の東京競馬で言えば、9Rで2着だった馬番の6番は、次の10Rでは⑩人気で2着して三連単11万超馬券をアシストしていますので、これは看過できません。
 
 他方、±10した馬番の方はどうでしょうか。これは、たとえば、前のレースで3着以内に入った馬番が3番ならば、次のレースでは+10の13番が来たり、あるいは、同じく15番が来ていたら、次は-10で5番が来たりするケースのことですが、16日の東京競馬でこのパターンはあまり出現していません。この1ヶ月でも多くて5、6回、平均すると3~4回という日ばかりでしたが、6/15(土)の京都競馬は後半戦で、このパターンが続いて、11・12Rではちょっとした波乱になりました。
 
 1R   13   9   6
 2R    2   9   4
 3R   16   9   7
 4R    1  14  13
 5R    8   7   
 6R   13  11   3
 7R       8   6
 8R   14   8  12
 9R   10   6   3
 10R   13      9 
 11R    2  14  15
 12R    4  12   8
 
 特に12Rで2着に入った6枠12番のビバップは、前走は減量騎手が乗って⑧人気で15着、その前々走では③人気に推されてましたので、来られてしまうと、まあそれもあり得るかなあと思えますが、このレースでは⑬人気で、この「馬番作戦」を意識しても私にはちょっと手が出せませんでした。でも、当日の馬券成績がよくて気持ちに余裕があれば、買えた可能性もゼロではありません。
 
 こんな「根拠」もよくわからない馬券作戦はどうも……という方は多いと思いますが、私などは当たり馬券に近づける道があるなら何でもありだと思っているので、こういうのも一つの方法として気に留めています。偶然でも当たり馬券を1つ拾えるだけで、収支が一変しますし、当たれば気持ちも変わってきます。
 
 ということで、本日もアナログな話にお付き合いいただきありがとうございました。明日は去年個人的に大きな馬券を当てて運気を上げた天保山Sを検討してみます。また大波乱となるか、ちょっと楽しみです。
 今日は朝から雨ですが、どうか無事な一日でありますように。
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6/12(水) 宮田さんのコラム

2024-06-12 | 馬券作戦
 
 今日はレース検討でなく、我が師・宮田比呂志さんの著書からコラムを引用します。
 
 9日(日)の函館スプリントSで①人気のアサカラキングが9着に敗れた理由を、何度かレース映像を見ながら考えたのですが、出がイマイチだったとか、馬場適性とか、理由はいろいろありそうです。しかし、勝ったサトノレーヴなどに比べると、何と言っても使い詰めの印象が強い。連勝街道を驀進して間にGⅡ阪急杯でウインマーベルに僅差の2着があるので、最終的に人気になるのは当然でしたが、去年の秋からすでに7戦目で、条件クラスにいるときは結構きついローテで走っていましたので、op昇級3戦目でそろそろ疲れが出ていると考えてもおかしくなかったかも知れません。直前の戦績は5・2・0・5でしたから、この点、宮田式バイオリズムを考えても、数値が「飽和」していて、もう一杯いっぱいでしたから。
 
 こういう人気馬がどんな実力馬であっても走らないことはよくあります。人間にとってはわずか0コンマの世界が、競走馬にとっては実は「わずか」ではなく、取り返しのつかないくらいの決定的な差になっているかも知れません。これは陸上とか水泳で、0コンマの世界を肌身で知っている人には「当たり前」の話だと思います。実力伯仲同士となれば、体調の差は如実に現れるでしょうし、逆に、ある日突然記録更新ということだってあるでしょう。競走馬も同じです。
 
 宮田さんの本を眺めていたら、同じことを書いているコラムがありました。以下に少し引用してみます。
 
 ……これまでも病気などで何度か(新聞の)予想コラムを休載したが、振り返ってみると再開直後はいつも成績がいい。……詳細は省くが、前回も万馬券5連発を成功させている。やはり勝負事には波があるし、いわく言いがたい微妙な部分をつかまえていくには身体だけでなく、頭脳も健康でなくてはいけないのだと休むたびに痛感する。
 こうしたことは何も人間だけに限ったことではないのではないか。毎週、私たちに愉楽と興奮をもたらしてくれるサラブレッドとて生き物である。まして「ガラスの脚」を持つ動物であるからには、当然休養が必要だろうと思われる。
 一流のオープン馬は寒い冬と暑い夏は休養に当て、体内風船を十分膨らませて春。秋のグレードレースに駒を進めてくる。これらオープン馬のローテーションが理想のものであるならば、それよりクラスの下の馬たちは理想とはいえない競走を強いられているとも考えられるわけである。もちろん、厩舎ではそれぞれの馬の体調や個性を把握して使ってくるのだろうが、出馬表を見ていると、下級条件には「ずいぶん詰めて使っているな」と思える馬が見受けられる。条件戦ではこうしたローテーションの問題も馬券検討の重要なファクターになってくる。
 条件戦によく見られるのだが、休みなく使われ、しかも2・3・4着ともうひと息の成績の馬が突然、武豊騎手に乗り替わってくることがある。「陣営がしびれを切らして勝負に出た」とファンは解釈して圧倒的な人気になったりするのだが、こうしたときは十分注意してかからねばならない。休みなく使われて、ピークを過ぎたところで武豊騎手に乗り替わったとしたら、いかなる天才騎手といえども勝利に導くのは至難の業だろうと想像できるからだ。
 一例を挙げると、(20)08年3月22日、阪神11レース・伊丹S、セイウンプレジャーは武豊騎手に乗り替わって1番人気になった。2走前、初夢Sは船曳文士騎手(懐かしい!)7着、前走は柴田善臣騎手で春望Sを2着して伊丹Sである。1番人気も当然のところだが、出馬表を見るとセイウンプレジャーは07年の9月以来、月1回のペースで使われており、前走は東京競馬場への輸送競馬となっている。2着だったとはいえ、今回それ以上の伸びしろがあるのか? 人気薄ならともかく1番人気の馬に疑問が生じた場合は、馬券の軸とはしないというスタンスが高配当馬券につながる――これが私の持論である。
 案の定、セイウンプレジャーは6着に敗れてしまい、レース後「スタートが悪くて後手後手に回ってしまった」と武豊騎手はコメントしているが、セイウンプレジャーがレースに集中できなかったところをみると、あるいはピークを過ぎていたのではないか……。
 ローテーションのきつい馬が一流騎手に乗り替わってきて人気になっているとき、私はそういう馬を「出がらし武」と称して馬券から外すようにしている。
 (宮田『「数運」をつかむ技術』、173-175頁)
 
 最後の「出がらし武」について補足すると、宮田さんは別の本では、その日のレースで3勝、4勝していた武騎手が、最終12Rで勝てないことをそのように称していたと記憶しているので、ちょっと意味が違ってきますが、今から16年も前の話ですので、その点は「割り引いて」考えないといけません。
 当時の武騎手の役回りを、今はルメール騎手と川田騎手が担っているとも言えますが、しかし、この二人、実際の話、条件戦でもop戦でもなかなか負けませんよねぇ。ルメール騎手は日曜の東京ではメイン11R、最終12Rと連勝でしたし、川田騎手も京都の9・10Rと連勝しました(11・12Rは珍しく騎乗してません)。現状「出がらし」どころか「出つづけ」ですので、これは二人が馬券から外れるレースはますます配当が大きくなってしまいます。次の日曜はマーメイドSで川田騎手は軽ハンデのエーデルブルーメに乗りますが、相応に人気になるでしょう。果たして上位に来られるか、それとも……。金曜に改めて検討してみます。
 
 ということで本日もお読みいただきありがとうございました。昨日は全国で真夏日続出で、畑の草刈りをしていて疲れましたが、まだ真夏の暑さではないので、何とか耐えられます。雨が降る前にがんばって綺麗にしときましょう。今日も一日無事でありますように。
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