2004年最も熱かった映画「マッハ!!!!!!!!」は、その邦題のノータリンぶりとは裏腹に、「本物」の格闘アクションのみが持つ絶大な魅力を再び現世に知らしめし、タイ映画の存在感を世界クラスに引き上げました。まぁその後に出てきたタイ映画は「トカゲ女」とかそんなんばっかですが。
ともあれそのマッハ!!!!!!!の主演俳優、トニー・ジャー大先生の最新作が公開となれば命にかえてもいかねばなるまい!と鼻息荒く劇場へ突撃。文字通り全国規模で上映されてたマッハに比べ、公開劇場がやたらこじんまりしとるのう…と一抹の不安も感じつつ、鑑賞と相成りました。
<公式サイト>
…えー結論。マッハの方が良かった。
アクション部分は今回もマジに頑張ってます。
ブルース・リーの「死亡遊戯」を思わせる塔を登りながらのアクション(しかも4分ぐらい一切カットなし)、様々なオブジェを縦横無尽に駆け巡りながらバイカーと戦う工場のバトル(こちらも長回し)、背後から車に襲われた際の鏡の垂直登りなど、ため息が出そうな超人アクションが続々登場。
タイマン勝負のシーンでは格ゲーの如き必殺技がガシガシ炸裂、特にカポエラ使いとの戦闘はカッコ良さ大爆発。「魅せる格闘」としては最高峰の出来栄えです。
アクション以外では、序盤にある象がメインの描写もGood。
少年時代の主人公と象との交流は、「象」という動物の雄大さ・神秘性・優しさを思い出させてくれますし、街中を象が疾走するカーチェイスの象バージョンなどはそのアイデアに感服したものです。
しかしこれら全ての足を引っ張ってるのがあまりにグダグダなストーリー展開。
一本道で分かりやすかったマッハと違い、登場人物が無意味に多く話の流れがゴチャゴチャしており、その上それぞれの行動がイチイチ唐突で白髪が数本増えそうです。
そこまでして描かれてるストーリーの中身はと言えば、超ステロタイプな中国マフィアの良くある悪巧みに過ぎないわけで、そんなん描くくらいならその分アクションに回してくれよと。
確かにこの手の映画ではストーリーなんて添え物に過ぎないわけですが、そうは言ったって限度があるだろと私は思ってしまうわけです。
あんなグダグダじゃ感情移入出来やせんよ。
同じ製作チームが作った「七人のマッハ!」も、「無茶の為の無茶」という感じでなんだかバランス悪かったですし…
断っておきますが、この映画が全面的にダメだったというわけでは決してありませんよ。
「マッハ!」に感銘を受けた熱き魂を持つ者なれば、必見であることには間違いありません。
ただオイラの場合、期待値が大きすぎて自爆したって感じですかね。
まぁ、いかにもワイヤーで「吊ってまーす」なアクションが生理的にダメ(だから「HERO」とか「カンフーハッスル」はどうも受け付けない)な私としては、ジャー君には是非とも頑張って欲しいわけです。
次回に期待。
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ともあれそのマッハ!!!!!!!の主演俳優、トニー・ジャー大先生の最新作が公開となれば命にかえてもいかねばなるまい!と鼻息荒く劇場へ突撃。文字通り全国規模で上映されてたマッハに比べ、公開劇場がやたらこじんまりしとるのう…と一抹の不安も感じつつ、鑑賞と相成りました。
<公式サイト>
…えー結論。マッハの方が良かった。
アクション部分は今回もマジに頑張ってます。
ブルース・リーの「死亡遊戯」を思わせる塔を登りながらのアクション(しかも4分ぐらい一切カットなし)、様々なオブジェを縦横無尽に駆け巡りながらバイカーと戦う工場のバトル(こちらも長回し)、背後から車に襲われた際の鏡の垂直登りなど、ため息が出そうな超人アクションが続々登場。
タイマン勝負のシーンでは格ゲーの如き必殺技がガシガシ炸裂、特にカポエラ使いとの戦闘はカッコ良さ大爆発。「魅せる格闘」としては最高峰の出来栄えです。
アクション以外では、序盤にある象がメインの描写もGood。
少年時代の主人公と象との交流は、「象」という動物の雄大さ・神秘性・優しさを思い出させてくれますし、街中を象が疾走するカーチェイスの象バージョンなどはそのアイデアに感服したものです。
しかしこれら全ての足を引っ張ってるのがあまりにグダグダなストーリー展開。
一本道で分かりやすかったマッハと違い、登場人物が無意味に多く話の流れがゴチャゴチャしており、その上それぞれの行動がイチイチ唐突で白髪が数本増えそうです。
そこまでして描かれてるストーリーの中身はと言えば、超ステロタイプな中国マフィアの良くある悪巧みに過ぎないわけで、そんなん描くくらいならその分アクションに回してくれよと。
確かにこの手の映画ではストーリーなんて添え物に過ぎないわけですが、そうは言ったって限度があるだろと私は思ってしまうわけです。
あんなグダグダじゃ感情移入出来やせんよ。
同じ製作チームが作った「七人のマッハ!」も、「無茶の為の無茶」という感じでなんだかバランス悪かったですし…
断っておきますが、この映画が全面的にダメだったというわけでは決してありませんよ。
「マッハ!」に感銘を受けた熱き魂を持つ者なれば、必見であることには間違いありません。
ただオイラの場合、期待値が大きすぎて自爆したって感じですかね。
まぁ、いかにもワイヤーで「吊ってまーす」なアクションが生理的にダメ(だから「HERO」とか「カンフーハッスル」はどうも受け付けない)な私としては、ジャー君には是非とも頑張って欲しいわけです。
次回に期待。
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