眠気を理由に職場を早期撤退し、品川で表題作を観てまいりましたよ。レイトショーって素晴らしい。以下ちゃきちゃきと感想。
<感想その1>
「日本という国の持つべき主張」「平和というものの意味」「アメリカや某国との関係」等々、作中掲げられたテーマはたいそう重たいものばかりですが、ストーリーがそれに正面切って対峙してるとは正直な所言えません。
個々にハッとさせられるセリフとかはあるんですけど、その前に決まって半端にスローがかかった大変盛り
下がるアクションシーンが挟まれますので、いちいちノリ切れずに困ります。そのうえ最終的に提示される答えがやや陳腐なのがどうにも歯がゆい。
まぁそれゆえに、疲れた頭にはむしろ丁度いい「シリアス風味な娯楽」として楽しみはしましたが、しましたがしかし。
<感想その2>
俳優陣にもちょいと難あり。中井貴一はさすがですが、真田広之や佐藤浩市は佇まいが
「そこらの気のいいお父さん」なので違和感はMaxHeart。特に真田氏はその佇まいのまま某国工作員をバタバタ倒していかれるので、そのうち
背中からセガールでも出てくるんじゃないかと思いました。両者とも、本来は凄み・頼りがいを出せる俳優だと思うんですがねぇ(特に後者)。
また、艦隊乗組員や工作員は、いずれも帽子を深くかぶってる上に基本的に舞台が暗く、更にそれぞれのキャラクタのエピソードが薄いので、個々のキャラの判別がつかないことおびただしい。谷原章介やら安藤政信やら吉田栄作やら出てたらしいのですが、私にはどいつがソレだったのか全く判別出来ませんでした。
<感想その3>
コレ原作読まないと分からないんだろうなぁ…という部分が何箇所も。つーかそもそも役職名とかロクに出て来ないから、誰がどういう役回りなのか分かりにくいよコレ。
<感想その4>
自衛隊全面協力、更には本物のイージス艦をレンタルして撮影したとのことで、さすがに絵としての迫力はなかなかのもの。
ただイージス艦 vs イージス艦という燃えたぎる展開を、遠くでぽこーんと小爆発という
神田川花火大会みたいな映像でシメやがったのは今でも納得が出来ません。
というわけでややキツめの感想となりましたが、ただ基本的には演技派が揃ってますし話の流れも決して悪くないので、深く考えなければそこそこ楽しめますですよ、ええ。
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