Winning Ticket for All Vol.2

レース展望と回顧、馬券術について

2024年JRA重賞の振り返り② ダート編

2024-12-31 | 分析
 今年もいよいよ大晦日です。昨日の続きで今日は今年のJRA重賞競走の世代比較をしてみます。本日はダート編です。昨日の芝編は前半半年でしたが、ダート重賞の数自体が少ないので、今日は一年間を通して振り返ることにします。終盤には3歳世代も参戦してきます。
 
 昨日同様、以下はダート重賞で世代最先着を果たした馬の着順の一覧です。もちろんですが、3歳限定戦は外してあります。なお、〇数字は着順、は出走なしを示しています。
 
2024年JRAダート重賞の世代別成績(世代最先着馬の着順)
 
              3歳  4歳  5歳  6歳  7歳 8歳以上        
GⅡ 東海杯           ②   ⑨   ①   ⑯   ⑭       
GⅢ 根岸S           ①   ⑤   ⑦   ⑥   ④
GⅠ フェブラリーS       ⑦   ②   ①   ④   ⑥        
GⅢ マーチS          ②   ①   ⑦   ④   ⑨   
GⅢ アンタレスS        ー   ④   ①   ③   ⑦
GⅢ 平安S           ①   ②   ③   ⑦   ー
GⅢ プロキオンS    ー   ①   ③   ②   ⑪   ⑤
GⅢ エルムS      ー   ②   ①   ⑥   ⑦   ー
GⅢ シリウスS     ー   ②   ③   ⑤   ①   ー
GⅢ みやこS      ①   ②   ④   ⑤   ⑮   ⑬   
GⅠ チャンピオンズC  ⑥   ③   ②   ①   ④   ー
GⅢ カペラS      ①   ⑮   ②   ⑩   ー   ー 
 
勝利数          2   3   2   4   1   0         
              
 交流重賞も対象に加えないといけないと思いますが、地方馬までは手が回らないので、一応この結果を受けて推察すると、前半戦で3勝した6歳世代が、秋以降は1勝(GⅠチャンピオンズCのレモンポップ)にとどまったのは、端的に4・5歳世代の「成長」に凌駕されたのではと推測しています。出走数もありますが、4歳と5歳では、連対数を考えても、4歳世代が少し優勢に見えます。注目すべきは明け4歳の現3歳勢でしょう。さすがにGⅠでは跳ね返されましたが、古馬に混ざってみやこSとカペラSを勝ったのはこの世代の力の証しととらえてよいように思います。芝に比べると、ダートは年長馬が走るような印象もありますが、予想としては、年明け後は、明け4・5歳がダート戦を牽引していくととらえています。特に明け4歳勢に期待します。
 
 ということで、いよいよ今年も今日で最後です。本日もお読みいただきありがとうございました。来年は少し大きめの馬券を当てて、ブログに「武勇伝」が書けるような一年にしたいものです。インフルもはやっているようです。どうか暖かくしてお過ごしください。よいお年を。
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2024年JRA重賞の振り返り①

2024-12-30 | 分析
 今日は来年の展望を込めて、今年前半戦のJRA重賞競走の世代比較をしてみようと思います。今日は芝編で、明日はダート編と2回に分けて振り返ることにします。
 
 以下は芝の重賞で世代最先着を果たした馬の着順を一覧にしたものです。当然世代限定の3歳重賞は省きます。なお、は牝馬限定戦、〇数字は着順、ーは出走なしを示します。
 
2024年前半の世代別重賞成績(世代最先着馬の着順)
 
              4歳  5歳  6歳  7歳 8歳以上        
GⅢ 中山金杯      ⑨   ①   ②   ⑥   ⑧       
GⅢ 京都金杯      ①   ③   ④   ー   ⑨
GⅢ 愛知杯      ①   ③   ②   ー   ー    
GⅡ 日経新春杯     ②   ①   ⑤   ⑬   ⑦
GⅡ AJCC      ④   ⑦   ①   ③   ② 
GⅢ シルクロードS   ①   ②   ⑪   ⑦   ⑥
GⅢ 東京新聞杯     ③   ④   ⑦   ①   ー
GⅡ 京都記念      ②   ①   ④   ③   ⑩
GⅢ ダイヤモンドS   ⑤   ②   ①   ー   ④
GⅢ 京都牝馬S    ①   ②   ⑦   ④   ー
GⅢ 小倉大賞典     ー   ①   ②   ⑥   ⑦
GⅡ 中山記念      ④   ①   ⑥   ー   ⑪
GⅢ 阪急杯       ②   ①   ⑨   ⑩   ⑥
GⅢ オーシャンS    ②   ①   ④   ⑦   ⑩
GⅢ 中山牝馬S    ①   ④   ②   ⑦   ー
GⅡ 金鯱賞       ②   ⑩   ①   ⑤   ④
GⅡ 阪神大賞典     ⑤   ②   ①   ⑦   ⑪
GⅡ 日経賞       ー   ①   ⑥   ②   ③ 
GⅠ 高松宮記念     ⑦   ①   ③   ④   ー
GⅢ ダービー卿CT   ②   ①   ⑤   ⑩   ー
GⅠ 大阪杯       ①   ②   ④   ー   ⑨
GⅡ 阪神牝馬S    ①   ⑦   ⑥   ー   ー
GⅢ 福島牝馬S    ④   ①   ⑥   ー   ー
GⅡ マイラーズC    ③   ②   ①   ④   ー
GⅠ 天皇賞・春     ④   ②   ①   ③   ⑪
GⅢ 新潟大賞典     ⑧   ①   ③   ー   ⑩
GⅡ 京王杯SC     ③   ①   ⑦   ⑧   ⑮
GⅠ ヴィクトリアM  ③   ⑤   ①   ー   ー
GⅡ 目黒記念      ④   ①   ②   ③   ⑤
GⅢ 鳴尾記念      ⑫   ー   ①   ⑦   ② 
GⅠ 安田記念      ⑧   ②   ①   ⑩   ⑯
GⅢ エプソムC     ①   ②   ⑭   ⑨   ー
GⅢ 函館SS      ③   ①   ⑥   ②   ⑮
GⅢ マーメイドS   ①   ②   ④   ー   ー
GⅠ 宝塚記念      ②   ①   ⑨   ⑦   ⑬  
勝利数          9    16    9   1   0
              
 この結果から一般化するのも乱暴ですが、去年前半戦の「最強世代」は5歳だったのかなという感じはします。4歳馬は本来もっと勝っていないといけない世代ですが、今年の現4歳の場合、3歳時(昨年)の古馬混合重賞での成績が世代的に劣勢と見られたので、まあこんなところなのかも知れません。むしろ、その後の成長もあって、よく上位争いに加われるようになったと評価すべきかも知れません(GⅠ大阪杯ではベラジオオペラが勝ちましたし)。ただ、明け5歳となって、全体的にさらに成長というわけにはいかないでしょうし、来年もこの世代は他世代に脅かされるレースが多いかも知れません。特に2200以上の距離では、この世代は1つも勝てなかったことは頭に入れておくべきかなと思います(長距離戦では6歳勢がわりと好走しましたので、明け7歳の来年も要注意かも知れません)。
 今年は有馬記念を3歳馬が制しましたので、明け4歳世代となって、年明け後の重賞戦線でどんな走りを見せるか楽しみです(個人的にはなお、全体としては明け6歳(現5歳)世代が強いのでは、という感じをもっていますが……)。
 
 明日は(前半戦=半年ではなく)1年間に拡大したダート編を一覧にしてみようと思います。本日もお読みいただきありがとうございました。慌ただしい年の瀬ですが、どうか暖かくしてお過ごしください。
 
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12/28(土) 本日のねらい ホープフルS

2024-12-28 | 朝予想
 中央競馬はいよいよ今年最後の開催となります。金杯は年明け後の1月5日なので、あいだ7日もありますが、まあすぐに来る感じです。ここは当たりで締めくくって、よい年を迎えたいものです。
 今日のGⅠホープフルSについて、早速、今朝のオッズから枠人気とねらいの馬を並べてみましょう。
 
 12/28(土) 中山11R ホープフルS 2歳GⅠ 芝2000 
 〇1番人気枠=3枠 クロワデュノール①   レーヴドロペラ⑯
 〇2番人気枠=8枠 マスカレードボール④  アマキヒ⑦     ジュタ⑧
 〇3番人気枠=7枠 ピコチャンブラック③  リアライズオーラム⑪  ジュンアサヒソラ⑫  
 〇4番人気枠=6枠 マジックサンズ②    ファウストラーゼン⑰
 〇5番人気枠=4枠 ヤマニンブークリエ⑤  デルアヴァー⑨
 〇6番人気枠=1枠 ジョバンニ⑥      ショウナンマクベス⑮
 〇7番人気枠=2枠 ジェットマグナム⑩   クラウディアイ⑭
 〇8番人気枠=5枠 アスクシュタイン⑬   アリオーンスマイル⑱
 
 クロワデュノールで断然かも知れませんが、ここはあえてジョバンニから入ってみようと思います。同世代屈指の実力馬エリキングに2戦2敗で、底が見えた感じの⑥人気ですが、一応距離経験と時計の裏付けがありますので、人気上位馬とそれほど差はないでしょう。血統的にロベルト系×ノーザンダンサー系は中山芝には適合的ですので、人気がないここは狙い目ではないかと思います。相手は、もちろんクロワと2戦2勝のマスカレードボールほか上位人気馬たちですが、新馬勝ちから臨むアマキヒも鞍上ルメールだけに侮れません。穴は波乱枠の2・5枠に入ったジェットマグナムアスクシュタインでしょう。これでJRA今年最後のGⅠを勝利で飾れるかどうか。
 まとめると、
 
 ジョバンニ 〇クロワデュノール ▲マスカレードボール △ジェットマグナム……
で、狙ってみようと思います。
 
 本日もお読みいただきありがとうございました。続く中山12Rの2024ファイナルSも、ハンデ戦で波乱が予想されますが、ここまでにしておきます。みなさんの好配当・高配当を祈ります。よい年をお迎えください。
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12/27(金) 今週の追い切り情報

2024-12-27 | 調教
 
 今年のJRAもいよいよオーラスです。今日は土曜中山の2歳GⅠホープフルSに出走する各馬の調教評価を集約してランキングしてみます。他力本願のこの企画、web上に追い切り情報を上げてくれたみなさん頼みでしたが、一年間の感謝を申し上げます。
 
※下線  は週はじめの私的な◎〇▲△馬/(*  )はサンプル不足の仮評価    
 土曜 中山11R ホープフルS GⅠ 追い切り評価 まとめ   
 ★★★★★ 5.0                       
       4.6  クロワデュノール   ピコチャンブラック  
 ☆★★★★ 4.5 
      
  ★★★★ 4.0  ジョバンニ      ヤマニンブークリエ
           ジュンアサヒソラ   
       3.8  ジュタ                 
  ☆★★★ 3.5   
       3.4  ジェットマグナム   クラウディアイ
       3.2  マスカレードボール
   ★★★ 3.0  アマキヒ
 
 重賞勝ちの実績のある馬が2頭いますが、クロワデュノールは平均値4.6と、久々でも好調教を見せている一方、マジックサンズ2.8で、数値上は今一歩です。クロワに並ぶ好調馬はピコチャンブラックで、これは川田騎乗でもあり、要注意です。あとは、世代屈指の実力馬エリキングと好戦してきたジョバンニ、武騎乗のヤマニンブークリエ、2000持ち時計トップのジュンアサヒソラの3頭に、新馬勝ちのジュタが続きます。上の一覧に名前があがった中では、ルメール騎乗のアマキヒが惑星です。前走新馬戦で負かした2・3着の馬がいずれも次走の未勝利戦を勝ち上がっていて、良血馬だけに、このメンバーに入っても遜色ないかも知れません。週の初めに個人的に穴候補で狙っていたのがアスクシュタイデルアヴァー△ですが、それぞれ2.82.4で、これはやや物足りない印象です。おそらく明日はクロワデュノールが人気になると思いますが、今年最後のGⅠタイトルの獲得となるかどうか。
 
 今年の「追い切り情報」はたぶんこれで最後です。一年間の「ご愛読」に感謝申し上げます。よい週末をお迎えください。
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12/25(水) ベテルギウスSの展望

2024-12-25 | 分析
 今日は重賞ではありませんが、土曜京都のメインに組まれたopリステッドのベテルギウスSを取り上げます。12月としては例年にない大雪の報道が続きますが、こと関東については、冬の夜空の大三角のひとつベテルギウスが毎夜よく見えるのではないかと思います。中山のGⅠ前に一稼ぎとなるかどうか。現在の距離に変更された2017年以降の過去7年の3着以内馬の傾向から中心馬を探ってみることにします。
 
 
1)前走(ステップ) ※( )内は今回該当する馬で、〇数字は単勝人気順
 〇福島民友C    5頭サンライズアリオン⑤2着 ダンツキャッスル⑬12着) 
 〇師走S      3頭サンデーファンデー⑦2着 エクセスリターン⑭12着 
 〇カノープスS   2頭ホウオウルーレット④1着 バハルダール⑥2着
                  サーマルソアリング③5着 マリオロード⑪8着 
                  ホールシバン⑭15着 
 〇錦秋S      2頭(※該当なし)
 〇御陵S      2頭(※該当なし)
 
 ちなみに、間隔としては、中4・5(福島民友C・カノープスS)がベストで、3ヶ月以上のブランクのある馬は劣勢です。
 
2)性齢 ※頭数は延べ数
 〇3歳  1頭  〇4歳  8頭  〇5歳   10頭   
 〇6歳  1頭  〇7歳  0頭  〇8歳  1頭 
/〇牝馬  1頭  〇騸馬  3頭    
 
 4・5歳馬が優勢で、ほぼこの世代の争いです。あとは、騸馬に要注意ということならば、6歳のホールシバンがいます。
 
3)血統
 流行廃りがあるというよりも、筋が見えづらく、かなり難解です。去年の1~3着に注目すれば、3頭ともキングカメハメハの血脈があり、特に2・3着は母父がキンカメでした。今年のメンバーで母父キンカメに該当する馬は2頭です。あまり当てになりませんが、一応この2頭を挙げておきます。
※サンデー系=  、ノーザンダンサー系=  ミスプロ系=  
 ナスルーラ系=  、ロベルト系=  
 
 アルムブラーヴ  :父ブラックタイド(サンデーサイレンス)/母父キングカメハメハ(Kingmambo)
 ハピ       :父キズナ(ディープインパクト)/母父キングカメハメハ(Kingmambo)
 
4)JRAホームページのデータ分析
 重賞ではないので、今回JRAのデータ分析はありません
 
5)宮田式バイオリズム
 ・サンデーファンデー    4・2・2・9
 ・ゼットリアン       4・4・1・8
 ・ダンツキャッスル     5・4・5・25
 ・ダンテバローズ      4・2・2・7
 ・デリカダ         4・1・0・4
 ・フォーチュンテラー    4・4・5・14
 ・フリームファクシ     4・2・2・7
 
6)結 論  
 前走GⅠチャンピオンズC7着から臨むメイクアリープが力的に一枚上と見るのが妥当でしょう。それから、去年2着のハピが二番手で、あとはホウオウルーレットバハルダールサンライズアリオンに、フリームファクシは距離がどうか……という大まかな構図を描いていますが、狙ってみたいのはサーマルソアリングです。芝からダートに転戦し、3連勝してop入り後もわりと堅実に走っていますし、前走の5着も、3ヶ月ぶりながら先行して崩れなかった印象です。走り慣れた距離に戻る今回はもう一段粘り腰を見せてくれるものと期待します。相手は、上に名前が挙がった馬たちに前走GⅢみやこSのダンテバローズデリカダも加えないと間に合わないかも知れませんし、サンデーファンデーもちょっと怖い感じです。
 まとめると、
 
 サーマルソアリング 〇メイクアリープ ▲ダンテバローズ △デリカダ…… 
で、斤量差1㌔が意外に勝負を分けるかも知れません。さて、どうなるでしょうか。
 
 ということで、本日もお読みいただきありがとうございました。寒空が続きますが、どうか暖かくしてお過ごしください。
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