検索するとこの事件は少しは出てくるが
’80年代半ば東京港区三田にあるスタジオがミニFM局をやっていた。
当時FM局はNHKFMとFM東京と放送大学がかろうじて始まっていた頃
FMのチューニングをしていたらそれ以外の放送が入って来た。
アンダーグランドや素人バンドの曲なども掛けていて結構好きでよく聞いていた。
特にスタジオ社長のバッファローY氏の放送が好きだった。
その頃学生生活最後の年だったがバイト先の社長がアマチュア無線をやっていて
電波法に関しても話を聞いていた。
その時近所のスタジオがミニFM局をやっているという話をした。
「出力に関しては最大の秘密事項です」
「近所でTVに障害が出てご迷惑をおかけしましたが解決しました」
などと言っているという話をしたら
それは「完全な違法だよ」と言われた。
家との距離なども確認しての上だった。
「電波というのは反政府運動とかにも使えるから厳しいんだよ」
バイト先兼社長の自宅は目黒区だったのでそこまでは放送は届かない。
私が証拠の録音テープを録ることになった。
録音テープと共に告発したら
警察から「一罰百戒の意味で、今回は厳しく処罰することになるでしょう」
と言われたと社長から言われた。
この放送は好きでよく聴いていたので何とかしてあげたいと思い電話をした。
二重スパイのようなものだった。
スタジオ社長のバッファローY氏は
電波の自由だったか言論や表現の自由だったかを取り上げ
何があろうと絶対続けますという返事だった。
バイト先の社長の話ではかなりやばいのだけどそれはわかっていないようだった。
結局「頑張ってください」と言って電話を切ることになった。
その後放送では社長とは別のパーソナリティーでは
「うちの放送もなかなか風当たりが厳しくて・・・」などと言っていた。
その後なかなか動きがなく
バイト先の社長も「おかしいなぁ・・」と言っていたが
動きがあったのはある日の夕刊
その日の前日、放送開始直後警察が突入してパーソナリティ1人とスタジオ社長が逮捕されたと報道があった。
逮捕されたパーソナリティは奇しくも私が録音した人で私と同期の年齢で
社長のバッファローY氏は顔写真も掲載された。
バイト先の社長が警察から聞いた話では当人たちはすっかりビビっていて
拘束か器材押収のどっちにするか聞かれて器材押収にしますと言って
1000万円相当の器材が押収されそうだ。
逮捕には私も一役買ったのだが
報復があるといけないからということで私の情報は警察に伝えなかったと言っていた。
伝えても表彰されるほどの事でもないとは思う。
しばらくしてバイト先社長から
電波関連の雑誌のインタビューでバッファローY氏は
「違反だというなら先にまず警告するべきだ」と言っている記事を見せてもらった。
バイト先社長は「こういう考えもあるんだな」と呆れたようで
「スピード違反している車に『あなたスピード違反ですよ』などと教えるのか」
といっていた。
交通事故を起こし警察に通報義務があることを知らずにひき逃げになった議員がいたが
法律なんてものは知らないほうが悪い。
といより
バッファロー氏には私が先に警告して教えてあげたのに・・・w
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