TRIVIAL JUNK Blog

ダラダラコスプレイヤー”克晴”の、コスと映画とその他諸々。

2007-04-05 23:55:36 | 映画
えー本作の監督であらせられる黒沢清という人は、昨今のJホラー(既に恥ずかしいなこの言葉)バブルの中でもヒトキワ異彩を放っている人物でして、画面全体から漂ってくるタダゴトでない陰鬱感は他の追随を許しません。
リングや呪怨の監督と比べるといまひとつマイナーな印象の人ですが、その分熱烈な信者を持つタイプのお方であります。
<公式サイト>


同監督の作品は「回路」を見たことがありますが、映像の凶悪さとストーリーの意味不明さの両方に打ちのめされ、誉めたいのか「わかんねー!」と叫びたいのか自分でも分からない複雑な気分になりました。

で、本作。
えもいわれぬ不安を煽りまくる独自の映像演出は健在、トラウマになりそうなシーンも随所に顔を出し、そこそこガクブル出来る作品でございました。
血色の悪い葉月里緒菜がまばたきせずに寄ってくる、というただそれだけの絵があそこまで怖いのは本当に何なんでしょう。特殊メイクとか一切してないのに。

もっとも、「回路」で強烈なトラウマを植えつけられた身からすると、今回はちょっと物足りない感有り。話の筋道がわりと通ってる辺りが逆にマイナスだった気がします。
トラウマ映像が乱発される一方、空を飛んで帰っていく葉月の動きが風に飛ばされた洗濯物のようでギャグ寸前だったりするのもちょっと。

まぁ最近のホラーの中では上位に位置する怖さだと思います。ホラー耐性のある人にはオススメ。



面白かった・参考になった場合はクリックお願いします!→人気blogランキング
 
コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 自動抵抗機能 | トップ | Amazonでまとめ買い »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
可笑しい (kimion20002000)
2007-11-13 02:46:30
TBありがとう。

>風に飛ばされた洗濯物のようで

おかしかったね。なんか、水木しげるの一反もめんみたいでサ。そのくせ、ちゃんと、ドアを開けて、礼儀正しく、出て行ったりもするんだよね(笑)
返信する
Unknown ()
2007-11-15 00:01:45
ご訪問ありがとうございます
出てくる時は唐突に現れるのに、帰る時は妙にフツーに行っちゃうんですよね
そのギャップが笑えましたが、笑うべき作品ではないと思うわけで
返信する

コメントを投稿

映画」カテゴリの最新記事