太陽LOG

「太陽にほえろ!」で育ち、卒業してから数十年…大人になった今、改めて向き合う「太陽」と昭和のドラマ

石原プロと調布

2021年02月21日 | 雑記


昨日から東京・調布市のたづくりホールで始まった「ありがとう!石原プロモーション」展に行ってきました。
これまで開催されてきた裕次郎さんや石原プロ関連の展示を、きゅきゅっとまとめたような内容でしたが、
コロナ感染拡大防止対策で、ごく少数の予約入れ替え制のため、ひとつひとつをゆっくり見ることが出来ます。

写真が撮影できるのは、この等身大パネルだけ(会場入り口のバイクも)だったのですが、
「西部警察」で使用されたプロップガンの数々には少々興奮しました。
ガラスケース越しにも重さが伝わるようなゴツい銃が多く、リキ刑事のマグナムなどは、どうやって衣装のなかに
隠していたのかと思うほど大きく見えました。

この銃の展示、七曲署のもぜひどこかで!!

そして、同じく昨日から調布市内、京王線国領駅で流れるようになった電車到着を告げるメロディ。
上りが「西部警察」、下りが「太陽にほえろ!」
わずか5秒ほどですが、流れてくるおなじみのメロディは想像以上に違和感なく、
明るくホームに響いておりました。

「太陽にほえろ!」は石原プロじゃないんだけど・・・とは思いますが、放送終了から何十年も経ってこんな形でテーマ曲がまた聴けることを思えば、まあいいかと。

調布を愛し、調布から愛された石原プロ。
彼らの新作を観ることは叶いませんが、これからもこの地でたくさんの映画やドラマが作られ、
その火が受け継がれていくことを願ってやみません。



ありがとう、石原プロ

2021年01月16日 | 雑記

昭和の頃から長きにわたり私たちをわくわくさせてくれた石原プロが、2021年1月16日をもって解散となりました。

ボス、石原裕次郎さんが亡くなって今年で34年。
そのあともずっと石原プロを支えてきた渡哲也さんも、昨年ついに亡くなってしまいました。

寺尾聰さん、苅谷俊介さん、峰竜太さん、御木裕さん・・・あ、石原良純さんも!
ほかにもたくさんいらっしゃいますが、彼らが所属していた80年代の石原プロは、
明るく逞しく豪快な大人の男たちの集団で、まさに憧れの存在でした。

やがて一人また一人と石原プロを去り、私自身も「ゴリラ」以降の作品を観なくなってしまいましたが、
最後まで残った神田正輝さんと舘ひろしさんが解散を前に出されたコメントで、
「居心地の良い、楽しい会社だった」と口を揃えておられ、握手の代わりの肘タッチをしている写真を見て、
いろいろあったでしょうが、最終的にその一言に尽きるんだろうなと感慨深かったです。

(出たばかりの写真なのでこそっと・・・)

役者だけでなく、スタッフの方たちも熱かったですよね。
当時石原プロ作品のクレジットでおなじみの名前をみるだけで、
お顔も知らないのに親近感を抱いておりました。
画面に映るか映らないかの違いだけで、役者も制作スタッフの一部・・・
当然と言えば当然のことが、いちばん実感できるのが石原プロだったと思います。

唐突に思い出したのですが、昔それぞれ別の雑誌で、渡さん、舘さん、小林専務が、
「うちでいちばん男っぽいのは正輝」
とおっしゃっていて意外だったのですが、今となってはお三方にとっての神田さん像を
もうちょっと詳しく知りたかった。

それは叶いませんが、なんとなくその空気感を味わえる気がするのがこちらの場面。

「ゴリラ」じゃなくて素の三人ぽくって好きなカットです。

神田さんや舘さんが今後どうされるのかわかりませんが、たぶんご自身が楽しいと思える仕事を受け、あとはのんびり好きなことをされるのかな、そうだといいなと思っています。

石原プロのみなさん、本当に長い間ありがとうございました!
同じ時代に生きた幸運に感謝し、これからも残していただいた作品を楽しんでいきます。


「さよなら、ボン」

2020年09月06日 | 太陽にほえろ!


今年はまったくどういう年なんでしょうか。
寝る前にネットにつないだら、ボンこと宮内淳さんの訃報・・・。

いったい何人見送ればいいのか。
気持ちが追いつかず、正直悲しみもまだこみ上げてきません。

「太陽」出身の役者さんたちのことを、いまだに役のニックネームで呼んでしまうのですが、
なかでもボンは、ボンのイメージが強すぎて「ボン」以外で呼べませんでした。

早い段階で活動の場をテレビから他に移されたようで、私生活も含め宮内さんご本人のことを
よく知らないままだったせいかもしれません。

13日金曜日・・・といえば、「ボン最期の日」ですし、撃たれてから絶命するまで
ほんとに声に出して「がんばれ!」と声援を送ったのはボンだけです。

御命日が8月14日とのこと。どうしても、あの夏の日に逝ったボンと重なります。
最後まであきらめず、精いっぱい生きて、眠りにつかれたのだと思います。

こんどは声援は送れなかったけれど、これからもボンのことは忘れません。



石原プロの思い出

2020年07月18日 | 雑記
7月17日、裕次郎さんの命日に、妻まき子さんから「石原プロ解散」の発表がありました。
以前から何度も噂があり、そのたびに否定されてきましたが、いよいよ現実となってしまいました。

寂しい気持ちと同時に心のどこかでほっとしている自分がいます。
裕次郎さん亡き後の石原プロは、石原裕次郎の名を守るためなのか、
かつての豪快さや明るさ、自由な雰囲気が、私には感じられなくなっていました。

あまりに裕次郎さんの存在が大きすぎたと思います。

ご本人たちが名乗ったわけではないけれど、「石原軍団」という呼び名も抵抗がありました。
そうしたことが影響したのか、裕次郎さん亡き後は、かつて憧れ夢中で観ていた石原プロの作品や
活動から自然と遠のいてしまいました。

とはいえ、やはり今回の報道には感慨深いものがあります。

不意に思い出したのですが、大昔、まだ小学生だったころ、神田さんのプロフィールに「石原プロ所属」とあり、
当時は雑誌などに会社の住所や電話番号が載っていたので、同じく石原プロファンだった友人と、
公衆電話から電話をかけたことがありました。

「はい、石原プロです」というおじさんの声が聞こえ、“わ!ホントにつながった!”と興奮して、
しかし、なにを言っていいかわからず、そのまま切るというw
迷惑以外のなにものでもないですが、しばらく友人とドキドキを共有したものでした。

その後、石原プロの俳優のみなさんを実際に見ることができたのは、裕次郎さんの葬儀のときでした。
憧れの人たちがすぐ目の前に並んでいるという信じられないような光景と、
そこには裕次郎さんがいないという事実を同時に味わい、強烈な記憶としていまだにその場面は
思い出します。

それから年月が経ち、石原プロが今の場所に引っ越して間もないころだと思うのですが、
会社の入ったビルの玄関から出てくる舘さんと神田さんをみかけたことがあります。
おふたりとも40代になったばかりくらいだったと思います。

神田さんはイメージ通りの柔らかい感じでしたが、舘さんが思いのほか普通というか、
テレビよりも薄味?で驚いた記憶があります。
おふたりとも、いい意味で「会社にいたら嬉しいかっこいい上司」みたいな雰囲気でした。
ま、いませんけどね、実際。

それまで思ったことなかったですが、そのときのおふたりの醸し出す空気感が似ていて、
「ああ、仲が良いんだな」と、ある種の緊張感をもって『ゴリラ』を観ていた私は安心しましたw


石原プロ悲願の映画製作が叶わなかったのは残念ですが、昭和の一時代を築き視聴者を熱狂させ、
平成、令和になっても当時のファンのみならず、若い世代も楽しめるテレビドラマを作ってくれた
石原プロのすべてのみなさんに感謝の気持ちでいっぱいです。

看板をおろしたあとは、マイペースで、裕次郎さんの分まで長く、我々を楽しませていただけたらと願っています。

#437 ニセモノ・ほんもの

2020年05月14日 | 太陽にほえろ!


3年前に出回ったのと酷似する偽1万円札が発見された。
スコッチは当時の容疑者若林(佐野浅夫)に会いに行く。
高度な印刷技術をもつ若林に容疑を絞ったスコッチだったが、3年前には偽札の原版も印刷機も発見できず起訴できなかった。

今回の偽札も若林の仕業だと睨んで張り込むが、札から検出されたのは公文書偽造の前科がある菊田(井上博一)の指紋だった。
場外馬券売り場で菊田を取り押さえたドック(神田正輝)とスニーカー(山下真司)。
しかし菊田は偽札を使った覚えはないと否定する。



やけに興奮して菊田を問いつめるドックをなだめるゴリさん(竜雷太)。
実は、競馬マニアの気持ちを知るには自分でもやってみることだ・・・と馬券を買ったものの、大負けしてカッカしていたらしいことが判明。途中から菊田そっちのけでドックの取り調べになってますw

3年前の事件を洗い直すうちに、最初の偽札事件と今回の事件の関係者のつながりが明らかになった。
たまたま小料理屋で若林の原版のことを立ち聞きした菊田が原版を盗んで偽札を作ったのが3年前。
今回はその菊田に復讐すべく、菊田の指紋を偽札に印刷してわざと彼が捕まるよう若林が仕組んだものだった。

菊田が“仕事”に使っている廃業寸前の印刷所もつかんだ。しかし、証拠はない。
菊田とともに免許証偽造で稼いでいるスナックのマスターに協力させて菊田を泳がせたスコッチは、一発勝負の賭けに出る・・・。

そして、冒頭の鬼気迫る表情。
印刷所をガサ入れし、ついに証拠の偽札を発見!
すべて処分したはずなのに・・・とがっくりする菊田を無事逮捕。
さらにその証言から、若林に3年越しでようやく手錠をかけるスコッチ。

って、スコッチ、証拠のでっちあげ多くないですか。
まあ、ボスも公認ということで。





【本日の発見】
今回の相棒はロッキー(木之元亮)。
菊田犯人説が有力な状況で、ひとり若林を追うスコッチと一係をつなぐ役割を果たしています。
当時の一係で特に背の高かったこのコンビが、公園でパンをかじりながら事件を整理する姿はちょっとユーモラスですらあります。

で、今さらなんですが、もしかしてこのふたり似てます?
ロッキーも年々洗練されてきて、このころは登場時よりヒゲもすっきりしてカッコよくなりました。
沖雅也に似ている人がいるなんて思いもよらなかったのですが、意外に近くに・・・?

第一印象が違うけど、顔の造りとしては系統が同じだと思うんですが、いかがでしょう。