今日で5月も終わり、明日からは6月です。ダービーが終わって月が替わると、函館競馬も始まって、いよいよ夏競馬のムードになりますね。関西はすでに梅雨入りしています。今日、明日はいいとして、金曜からは台風接近で大雨になるという予報が出ていて、このままいくと、土曜の京都競馬の重賞競走GⅢ鳴尾記念は不良馬場でのレースになりそうです。
鳴尾記念も施行時期や距離・条件がたびたびいじられてきたレースで、別定芝2000という今のかたちに落ち着いたのは2012年からです。レース名は今の阪神競馬場の前身にあたる鳴尾競馬場に由来するらしいので、JRAには相応の敬意を払ってほしい感じがします。
それはともかく、今度の土曜のこのレース、わりと好メンバーがそろいました。まるで雨を予期していたかのように重馬場巧者が集まって、雨中での激しい叩き合いになるのでは、と思います。
鳴尾記念【2023年6月3日阪神11R】出馬表、予想 | 競馬ラボ (keibalab.jp)
鳴尾記念の過去10年データ、好走馬一覧(2023年6月3日阪神11R) | 競馬ラボ (keibalab.jp)
過去10年のデータを眺めると、騎手では岩田康、血統では父ステイゴールド、前走では都大路Sや新潟大賞典を走った馬たちの好走が目につきますが、この条件となった2012年以降のレースはすべて良馬場ですから、不良馬場になると、時計面でのデータや傾向をすべて「ご破算」にして考えないといけないかも知れません。まず、主な出走登録馬の重・不良馬場での実績を見てみようと思います。【 】は父名、( )内は稍重での成績です。
・アドマイヤハダル 【ロードカナロア】 0・0・0・1 (1・0・0・1)
・インダストリア 【リオンディーズ】 ※出走例なし
・インプレス 【キズナ】 0・1・0・0 (1・0・0・2)
・カラテ 【トゥザグローリー】 2・0・0・3 (2・0・0・4)
・グラティアス 【ハーツクライ】 0・0・0・1 (1・0・0・1)
・サトノルークス 【ディープインパクト】 0・2・0・0 (なし)
・スカーフェイス 【ハーツクライ】 1・0・1・0 (0・1・0・4)
・ソーヴァリアント 【オルフェーヴル】 1・0・0・0 (0・0・1・0)
・ディアマンミノル 【オルフェーヴル】 1・0・0・0 (1・0・0・6)
・ヒンドゥタイムズ 【ハービンジャー】 2・0・0・1 (0・0・0・1)
・フェーングロッテン 【ブラックタイド】 0・0・1・0 (なし)
・ボッケリーニ 【キングカメハメハ】 1・1・0・1 (0・2・0・0)
・マイネルファンロン 【ステイゴールド】 1・0・0・3 (1・0・0・7)
・マリアエレーナ 【クロフネ】 0・0・2・0 (1・1・0・2)
・モズベッロ 【ディープブリランテ】 1・1・0・3 (0・0・1・1)
・ワンダフルタウン 【ルーラーシップ】 0・0・0・1 (1・1・0・0)
馬場が悪かった重賞競走での好走歴をふまえると、太字にした3頭がとりわけ「雨巧者」ということになりそうです。雨馬場ならば、実績的にモズベッロも軽視できませんが、不良・重の泥んこ馬場よりも、重・稍重くらいの渋った馬場の方が能力を発揮できそうな印象です。
これに宮田式バイオリズムが今回◎になる馬を重ねてみるとどうなるでしょうか。
◎アドマイヤハダル 3・2・1・5(※今回1着になると、4=(2+1+5)/2で等式成立。以下略)
◎カラテ 8・2・1・24
◎マリアエレーナ 5・4・3・7
ちなみに、ヒンドゥタイムズは6・3・3・8(今回1着で7=(3+3+8)/2、2・3着では等式が不成立)なので△くらい、ボッケリーニは6・8・2・8なので×です。
カラテはマイル戦で台頭してきた馬ですが、昨年秋にGⅢ新潟記念を勝ってからは2000m戦でもそれ相応に走っていて、天皇賞(秋)で6着、2400mのジャパンカップでは8着、休み明けの今年5月のハンデGⅢ新潟大賞典ではトップハンデの斤量59㌔を背負って勝ちました。しかも不良馬場です。京都競馬場を走るのは初めてですが、新潟の平坦を得意としているところからも、坂で勢いをつけて大外から一気に差し脚を伸ばしてくるのではないかと思います。
ということで、続きは6月3日の土曜当日となりますが、鳴尾記念の混戦を断つ馬としてカラテをイチオシにしたいと思います。本日もお読みいただきありがとうございました。今日も一日がんばりましょう。