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チラシの裏にでも書いていればいい日常と考えていることを書いているブログです。

「赤羽小学校が火事です」

2016-04-11 13:43:44 | 日記・エッセイ・コラム

今日も昨日に引き続き東京都港区立赤羽小学校での話です。

「今回のはいつもと少し違う避難訓練になります」

避難訓練の数日前に担任から聞かされていた。
当日もう一人の避難訓練担当であった別学年を担当している教師が来て

「これからナマズが暴れるからな」

と言って担任と2で教室を出て行った。
地震による火災という設定になっていたことも既に担任から聞かされていた。

まもなくガラスが割れる音がして、煙が上がり、非常ベルが鳴った。

ああ始まったな、と私をはじめクラスの生徒たちは思った。
以前の避難訓練でも発煙筒を使ったことがあった
煙は発煙筒のものであるということはすぐにわかった。

いつもなら流れる「避難訓練です。給食室から火が出ました。」
などといった校内放送も流れない。
演出はいつもとは違う。


ところが「いつもと違う避難訓練」はこの演出だけではなかった!!

学校内での、教師間の情報伝達、情報共有が不十分だったのだ。

特に低学年の担当教師には訓練であることが伝えられていなくて
これが本当の火事だと思ってしまった。

低学年の生徒たちは真っ青なって、ハンカチで口と鼻を抑えながら校庭に出てきた。

全校生徒が校庭にそろった後に、朝礼台に上がったのは校長ではなく教頭だった。

「これは大変なことになってしまった。」
「私はぶるぶる震える手で119番に電話をしました。
そして震える声で伝えました。」

「赤羽小学校が火事です。」

教頭は話を続けた。

「消防車が5台、
 6台、
 7台も来ました。」


その後の顛末の詳細は小学生であった生徒たちに知らされることはなかった。

PTAなどでも多少は話はあったのようだが、
他の出来事と同列にしか生徒には伝わってこなかった。

それも避難訓練と知らずに生徒たちが驚いたという話だけ。

たぶん、もみ消しに躍起になっていたのだろう。

訓練の後「お話」をしたのが校長ではなく教頭だったのは
校長は消防署の人たちの対応でそれどころではなかったからだろう。
コメント
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