敗因:キャプテンサワダの不在
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主演前と主演後のヴァンダムのキャリアを思うと涙を禁じえない、伝説の実写版スト2から10数年。
今度は春麗を主人公に据え、よせばいいのに再度実写化!喉もと過ぎればなんとやらです。
ちなみに本上映バージョンではエンドロールがEXILEの曲になり、更にさくらのオリジナルアニメが流れるそうで。
単独の映画として見た場合、往年の香港映画のような雰囲気を持つB級アクションとして、まぁそこそこ楽しめる仕上がり。
特にアクションシーンについては、一部シーンの編集の下手さと気功のCGの安っぽさに目を瞑れば結構迫力ありました。
が、これがストリートファイターである意味は前回以上にまっっっったくありません。
前回「しょぼいコスプレ」と言われまくったのを反省したのか、今回は見た目の再現は完全に捨ててます。
主人公の春麗からして、スピニングバードと百裂脚っぽい技が一応出たのと、シニヨンで登場したシーンが「若干あった」という程度。
脇キャラに関してはもはや開き直りのレベル。
左からナッシュ、バイソン、元、ベガ、バルログ
バルログだけは仮面のおかげでなんとか原型が残ってますが、外すとただの素オヤジ
上記以外では、最後の最後にリュウが名前だけ登場します。
かように本作においては、原作ゲームの存在意義は無いに等しいと言え、再現度だけを見るなら「コスプレ大会」だった前作の方がまだ上でしょう。
ストーリー面もB級お得意のツッコミ待ち展開が多数。
見た目のツッコミも含めいくつかピックアップしますと、
・「世界の悪をぶっ潰す!」というキャッチに反し悪行の舞台はバンコクだけ
・悪行の内容がシャドルーというよりギース様(ベガの見た目も日和ったギースっぽい)
・ベガと元の関係もなんか餓狼のギースとジェフっぽい
・もしやスタッフはストファイと餓狼の区別がついてないのでは
・ナッシュの相棒役の女刑事の無駄なエロス
・バイソンが立派な車に乗ると見せかけて3輪に乗り換え、警察をまくという頭脳プレイを成功させるも、その後何事もなかったかのように話が進む
・元が何度見てもナンちゃん
・女幹部との全く意味の分からないベリーダンス対決(その後トイレでガチバトル)
・格闘ゲームの実写のハズなのにやたら多い銃撃戦
・ガチンコバトルのトドメが基本的に凶器攻撃
・気功の存在の浮きっぷり
・元「爆撃食らったけど実は無事だったよ!」
・目の前で原因を作っておいて「立ち直らせてあげて」とほざく可憐な少女・春麗
…個人的にはとにかくベガのコレジャナイ具合があまりにツボ過ぎました。
本作を観る際は単純にアクションを楽しむか、みんなでツッコみながら鑑賞するのをオススメします。
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