Winning Ticket for All Vol.2

レース展望と回顧、馬券術について

20250116(木) 土曜のレースより

2025-01-16 | 展望
 今日は土曜のレースからねらいのレースをいくつかピックアップしてみます。長くなるので、ざっと見る程度です。順番で、まずは中京10Rの紅梅S。3歳牝馬のopリステッドなので、この日のレースの中では一番格上で、かつてはソングラインやシンハライトがここを勝ってGⅠロードを歩んでいます。
 
 土曜中京10R 紅梅S opL 芝1400 
 
1)前走(ステップ)
 好ステップは12月の阪神JFつわぶき賞に、時期はいろいろですが新馬勝ち組です。今回前走阪神JFはいませんが、つわぶき賞からは2着のナムラクララ、新馬からはパーリーラスターの名前が挙がります。
2)血統
 年々の状況にもよりますが、中京で施行された過去3年の結果からは、良馬場ならば父系・母系ともサンデー系ロベルト系ノーザンダンサー系ミスプロ系はやや落ちる、といったところでしょうか。適合的なのは、アイサンサン、カリーン、ナムラクララあたりです。
3)持ち時計
 1400では、キャッスルレイク、ナムラクララ、ピコローズ、フェルシナ、ソーダーンライトの順です。1600ではシホリーンとアイサンサンで、新潟2歳S5着のジョリレーヌまではどうでしょうか。
4)結論 
 該当項目が多いのはナムラクララで、軸馬としては適していますが、勝ち切るまではどうでしょうか。シホリーンアイサンサンの逆転があるかも知れません。あとは、2勝馬のキャスルレイクで、この4頭は有力候補でしょう。あとは未勝利組からフェルシナに、前走重賞出走に敬意を表してジョリレーヌザラタンまで押さえておくくらいで、上位人気馬が強い感じです。とりあえず、
 
 アイサンサン 〇ナムラクララ ▲シホリーン △フェルシナ…… 
 
でまとめてみます。
 
 あとは、中山のハンデ戦を2つ。まずは10RのアレキサンドライトSです。
 
 土曜中山10R アレキサンドライトS 3勝C ダート1800 ハンデ 
 
1)前走(ステップ)
 好ステップは年明けの招福Sです。まだ中2週ですがアスクビックスターとスノーグレースが該当します。全体として間隔の短い馬たちが好走する傾向ですので、サイモンザナドゥ、フランスゴディナ、マーブルブロック、メイショウコバト、レッドプロフェシーあたりも名前を挙げておきます。
2)斤量(ハンデ)
 軽量馬よりも56・57㌔くらいの(このクラスで相応の実績がある)馬の方が好走する傾向です。となると、バンドマスター、ビップスコーピオン、フランスゴディナ、ペンティメント、マーブルブロック、メイショウミカワ、レッドプロフェシー、ロードマゼランあたりが該当します。 
3)血統
 良馬場ならば父母ともにミスプロ系が強く、ボールドルーラー系に要注意といったところでしょうか。主だったところで該当するのは、アスクビックスター、サイモンザナドゥ、フランスゴディナ、マーブルブロック、レッドプロフェシー、ロードマゼランです。
4)宮田式バイオリズム
 今回主力級でバイオリズムが適合的なのは以下のとおりです。
  イーサンバーニング 3・5・3・15
  バンドマスター   3・3・3・2
  フランスゴディナ  3・3・1・13
  ペンティメント   3・1・1・4
  マーブルブロック  3・2・3・9
  メイショウコバト  3・1・4・3
  ロードマゼラン   3・5・3・15
4)結論 
 混戦です。やるたびに順位がかわりそうなメンバーですが、57㌔ではバンドマスター、56㌔ではマーブルブロック、軽量ではスノーグレースあたりでしょうか。確たる決め手はありませんが、斤量差が実力差と解釈して、バンドマスターを主軸とします。あと、上に名前が挙がった中では、アスクビックスターペンティメント、穴っぽい感じのフランスコディナメイショウコバトあたりが狙いです。サイモンザナドゥはトップハンデだけに一枚割り引きでしょうか。ビップスコーピオンも56㌔ならばと思いますが、左回りの方がいいので。ということで、
 
 バンドマスター 〇マーブルブロック ▲スノーグレース △フランスゴディナ…… 
 
でまとめてみますが、どんな人気順になるかはともかく、波乱になりそうなレースだと思います。
 
 最後は、中山メインのカーバンクルSです。
 
 土曜中山11R カーバンクルS op 芝1200 ハンデ 
 
1)前走(ステップ)
 ラピスラズリS京阪杯(今回該当馬なし)が双璧といったところです。あとは直千のルミエールADでしょうか。3つで比較的上位だったり人気になったりしたところでは、ナナオ、ミルトクレイモー、ミッキーハーモニー、サウザンサニー、キミワクイーン、カンティーユです。
2)斤量(ハンデ)
 重量馬もそれなりに好走している感じもありますが、ハンデ戦だけに、54㌔付近で上位人気になっている馬が主軸候補でしょう。バースクライ、ナナオあたりが有力です。
3)血統
 父系はサンデー系ミスプロ系が混在しますが、母系はノーザンダンサー系が強勢に見えます。今回のメンバーでは、オーキッドロマンスとリバーラが該当します。
3)宮田式バイオリズム
 今回バイオリズムが適合的なのは6頭です。
  エイシンフェンサー 4・2・4・7
  サウザンサニー   4・3・2・5
  サンライズアムール 7・1・3・6
  セットアップ    2・1・0・4
  ミルトクレイモー  4・3・3・11
  メイクアスナッチ  2・1・0・4
  ロードベイリーフ  4・6・5・32
4)結論 
 人気順がどうなるかもよくわかりませんが、もしナナオが上位に支持されるならば、あえてミルトクレイモーを主軸に据えようかと考えています。前走のラピスラズリSでは2着のナナオに0.3差の4着でしたが、今回は同斤量で2㌔アドバンテージをもらいましたので、逆転可能と見ます。対抗は同5着のミッキーハーモニーで、2㌔減の53㌔なら直線で前をまとめて一掃するかも知れません。あとは、実績を評価してバースクライサウザンサニーキミワクイーンに、サーマルウインドモリノドリームも手強そうです。穴っぽいカンティーユオーキッドロマンスも少々。まとめると
 
 ミルトクレイモー 〇ミッキーハーモニー ▲ナナオ △オーキッドロマンス…… 
で狙ってみようと思います。
 
 長くなりましたが、本日もお読みいただきありがとうございました。明日は日曜の重賞に出走する各馬の追い切り情報を集めてみます。どうか暖かくしてお過ごしください。
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20250115(水) 日経新春杯の展望

2025-01-15 | 展望
 今日は日曜中京メインの日経新春杯を検討してみます。ハンデ戦だけに荒れるのかと思いきや、過去10年では意外に①②人気が強いレースに見えます。ちなみに昨年はブローザホーンがここを勝って、阪神大賞典3着、天皇賞・春2着、宝塚記念1着とGⅠロードを歩んで行くことになりました。今年はけっこう多様な実力馬が揃った感じがします。どうなりますか。中京で施行されたデータを中心に過去10年でレース傾向を確かめてみたいと思います。
 
 
1)斤量(ハンデ)
※ ( )内は今回の該当馬 
 ・59㌔    1頭
 ・58㌔    1頭
 ・57.5㌔  1頭
 ・57㌔    2頭
 ・56.5㌔  1頭
 ・56㌔    6頭サンライズアース ショウナンラプンタ
              タッチウッド
 55㌔    8頭ヴェローチェエラ ケイアイサンデラ
              サリエラ ホールネス
              マイネルエンペラー マイネルメモリー
 ・54㌔    4
 ・53㌔    2頭
 ・52㌔    3
 ・51㌔    1頭   
   
 55・56㌔の中位ハンデ馬の優位が歴然としています。まずこの斤量で上位人気になっている馬に目星をつけたいところです。ショウナンラプンタやヴェローチェエラ、ホールネスあたりが有力候補に挙がりそうです。タッチウッドやサンライズアースはどうでしょうか。
 
2)前走(ステップ)と間隔
 ※( )内は今回該当する馬で、〇数字は単勝人気順
 〇菊花賞      5ショウナンラプンタ⑥4着 メイショウタバル⑤16着
 〇グレイトフルS  3頭(※該当なし 
 〇オリオンS    3頭マイネルエンペラー②1着
 〇東京優駿     2頭サンライズアース⑮4着)
 〇中日新聞杯*   2(4)頭ロードデルレイ①2着 キングズパレス④5着 
                 エヒト⑨9着 マイネルメモリー⑫13着)
  *中日新聞杯は時期的に同じ旧金鯱賞を含めると4頭
 
 間隔で比較的多いのは中11週で、今年は1週ずれていますが前走菊花賞が相当します。あとは中2・4・5週に固まっていて、中日新聞杯とオリオンSなどが該当します。前走菊花賞組を除けば、半数以上は前走から1ヶ月程度内です。
 
3)性齢 ※頭数は延べ数
 4歳   12頭  〇5歳    8頭  〇6歳 10頭     
/〇牝馬   2   〇騸馬   0    
 
 4~6歳の争いで、4歳勢が若干多いとはいえ、それほど差はありません。
 
4)血統
 中京で施行された3年に限定すれば、父はサンデー系、母父はミスプロ系ノーザンダンサー系が来ている感じです。競馬ラボの中京芝2200の血統分析は以下のとおりですが、ちょっと数が多過ぎですし、これは条件戦も含めた全レースが対象ですので、一応中京過去3年の傾向で拾っておきます。
 
※サンデー系=  、ノーザンダンサー系=  ミスプロ系=  
 ナスルーラ系=  、ロベルト系=  
 
 ・グランスラムアスク:父ディープインパクト(サンデーサイレンス)/母父Storm Cat(Storm Bird系)
 ・サトノグランツ  :父サトノダイヤモンド(ディープインパクト)/母父Oratorio(Danzig系)
 ・サリエラ     :父ディープインパクト(サンデーサイレンス)/母父Lomitas(Nijinsky系)
 ・ショウナンラプンタ:父キズナ(ディープインパクト)/母父Zensational(Fappiano系)
 ・メイショウタバル :父ゴールドシップ(ステイゴールド)/母父フレンチデピュティ(Vice Regent系)
 ・ヴェローチェエラ :父リアルスティール(ディープインパクト)/母父Danehill Dancer(Danzig系)
 
5)JRAホームページのデータ分析
 JRAのホームページのデータ分析で強調されている点は以下のとおりです。
 
 ① 上位人気馬中心だが、中京開催時は人気薄に注意
 ② 格上挑戦の軽ハンデ馬に注意:2・3勝クラスの複勝率40%以上
 ③ 4歳馬が好走:複勝率38.7%
   単勝③人気以内の場合5・3・1・5で複勝率64.3%
 ④ 5・6歳勢は人気薄狙いが妙味
 ⑤ 優勝馬の前走はGⅠ・GⅡ・3勝クラスで6歳以下
   :負けていても0.7秒差以内
 
 主力を4歳勢と見れば、ショウナンラプンタヴェローチェエラサンライズアースあたりが浮上します。5・6歳から穴候補ということならば、サリエラタッチウッドマイネルエンペラーホールネスが加われるかどうか、というところです。
 
5)宮田式バイオリズム
 ・サリエラ       3・2・1・5
 ・ホールネス      4・1・2・0
 
6)結 論  
 菊花賞4着のショウナンラプンタもいいのですが、好走しても勝ちきれないところがあるので、今回もまた差し込みが半歩届かずということがあり得ます。ここは、ショウナンよりも斤量が1㌔軽くて有利なヴェローチェエラの方を中軸とします。たぶんショウナンよりも上位人気(①人気?)になると思いますが、鞍上が川田くんに戻ることですし、夏から3連勝でop入りし、まだ3着内を外したことがないので、伸びしろならばこちらの方が上でしょう。相手は、人気を大きく下げるようならサトノグランツメイショウタバルが狙いめです。ともにGⅡをすでに勝っています。あとは前走エリザベス女王杯組からホールネスサリエラに、堅実さのあるロードデルレイのほか、ダービー4着に敬意を表してサンライズアースも加えておきます。去年59㌔で勝ったヴェルトライゼンデは、今回59.5㌔。正直なところ重過ぎると思うのですが、⑧人気以下に下がるようならまではある感じです。あとはバトルボーンがどこまで食い込めるか。タッチウッドも穴で一考ですが、これまで逃げ先行パターンでしか走っていないので、先行したい馬が目立つここはすんなり行けず、ちょっと苦しいかなと見ています。
 ということで、
 
 ヴェローチェエラ 〇ショウナンラプンタ ▲メイショウタバル △サリエラ…… 
でまとめておきます
 
 明日は18日土曜のレースを検討してみます。本日もお読みいただきありがとうございました。月も週も折り返しとなりました。今日も一日がんばりましょう。
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20250114(火) 京成杯の展望

2025-01-14 | 展望
 まず、昨日の結果の反省から。中山のニューイヤーSは枠連の流れが258枠強勢と見て、軸馬を6枠のジューンオレンジから8枠のトロヴァトーレに変更して馬券を買ったので、一応当たりにはなりました〇数字は単勝人気順、数字は枠人気順、◎〇▲△の左は朝予想、右は週中予想、数字は追い切り評価=5.0満点です)。
 
 中京11R シンザン記念 3歳GⅢ 
1着 リラエンブレム   ③2⃣  ◎ ◎ 2.8
2着 アルテヴェローチェ ①1⃣  △ 〇 3.2
3着 ウォーターガーベラ ⑭7⃣  ー ー 1.4
 
 中山11R ニューイヤーS opL 
1着 トロヴァトーレ   ①1⃣  ▲ 〇 
2着 サンライズロナウド ⑤3⃣  〇 △ 
3着 ノーブルロジャー  ④4⃣  △ △ 
  朝予想◎ジューンオレンジは11着 
 
 シンザン記念の3着馬はノーマークでした。余計なことを書くと、実はこの日の中京は「わたり人気」に複数人気の馬が続いている感じがしたので、⑫人気と⑭人気は念のため押さえていた(つもりだった)のですが、私が馬券を買ったときの⑭人気はリカントロポ(最終人気は⑪人気)でして、レース結果を見て人気順が変わっていたので、「あれれ」でした。まあ、よくあることなのですが、ちょっと「見切り」をつけるのが早かったですかねぇ(苦笑)(*「わたり人気」については以下を参照してください)
 
 それから、昨日の中山はちょっとした「マーカンド・デイ」で、短期免許で来日中のマーカンド騎手が10・11・12Rと三連勝しました。10Rでは奥さんのドイルさんまで⑭人気の馬を2着にもってきたりして、すっかり「当てられっぱなし」でしたね(笑)。帰国してしまうのが惜しいです。
 
 さて、今日は3歳の重要レース、日曜の京成杯を検討してみます。ここ2年は牡馬三冠を制する実力馬を輩出していて、今年はどんな素質馬が含まれているか、楽しみですね。持ち時計や過去10年の3着以内馬の傾向を見ながら、クラシック候補がいるかどうか、確かめてみようと思います
 
 
1)持ち時計上位
 過去4年の良馬場の勝ち時計の平均は、全体時計2分01秒7、上がりが34.5秒です。去年勝ったダノンデサイルはダントツに速くて、勝ち時計が2分00秒5(上がり34.1)、2着のアーバンシックが0.1秒差の上がり33.9でした。暮れのホープフルSを勝ったクロワデュノールが2分00秒5(同34.9)ですので、2分00秒台で走れればクラシック級、2分01秒前後くらいで力上位、上がりは34秒台といったところが目安になるでしょうか。今回のメンバーにこれに匹敵する持ち時計のある馬がいるでしょうか(〇数字は単勝人気順)。
 
 ゲルチュタール   11/30中山 葉牡丹賞   ④2着 1分58秒8 34.5
 パッションリッチ  11/30中山 葉牡丹賞   ⑩4着 1分59秒4 35.0 
 センツブラッド   10/13京都 未勝利    ①1着 2分00秒3 35.4
 タイセイリコルド  10/06東京 未勝利    ②2着 2分00秒3 34.1
 パーティハーン   11/09京都 未勝利    ②1着 2分01秒0 34.0
 ニシノエージェント 11/03東京 未勝利    ②4着 2分01秒4 34.9
 マテンロウムーブ  12/07中京 未勝利    ③1着 2分01秒5 34.2 
 キングノジョー   10/19東京 新馬     ①1着 2分02秒4 33.8   
 
 参考までに去年(2023年)の上位3頭の前走は以下のとおりです。
1⃣ダノンデサイル   11/25京都 京都2歳S  ⑪4着 1分59秒9 35.2 
2⃣アーバンシック   11/05東京 百日草特別  ③1着 1分59秒4 33.2 
3⃣コスモブッドレア  12/02中山 葉牡丹賞   ⑤4着 2分00秒8 34.5
 
 葉牡丹賞組の2頭が好時計です。暮れの中山開催の開幕戦でしたので時計が速くなっても驚けませんが、同日の2歳未勝利戦の勝ち時計が2分02秒1(上がり34.2)でしたので、これとの比較でもかなり速く、上がり脚34秒台を出したゲルチュタールは好素質馬と見てよいと思います。その他も2歳秋としてはまずまずで、上がり脚を加味すればキングノジョーも侮れない感じです。
 
2)前走(ステップ)とレース間隔
※( )内は今回該当する馬で、〇数字は単勝人気順
 〇新馬     6キングノジョー①1着 ミニトランザット④1着
 〇未勝利    5頭7頭 ※略 
 〇ホープフルS 4頭(※該当なし
 〇葉牡丹賞   4頭ゲルチュタール④2着 パッションリッチ⑩4着
 〇エリカ賞   3頭(※該当なし)
 〇京都2歳S  2頭(※該当なし)  
 
 前走との間隔では、目立つのは中2週(今回該当馬なし)中5週ニシノエージェントマテンロウムーブ=ともに未勝利勝ち が該当)です。全体的に2ヶ月超の間隔で臨む馬はやや分が悪い印象です。
  
3)血統
 父系はサンデー系ロベルト系、母系はノーザンダンサー系が適合的な配合で、中山の芝2000らしさが出ている印象です。このパターンに合致するのは、以下の馬です。
 ※サンデー系=  、ノーザンダンサー系=  ミスプロ系=  、 
 ナスルーラ系=  、ロベルト系=  
 
キングノジョー   :父シルバーステート(ディープインパクト)/母父Royal Anthem(Nureyev系)
シマサンブラック  :父キタサンブラック(ブラックタイド)/母父ハービンジャー(Danzig系)
 
4)JRAホームページのデータ分析
 JRAのホームページのデータ分析で強調されている点は以下のとおりです。
 
 ① 伏兵台頭に注意
  :①②人気も強いが、過去10年で⑥~⑩人気も複勝率24.5%で侮れない
 ② キャリア4戦以内:勝ち馬は3戦以内 
 ③ 前走2着以上かタイム差0.4秒以内
 ④ 前走距離2000以上が優勢/マイル以下は苦戦
 ⑤ ⑧人気以下が勝った例なし
 
 数が多くて絞りきれません。前走芝2000組に絞っても7頭いますが、インターポーザー、キングノジョー、ゲルチュタール、シマサンブラック、センツブラッド、パーティハーン、マテンロウムーブなど、一応該当する馬の名前だけ挙げておきます。
 
5)結 論  
 連軸はゲルチュタールでしょうか。持ち時計から言って3着以内は確保しそうです。ただ、勝ち切るとなるとどうか。前走のマーカンドから三浦くんに乗り替わるのも少々不安ですし、前走で勝ちきれなかったように、再び僅差で及ばずという結果にならないか、やや疑念もあります。逆転候補を考えておいた方がいいかも知れません。その一番手はパーティハーンでしょう。未勝利勝ちで5馬身差をつけたキタサンハナビラを物差しにすれば、同馬が新馬戦で敗れたのがゲルチュタールで、その差は1馬身差。単純比較では、パーティハーンの方が上という評価が成り立ちます。今回確たる逃げ馬も見当たらないので、内目の枠を引いて前走同様にうまく先行できれば、追い込み勢が届かない展開に持ち込めるかも知れません。その他、マテンロウムーブタイセイリコルドあたりがどこまで迫れるか。ルメール騎乗のキングノジョーもいますが、新馬勝ちした同日の未勝利戦でリトルジャイアンツ(その後、葉牡丹賞3着)が1分58秒7(上がり34.1)で走っているので、上がり脚の33.8はともかく、時計的にはやや見劣りします。ルメール騎乗で②③人気に推されるようなら、今回は見送りもありかなと考えています。あとは、マイルから転戦の馬はデータ上劣勢ですが、ミニトランザットはロベルト系のエピファネイア産駒なので、距離が延びていい馬かも知れません。
 まとめると、
 
 ゲルチュタール 〇パーティハーン ▲ミニトランザット △マテンロウムーブ……
の三連勝負を考えています。どうなりますか。
 
 本日もお読みいただきありがとうございました。寒中ですので、暖かくして過ごしましょう。関東は今日は
少し暖かそうで救われますが。
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20250109(木) リステッド3競走

2025-01-09 | 展望
 今度の土日月は正月の3日間開催で各日にopリステッド競走が組まれています。今日はいつもに比べ簡略ですが、この3競走を検討して中心馬に目星をつけておこうと思います。今年は西が京都開催ではないので、データ分析をどこまで中京仕様でできるかどうかです。順番で、まず11日(土)のすばるSからです。
 
 土曜中京11R すばるS opL ダート1400 
1)前走(ステップ)
 好ステップは11月の武蔵野S霜月S、12月頭のギャラクシーSです。この3レースで比較的上位だったのは、ウェイワードアクト、エルゲルージ、ショウナンライシン、バトルクライ、フルム、ペリエール、ベルダーイメル、ロードアウォードで、このあたりから軸馬候補を選ぶのが妥当と思われます。
2)血統
 中京で施行された過去3年の結果からは、父系・母系ともミスプロ系の好走が目につきます。1)で名前の挙がった馬で該当するのは、ウェイワードアクト、エルゲルージ、バトルクライ、ロードアウォードです。
3)宮田式バイオリズム
 今回主力級でバイオリズムが適合的なのは2頭です。
  ウェイワードアクト 4・1・2・0
  フルム       5・2・8・14
4)結論 
 該当項目が多いのはウェイワードアクトです。前走はゴール寸前でアルファマムの末脚に屈しましたが、まだ馬券圏外に外れたことがないので、斤量57㌔なら、このメンバーでもそこそこやれそうな感じはします。個人的にはバトルクライがそろそろ怖い感じがしています。去年は一年冴えないレースが続きましたが、斤量59㌔にもそろそろ慣れてきた頃でしょうし、狙うなら人気のない今のうちと思います。あと、名前の出ていないところではサトノルフィアンでしょうか。とりあえず、
 
 ウェイワードアクト 〇バトルクライ ▲フルム △サトノルフィアン…… 
 
でまとめてみますが、上位人気馬組が強く、下位人気馬が割って入る余地は少ない印象です。
 
 つづいて、12日(日)の淀短距離Sです。
 
 日曜中京11R 淀短距離S opL 芝1200 
1)前走(ステップ)
 好ステップは11月から12月の京阪杯ラピスラズリSタンザナイトSです。この3レースで比較的上位に入着したのは、アネゴハダ、ソウテン、ソンシ、ドロップオブライト、バースクライ、プルパレイ、ミルトクレイモー、メイショウソラフネです。これにグレイトゲイナーとグランテストを加えたあたりが連候補と思われます。
2)血統
 中京で施行された過去3年の結果からは、やや難解ですが、母系にノーザンダンサー系ロベルト系が目につく印象です。1)で名前の挙がった馬で該当するのは、グランテスト、グレイトゲイナー、ドロップオブライトあたりです。
3)宮田式バイオリズム
 今回主力級でバイオリズムが適合的なのは4頭です。
  プルパレイ     4・3・1・18
  ホープフルサイン  5・2・3・29
  ミルトクレイモー  4・3・3・11
  メイショウソラフネ 5・5・1・10
4)結論 
 斤量差が微妙に影響すると思うのでかなり難解ですが、斤量55㌔ならばバースクライがけっこうやれる感じがします。去年はオーシャンSを同斤量で走って、勝ったトウシンマカオには0.2差、2着のビッグシーザーにはハナ差負けの3着でした。前走のタンザイナイトSでようやく本来の末の鋭さが戻って来たので、ここでも好走に期待したいところです。相手は、前走でこの馬に先着しているメイショウソラフネソンシに、斤量59㌔が問題のプルパレイ、斤量的に有利なグランテスト、ラピスラズリS組最先着のミルトクレイモーあたりでしょうかドロップオブライトも差はないと見ています。ということで、
 
 バースクライ 〇メイショウソラフネ ▲ソンシ △グランテスト…… 
 
でまとめてみますが、これは想定外の馬が穴をあけるレースになりそうです。
 
 最後は、月曜中山のニューイヤーSです。
 
 月曜中山11R ニューイヤーS opL 芝1600 
1)前走(ステップ)
 好ステップは11月から12月のキャピタルSリゲルSです。両レースで比較的上位に入着したのは、キープカルム、サンライズロナウド、トロヴァトーレ、バレエマスターですが、他レースから臨む馬にも当然目配りが必要です。特にGⅠ、GⅡクラスに出走したシルトホルン、ノーブルロジャー、レイベリングは実績的に要注意です。
2)血統
 難解ですが、父サンデー系×ノーザンダンサー系が好配合に見えます。父母逆パターンも含めて、該当するのは、ゴンバデカーブース、サンライズロナウド、ダディーズビビッド、ビーアストニシッド、マルディランダあたりです。何とも穴っぽい面々です。
3)宮田式バイオリズム
 今回バイオリズムが適合的なのは6頭です。
  イフェイオン    2・0・1・4
  ウインエーデル   4・4・3・4
  キープカルム    4・3・2・2
  シーズンリッチ   2・0・0・12
  ジューンオレンジ  4・2・2・11
  ノーブルロジャー  2・1・0・4
4)結論 
 ここは前走でウォーターリヒトにハナ差負けのトロヴァトーレや、シンザン記念を勝っているノーブルロジャーなど、4歳勢が大挙して出て来て、人気になりそうですが、このレースは、過去4歳馬が人気になっても意外に来ない傾向があるので、ちょっと懐疑的になります。ここは思い切って、距離を延ばしてから好調が続く5歳牝馬のジューンオレンジから狙ってみようと思います。日曜の雨で馬場が重くなっているかも知れないので、相手の一番手にはサンライズロナウドが浮上しそうです。4歳の主力勢はその次あたりでしょうか。あとは、シルトホルンウインエーデルに、大穴では、芝に替わって大駆けするかも知れないナチュラルハイも一応名前だけ挙げておきます。まとめると
 
 ジューンオレンジ 〇サンライズロナウド ▲トロヴァトーレ △シルトホルン…… 
 
で狙ってみようと思います。ジンクス?(傾向)どおり、4歳勢が圏外に消えると高配当になるかも知れません。
 
 ということで、長くなりましたが、本日もお読みいただきありがとうございました。インフルエンザも流行っているようですので、人混みに注意して、引き続き暖かいところでお過ごしください。
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20250108(水) シンザン記念の展望

2025-01-08 | 展望
 昨日に引き続き3歳戦の検討です。月曜中京のシンザン記念は昨日検討したフェアリーSとダブルで登録している牝馬が目立つし、新馬・未勝利勝ちの馬も多く、異例の登録数の多さで、出走にこぎつけるだけでも大変ですが、戦歴の浅い馬たちの中にどんな素質馬が隠れているのか、楽しみもあります。今年は中京開催で過去データがあまりあてになりませんが、一応持ち時計や過去10年の3着以内馬の傾向を併せ見て、目星をつけてみたいと思います
 
 
1)持ち時計上位
 登録数が多いので、今回も注目馬だけに絞ります。過去5年の勝ち時計の平均は、いずれも良馬場で、全体時計1分34秒3、上がりが35.18秒で、中京で開催された3年間に限ると、同1分33秒734.9秒で、若干速くなっています。おととしの中京のレースで勝ったライトクオンタムの勝ち時計は1分33秒7(上がり34.6)でしたし、1ヶ月前の阪神JFと朝日杯FSの勝ち時計(1分33秒4/33.4、1分34秒1/33.6)と照らし合わせてみても、1分34秒0前後、上がり33秒台と、この時期の3歳馬としては高速の決着が見込まれます。これに近い持ち時計があれば、有力候補となりますが、該当しそうなのは以下の馬たちです(〇数字は単勝人気順)。
 
 シホリーン     09/08中山 新馬     ①2着 1分32秒9 33.2
 アルテヴェローチェ 10/05東京 サウジRC  ②1着 1分33秒0 34.5 稍
 タイセイカレント  10/05東京 サウジRC  ④2着 1分33秒1 34.3 稍
 マイネルチケット  10/05東京 サウジRC  ⑤3着 1分33秒2 35.2 稍
 レーヴブリリアント 11/24東京 ベゴニア賞  ③4着 1分33秒8 34.3
 マイエレメント   10/26東京 アルテミスS ④5着 1分34秒0 32.8
 メイショウツヨキ  08/11中京 未勝利    ③1着 1分34秒1 35.7 
 リラエンブレム   10/27京都 新馬     ①1着 1分34秒2 34.4
 エストゥペンダ   11/02東京 未勝利    ②1着 1分34秒5 34.5 稍  
 
 参考までに去年(2023年)の上位3頭の前走は以下のとおりです。
1⃣ノーブルロジャー  11/12東京 新馬     ①1着 1分36秒8 33.3 
2⃣エコロブルーム   11/11東京 未勝利    ①1着 1分34秒8 33.2 
3⃣ウォーターリヒト  12/16阪神 未勝利    ④1着 2分03秒7 36.0
 
 フェアリーSにも登録しているシホリーンは昨日述べたとおりですが、稍重の東京で1分33秒0を出したアルテヴェローチェを時計的に筆頭格と見るのが妥当でしょう。朝日杯で①人気で5着ですし、おそらく①人気になると思います。ただ、GⅠで人気になって、血統もいいのに、結果離されましたので、ツキというか、何となくこの馬の将来性に疑問を感じないでもありません。舞台が中京に替わって再起するのかも知れませんが、個人的には、フェアリーSを選ばずにこちらを選択した牝馬のマイエレメントの上がり脚を評価したい感じです。あとは、新馬勝ちのリラエンブレムと、しぶとさが身上のマイネルチケットあたりが気になります。
 
2)前走(ステップ)とレース間隔
※( )内は今回該当する馬で、〇数字は単勝人気順
 〇新馬     6(※略
 〇未勝利    5頭(※略 
 〇朝日杯FS  4頭アルテヴェローチェ①5着 タイセイカレント⑦15着
 〇千両賞    4頭(※2019年まで実施
 〇デイリー2S 2頭(※該当なし)
 〇東スポ2歳S 2頭ジーティーマン⑥6着) 
 〇万両賞    2頭ポッドドンナー⑨5着)
 〇こうやまき賞 2頭(※該当なし) 
 
 前走との間隔では、一番多いのは中7週アクルクスジーティーマンが該当)で、ついで中1・2週グラフィティアートポッドドンナールージュミレネールが該当)です。全体的に3ヶ月以上の休みをはさんで臨む馬は劣勢です。統計上は、前走が小倉2歳SやアルテミスSの組はやや間隔があいている感じですが、果たしてどうでしょうか。
  
3)血統
 中京の3年に限れば、父系はサンデー系モーリス産駒、母系はミスプロ系ノーザンダンサー系です。これに合致するのは、以下の馬たちです。
 ※サンデー系=  、ノーザンダンサー系=  ミスプロ系=  、 
 ナスルーラ系=  、ロベルト系=  
 
シホリーン     :父モーリス(スクリーンヒーロー)/母父キングカメハメハ(Kingmambo)
タイセイカレント  :父モーリス(スクリーンヒーロー)/母父Galileo(Sadler's Wells)
ホウオウガイア   :父シルバーステート(ディープインパクト)/母父フレンチデピュティ(Vice Regent系)
リカントロポ    :父グレーターロンドン(ディープインパクト)/母父クロフネ(Vice Regent系)
リラエンブレム   :父キズナ(ディープインパクト)/母父Galileo(Sadler's Wells)
レーヴブリリアント :父スワーヴリチャード(ハーツクライ)/母父ロードカナロア(キングカメハメハ)
 
4)JRAホームページのデータ分析
 JRAのホームページのデータ分析で強調されている点は以下のとおりです。
 
 ① ①人気が不振
  :過去10年で1勝のみ、複勝率も30%/むしろ②・④人気が好走
 ② 前走op組は過信禁物:複勝率23.7%/新馬勝ちか1勝クラス組が同等以上 
 ③ 前走芝マイル以上が優勢
 ④ 2018年以降の勝ち馬は、11頭以上の新馬戦で②人気2着以内
 
 前走op組の評価を下げるとすれば、浮上するのは、エリカエクスプレスホウオウガイアリラエンブレムレーヴブリリアントの4頭です。フェアリーSとブッキングしている馬も含まれます。
 
5)結 論  
 朝日杯5着の実績を考えると、アルテヴェローチェを中心視するのが妥当でしょうが、今年の場合、朝日杯を勝ったアドマイヤズームは未勝利馬でしたので、GⅠとはいえそれほどレベルの高いレースではなかったと考えれば、JRAのデータ分析どおり、新馬勝ちや1勝クラスの馬でも十分勝負になると思われます。ここは新馬勝ちから臨む好素質馬のリラエンブレムに期待してみようと思います。相手は前走アルテミスSで末脚のよかったマイエレメントを上にとり、その次くらいにアルテヴェローチェシホリーンなどの実力馬、あとは未勝利勝ちからグラフィティアート、東スポ杯6着のジーティーマン、フェアリーSにも登録のあるホウオウガイアに、タイセイカレントマイネルチケットなども相応に、というところだと思います。
 まとめると、
 
 リラエンブレム 〇マイエレメント ▲グラフィティアート △ホウオウガイア……
の三連勝負に妙味ありと思います。さて、どうなりますか。
 
 ということで、本日もお読みいただきありがとうございました。毎日寒いですが、今週もまだ半ばです。頑張っていきましょう。
コメント
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