孤高のハダカの王様 // 北米と欧州スキーツアー //

カナダ・バンクーバーと時々アジア
Vancouver CANADA
KAORU OFFICIAL BLOG

カオルとスペアーヘッドトラバース vol.18

2008-05-10 15:46:33 | スペアーヘッドトラバース 2006
稜線を歩いて

0305pm 登りがまた始まる。

0330pm TheRipsaw(リップソー2633m)頂上へ向けて稜線を歩いて行く。

これはちょっと怖いぞ、こないだの3月に行ったフランス・シャモニーのエギュド・ミディの稜線より怖い。
しかもエリック(仮名)は更に細くなる稜線上を進んで行く。

何故ここを歩く?
強風にあおられ体勢を立て直す。


エリック(仮名)は見た目はすっごく慎重なガイドなのだが意外と冒険野郎でおれたちをエキサイティングな気持ちにさせてくれる。

この稜線もこの稜線しか駄目じゃなくてひとつ下でもいいのだけれど、せっかくここまで来ているんだからこっちから思いっきり滑ろうぜい!!ってことなんだ。


RipsawGlacier(リップソーグレイシア)を標高差200メートルを一気に激走する。
かな~り長いフレッシュスノーのランディングに一同大喜び。
あの稜線をビビリながら登って良かった。


さあこのRipsawGlacier(リップソーグレイシア)でもう一本というところでおれのクライミングスキンが壊れてしまう
壊れたと言っても留め金の部分なので変えの部品さえあれば何事もない。

0400pm 重たい荷物を置いてRipsawGlacier(リップソーグレイシア)の滑走を楽しむ。
荷物がないと上り返しも楽勝、あっという間に300m登り返す。
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カオルとスペアーヘッドトラバース vol.17

2008-05-09 16:12:50 | スペアーヘッドトラバース 2006
スキンダウン

0217pm TremorMt.(トレモアマウンテン2691m)頂上付近に差しかかる。
ここからPlatformGlacier(プラットフォームグレイシア)を通ってRipsawGlacier(リップソーグレイシア)へ向かうことになる。

PlatformGlacier(プラットフォームグレイシア)ではクライミングスキンを着けたまま滑走をするとガイドのエリック(仮名)が言う。

マジで?


「こんなのスキン外したほうが早いじゃん」と思うおれをよそにスキンダウンは始まる。

朝からの登坂と慣れない大荷物を背負ってのスキンダウンの為か、上手くバランスが取れずに苦戦する。

おっとっとっと、、、よろめいたと思ったら転んでしまった

あ~情けねぇって思って滑ってたらまたバランス崩して転んじゃった
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カオルとスペアーヘッドトラバース vol.16

2008-05-08 22:50:40 | スペアーヘッドトラバース 2006
Mt.Pattison(マウントパティソン2483m)

1200pm Mt.Pattison(マウントパティソン2483m)頂上からTremorGlacia(トレモアグレイシア)を一気に滑走して行く。

標高差200メートルを2分で走破
もちろん氷河上のノートラック極上パウダーだ。
キモチイ~~~~!
これがあるから登れちゃうんだよな。


1210pm TremorGlacia(トレモアグレイシア)で登りの準備をしながらランチ。

1249pm TremorGlacia(トレモアグレイシア)を登り進める。

0120pm ちょと休憩。
見慣れたブラックタスクが姿を変えてこっちを見ている。


それにしてもおばちゃんジニー(仮名)は頑張っているな。
おれでもキツイのにジニー(仮名)も頑張っている、それにしても大変そうだ。


さあ、みんな頑張って登ろう!
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カオルとスペアーヘッドトラバース vol.15

2008-05-07 22:20:10 | スペアーヘッドトラバース 2006
ネイチャーコール(大)

調理場ではすでにエリック(仮名)とショーン(仮名)が朝食の準備を始めていて温かいお湯が沸いている。
朝の一杯のお茶を楽しむことにする、オレンジペコをひと口、、、ほっ、生き返る。

それにしてもまだ足が寒い、痛い、ホントに大丈夫か?
シリアルを食べて朝食を済ませて「ネイチャーコール(大)」をしに行く。
雪上の(大)には慣れていないのでどうしていいかわからない。。。


とりあえず足場を固めて上手にモノが落ちていくようにアレンジする。
う~んいいカンジ。


ネイチャーコール(大)も終わりテントをたたんで、スリーピングバックをしまって、意外とパッキングが大変。
昨日よりもいびつなパッキングになっちゃった。



0930am 出発。
TroreyGlacier(トローリーグレイシア)を登っていく。


1030am 1時間の登りなんてまだまだ序の口。


1130am、Mt.Pattison(マウントパティソン2483m)頂上付近に到着。



天気が良いのも手伝ってかここからの眺望は素晴らしい、Blacktusk(ブラックタスク2315m)を初め、TremorMt.(トレモアマウンテン2691m)、ShudderMt.(シュッダーマウンテン2671m)ドデカイ氷河のShudderGlacier(シュッダーグレイシア)OverloadMt.(オーバーロードマウンテン2625m)ととにかくたくさん山々と氷河が見える、大自然を感じることができる場所だ


2時間ぶっ続けの登りはかなりこたえる、正直疲れた


このツアーを2007年の目玉ツアーにどうかと考えていたのだけれど、ここまでしっかり登ることを考えると相当に体力があり山を滑ると言うよりは山を登ることを楽しむことができる人じゃないと無理だ。


この景色を見ていると自分も「いっちょ前」の山男になった気になれる。
K2の「氷壁」やマッキンリーの「植村直巳」を思い出す。
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カオルとスペアーヘッドトラバース vol.14

2008-05-07 14:36:48 | スペアーヘッドトラバース 2006
4月22日(土)快晴

2am、3am、5am、630am、寒くて目が覚める。寒い。

足先が寒くて寒くてたまらない。

0729am起床。


テントの中からでも天気が良いことがわかる。
真っ青な空が広がる素晴らしい朝だ。
しかし気温はマイナス10℃、こりゃあ寒いはずだ。

朝起きてテントを出る前にどうしてもやらなくてはいけないことがある、ブーツを履くことだ。
マイナス10℃にさらされたブーツは固い
ハンパなく固い、固すぎる。
履けない、履けない、困った、困った。

どうにかして足を突っ込む、足が痛くて痛くてたまらない、足を入れた後もブーツが冷えきっているため足も凍える。


右足履けた、う~左足も履かなくては、、、痛ぇ~~~~
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Day count ‐‐‐ 大切に Ⅵ

2008-05-02 22:49:30 | ENTRI(エントリ)
さて、5月です。

風薫る5月です。

5月1日にまたひとつ歳を重ねました、よっこいっしょってね。

このブログの副題にもなっているように「一期一会を大切にしよう」をいつも心に、残りの3分の2・2008年も過ごして行こうと思います。

おれの会社 ENTRI GUIDES CO.(エントリ ガイズ コーポレーション)も誕生半年です。
URL http://www.entriguides.com/
おかげ様でこの冬の売上げ&業績はです。
そして08/09シーズンへ向けてもうすでに動き出しています。

スキーを通じてたくさんのひとと出会い、仲間になりたいといつも思っています。
そして夢(目標)を追い、進化、努力し続ける自分でありたいと強く思う今日この頃です。


6月の帰国時の再会を楽しみにしています。


小嶋 薫



Make each day count.
(一日一日を大切に)

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Day count ‐‐‐ 大切に Ⅴ

2008-05-01 20:20:40 | ENTRI(エントリ)
小さな出会いをもうひとつ紹介しよう。

イタリアでの仕事を終えてフランスへ移動する電車の中向かいに座ったお鼻が高くていかにもイタリア人です、的な顔をしたかわいいハタチくらいのお嬢ちゃんがおもむろに日本語のテキストブックを広げて勉強を始めたんだ。

へぇ~日本語勉強するイタリア人ているんだぁ」なんて驚きながら英語で話しかけたら英語も話せていろいろと話ができたんだ。

GAKUTOが大好きってMP3で今聞いている音楽を聞かせてくれた。
「歌詞の意味わかるの?」って聞いたら「わかんない」ってかわいく笑ってた。

それからテキストに載っていた日本語の単語について話してたら「ラーメンって何?」っていう話になって、「ヌードル」だとか「もとは中国だ」とか「そば・うどんは知ってるか?」なんて話してたんだけど、


あ!そうだ!! 


スーツケースから何やら取り出すおれ


ちゃらららっちゃら~ん かっぷらーめん(ドラえもん風で)


今度は「熱湯を入れて」とか「3分待って」「ハシを使って」「音を立てて」なーんてやってるうちにその子の下車する駅についてバイバイ。

カップラーメンとは言え物をあげて気を引くというおっさん行為をした自分が笑えた出会いでした。

後日、「らーめん美味しかった」というメールをもらいました。



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