さいたま市浦和区  小泉漢方堂鍼灸療院

~全ての人々に健康と幸せを~  

寿!!

2005-03-31 20:41:27 | 日記・エッセイ・コラム
今月はとても嬉しいお知らせがありました。

うちにいらしている患者さんが二人もご結婚されました。
心からお祝い申し上げます!!

お二人とも、うちに初診でいらしたときから紆余曲折・・・・
色々な内なる問題を抱えた方々でしたが、とても良い春を迎えられたようですね。

今だから言えますが、お二人ともアクシデントがあった日には私も不眠でしたぁ^^

HさんUさん(旧姓で)、末永くお幸せに~


アルトクラリネット吹きの患者さん

2005-03-30 20:33:21 | 日記・エッセイ・コラム
皆さん、クラリネットっていくつか種類がある事、ご存知ですか?

恥ずかしながら私は結構無知でして^^;
患者さん(Mさん)にお聞きして初めて知りました。

Mさんはアルトクラリネットという種類のクラリネットを吹いていた・・・そうです。

顔面神経麻痺の治療で初診で来院されたのですが、口に力が入らず息が漏れてしまうという状態でした。
再び吹けるまでに回復できるかと不安になるMさんを、Mさんのご主人は「治ったら新しいクラリネットを買ってあげる」と励まされたそうです。
お聞きすると車が買えるほどのお値段・・・太っ腹なご主人です^^
良いご夫婦ですよね~

幸い、先日治療に見えた際には、大分力が入り十分ではないが吹けるようになったとの事。
あと一歩のレベルにまで回復しました。
「ここまで来れば、自分のトレーニングで頑張れそう」とのご本人の希望もあり、私の治療は終了としました。
私の治療は治癒力の応援ですので、Mさんのような自ら治りたいという前向きな姿勢はとても有効に働きます。
頑張ってくださいね。応援しています。

Mさん。完治してご主人に買って貰ったら画像upしてくださいね。



心を含めた全身治療の意味

2005-03-16 13:41:00 | 健康・病気
本日来院されましたYさん(70代女性)のお話です。

Yさんは、お友達からのご紹介のご縁で1月中旬に初診で来院されました。

当初の主訴は、昨年ひったくりに会った時の打撲からの右肩~腕の痛みが、ずっと治らないとのこと。
副訴としては、若い頃からの肩こり・耳鳴り・腰痛、右瞼の腫れ、風邪が1ヶ月しても治らない、赤面、長年不眠、手足の冷え、頻尿がありました。

打撲は別として、その他の症状は下半身の冷えからの影響を強く受けているので、それに対する治療を主にしました。

主訴の右肩痛は2回の治療で治癒。
副訴の腰痛、肩こり、瞼の腫れ、手足の冷えは4~5回までの治療で順調に良くなりましたが、どんな薬も利かなかったという不眠の症状が中々変化してきませんでした。

一日の生活の内容をお話していただくと、昼間は眠くて仕方がないとのこと。
昼間寝てしまうと夜寝られないので、体内時計を合わせるためのお話をしましたが効果なし。

そして後日(前回の治療です)、趣味でされている尺八のお話を聞き・・・
「実は、寝る前に尺八の練習をしているので、床に着いても尺八の楽譜が頭から離れないのです。」とYさん。
これが不眠の原因になるので、そのことをお話しすると
「私もそうだと思うのですが、これを止めるように言われるのが怖くて今までの病院でも言えなかったことなのです。」
と、Yさんは胸の内を打ち明けてくださいました。

さて、「止めたくないけど眠りたい」を実現させなければなりません。

昼間に練習してみてはどうか?という私の提案に
「昼間は近所の人に聴かれるのでやりにくい」とのこと。

スタジオを借りて練習してみては?の提案も・・・難しそうなご様子。

さて困りました・・・

ここで発想を変え、尺八に対する気持ちをお聞きしてみると
「尺八の先生に期待されているようで、大変なストレスを感じていて、やるのは好きだけど苦痛な気持ちがある。」とのこと。

原因は期待へ応えなければというストレスであろうと想定して、それに対する治療を追加しました。

手への鍼を終えると、「気分が楽になりました。」とYさん。

そして今回、前回からの経過を聞いてみると、大分眠れるようになったようです。
中途覚醒してもすぐに眠れるとの事。


Yさんの場合は、最初、身体からのアプローチで様々な症状が改善されましたが、不眠に関しては心の問題が強く絡んでいた為に身体のみの治療では追いつけなかったようです。

私の知り合いの治療家の方のホームページに書いてありました。

「身体を内と外からゆるめる」

なるほど。この言葉が理想の治療を最も適当に表わした言葉のようです。


治療院見学会

2005-03-14 14:49:05 | 日記・エッセイ・コラム
昨日は、治療院見学会でした。

鍼灸師会からの話で・・・
何を間違えたか私の拙い治療を同業の先生方や学生さんに披露しなければならないことになってしまいました。
元々、人前で話すことの苦手な私としては結構なプレッシャーです。

治療院内の説明。
三人の被験者の方々(腰痛・肩こり・花粉症)に解説を加えながら治療。
そして適宜質疑応答。

このような内容でした。

他の先生方に見られながら治療をするというのは、やはり緊張しますね。
正直言いまして、最初は脈に集中できませんでした^^;
参加された先生方にも気付かれていたかも?
それでもなんとか二人目の治療からは慣れてリラックスしてできました。

参加していただいた方々からは結構鋭い質問も入り、終了後の青年部会(ただの飲み会3次会まで^^)もあり楽しい会になりました。
ふ~ぅ。やっと終わりプレッシャーから開放です!

遠方からいらした方もいまして、私の治療から何かしら発見して帰っていただけていたら幸いです。
皆さん、わざわざ足を運んでくださりありがとうございました。お疲れ様でした。


心が動くこと

2005-03-07 22:12:00 | 日記・エッセイ・コラム
先日の夕方にいらした患者さんとの会話です。
その方は、腰の痛みが鍼灸をしてその場で良くなることを知っているようです。
「いつも、ここへ来れば腰がすぐに楽になるから来るのです。」と言ってくれます。私にとってはとても嬉しい言葉です。
「痛みや内臓の調子だけではなく、嫌なことがあって機嫌が悪いというような時でも、それを狙って鍼をすると、その場で気分が良くなりますよ。」と私が言いますと、
「それは不思議ですね~」と患者さん。
そこで、「初診でいらした時には、足のツボへ鍼灸して腰が良くなったり、頭痛が取れたり、色々不思議ではなかったですか?」と私が聞くと、
「そういえばそうでした!今では当たり前だと思っています。」とのこと
そうなのです。知らないことは不思議であり、驚きですが、一度、知ってしまうと当たり前だと思ってしまうものなのです。

不思議や驚きなど、心が動くこととは、適度に必要な刺激ですね。
未知のこと、未だ実現できていないことを考えるとワクワクする・・・

まだ一歳の我が子を見ていると、この世の全てがほぼ未知の物にあふれ、毎日がワクワクの連続のようです。
私たち大人も、世の中の全ての事象を把握しているわけでもないのに、何故か子供達のように心を動かせないものですね。
下手に過去の経験があるので、一歩を踏み出せなかったりします。

皆が子供達のように毎日をワクワクして過ごせたら精神的に病む人はいなくなるかもしれません。
そんなことを考えつつ、子供に見習うことが健康と幸せへの一つの鍵かなぁ~と感じております。