一仕事終え、なか卯で親子丼とビールにするか
と思ったが、自転車に乗っていた。
乗らずに押して帰れば問題ないのだが
乗って行って店の前に止めたら当然ビールは出してくれない。
そこで近くの公園に自転車を停め歩く事にしたのだが
何だか地面が揺れている。
思い出したのは小2の遠足から学校に戻ってきた時
体育館に集合し整列している時に地面が揺れている感じがしている。
家に帰ってもまだ揺れている。
一晩寝て翌朝になったら収まってはいたが
まだ揺れているような気がしてならない。
その後も何度かそのような経験をしたが
大学生の時だったか
やはり揺れを感じている時にトイレで中腰のまま止まったら
自分の足が意思と関係なく屈伸していることに気づいた。
子供の頃は地面が揺れていると思っていたけど
実はそういうことだったのかと遅ればせながら気づいた。
遠足の疲れと、長時間バスで揺られていたことで三半規管がおかしくなっていたのだ。
その後も乗り物で揺られたり、疲れた時に何度も同じ経験をした。
社会人になってからはそのようなことはなかったのだが
久しぶりにその感覚がした。
それも立っているのではなく、歩いていても揺れを感じる。
相当に酷い。
仕事の疲れなのか。
公園から出て道路を歩いていると
会館のようなところから人がゾロゾロと出てきている。
何かのイベントかセレモニーが終わったのだろうか。
しかしこの揺れの感覚はひどすぎる。
発作でも起きたのだろうか。
安全のために道路標識につかまろうとした時
駐車場に停めてある車が揺れているのが見えた。
幻覚まで起こるとは、相当ヤバいのではないか・・・
と思うと同時に別の考えが浮かんだ。
反射的に電柱を見た。
そうか地震なんだ。
ある意味安心した。
興味心から建設中のタワーマンションを見た。
最上のクレーンは揺れてはいるが
免振設計のためか期待したほどは揺れていない。
先程の人たちは地震から避難するために
パチンコ屋から出てきた人たちだった。
「しっかしすごい地震だったなぁ」
「しかも長かったよなぁ」などと話している。
揺れの状態からこれは震度5だなと思った。
私にとっては震度5は2度目の経験である。
1度目は普通の地震だったのが急に揺れが大きくなり
震度5に達したのは一瞬ですぐに収まった。
今回のは長かった。
駅前のなか卯に入ったら店員たちが
「しかい今の地震凄かったですねぇ」などと話していた。
ビールと親子丼を食べ終わりなか卯から出ると
駅のホームから
「先ほどの地震で、首都圏の鉄道は全て停止しております。」
というアナウンスが聞こえて来た。
発作でなくてよかったと安心してビールを飲んでいたが
死者行方不明者2万人近くと福島第一原発事故を引き起こした
東日本大震災の日であった。
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