逆子治療

逆子とは
妊娠中の胎児が通常では出産が容易になるよう頭を下に向けているはずが、逆さまに頭が上にある状態をいいます。
正式名称では骨盤位といわれています。

先週のことです。
「正常（頭位）に返りました～」と一人の患者さんから電話を戴きました。
その方は、妊娠26週から逆子の状態で32週になり私のところへ来院され、3回の治療で頭位に復しました。
返ったのはわからなかったそうですが、エコーで確認されたとの事。

昨年暮れには、治療後の帰り道でグルッと回り、その足で産院に行き復位を確認した方もいました。
それ程、即効性のある治療です。

逆子の原因には子宮の奇形や筋腫などがありますが、原因がないにもかかわらず逆子となることがあります。
ほとんどの方は、何もしなくても一時期胎児が転位していても正常に復するものなのですが、全妊婦さんの中で10ヶ月になっても逆子という方は３～５％程度といわれています。現在、ほとんどの産院では帝王切開となるようです。

もし、ここを見ている方ご自身やご家族、お知り合いの方々に骨盤位（逆子）が確認された方がいらっしゃいましたら、是非とも鍼灸を受診されることをお勧めいたします。
逆子への鍼灸治療は副作用もなく国際的にも認められた一定の効果があるので、逆子である事が分かった時から、１日も早い治療が効果的です。

私の所からは遠方ですが私の兄弟子でありますこちらの先生は逆子の症例にて学会発表をされていまして、そのデータをHPに立ち上げております。
データが整理されて大変わかりやすいので、ご覧下さい。

私のところでは、ここ半年で逆子を主訴に来院された方が11名。
その内、頭位に復した連絡を戴いた方が7名。
連絡が無く不明な方が1名。
転位できなかった方が2名。
一回で中止の方が1名。
以上の内訳になっています。
30週より早い段階で来院された方では、昨年は全員、頭位に復しました。