こだわりおやじの独り言

東洋医学とオステオパシーが通じる事柄は、貴方の健康への道しるべです
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東医宝鑑54(大便14)

2017年12月16日 | 日記

東医宝鑑 内景篇(内科)四
二六、大便(14)

黄連木香湯    瘧疾後の痢疾を治す。
    処方 白芍薬炒二銭、白朮一銭半、黄連炒・木香・縮砂研・黄苓炒・陳皮・当帰酒洗各一銭、甘草五分を剉作して

       薑三片入れ水で煎じて服用する。

救命延年丸    男女の痢疾の重症を治す。
    処方 黄連・乾薑・当帰・阿膠珠を各等分に作末して梧子大に丸め毎三〇~五〇丸を米飲で呑み下す。

大黄牽牛散     大便の秘結の症を治す。
    処方 大黄一両、黒牽牛子頭末五銭を作末して毎三銭を手足が冷たいと酒で調服し、熱があると蜜湯で服用する。

半流丸        老人の痰結と大便秘渋を治す。
    処方 半夏薑製を作末し、硫黄を細研して柳の木で打って等分にし、薑汁を浸し蒸餅にしたもので梧子大に丸め、

       温酒または薑湯で五〇~七〇丸呑み下す。

七宣丸        熱が胃腸にとまって大便がつまる症を治す。
    処方 大黄一両、木香・檳榔・詞子皮各五銭、桃仁一二を作末して蜜で梧子大に丸め、温水で五〇丸呑み下す。

厚朴湯        大便の虚秘を治す。
    処方 白朮二銭、厚朴一銭三分、陳皮・甘草各一銭、半夏麵九分、枳実八分、薑三、棗二枚入れ、煎じて水で服用

       する。

当帰潤燥湯(一名潤燥湯) 血燥と大便秘渋を治す。
    処方 当帰・大黄・熟地黄・桃仁・麻仁・生甘草各一銭、生地黄・升麻各七分を紅花二分を先に水で煮て、半分ぐ

       らいになったら桃仁と麻仁を入れ、また半分ぐらいになったら空腹時に服用する。

踈風潤腸丸    風熱が鬱滞して大便がつまって、乾燥した症の燥を潤し、血を和らげ、風を踈すると、おのずと通ずる。
    処方 麻子仁二両半、桃仁二両、皂角焼存性一両三銭、大黄・羌活各一両、当帰・防風各三銭を作末して蜜で梧子

       大に丸め、白湯で五〇~七〇丸呑み下す。

皂角元        風邪による大便秘結の症を治す。
    処方 羌活・防風・猪牙皂角・枳殻・桑白皮・檳榔・杏仁・麻仁・白芷・陳皮を各等分にして蜜で梧子大に丸め、

       温湯で三〇~五〇丸呑み下し、熱があると大黄を加える。

活血潤燥丸    風秘・血秘に大便がいつもかわく症を治す。
    処方 潤陽丸に皂角仁を加えたもの。

潤腸丸        大便の秘結を治す。
    処方 杏仁・枳殻・麻仁・陳皮各五銭、阿膠珠・防風各二銭半を作末し、蜜で梧子大に丸め、毎五〇丸を、老人は

       蘇子湯で、若い人は荊芥湯で飲む。

潤麻丸        血燥と大便不通を治す。
    処方 麻仁・桃仁・生地黄・当帰・枳殻各一両を作末し蜜で梧子大に丸め、白湯で五〇丸呑み下す。

蓯沈丸(一名蓯蓉潤腸丸)  津液がなくなり大便がかたい症状を治す。
    処方 肉蓯蓉二両、沈香一両を作末し、麻仁汁糊で梧子大に丸め毎七〇丸を空腹時に呑み下す。

五陣丸(一名滋腸五仁丸) 津液の枯れと、便秘を治す。婦人の産後便秘にも良い。
   処方 橘紅四両を作末し、桃仁・杏仁・各一両、柏子仁五銭、郁李仁炒二銭、松子仁一銭二分半を作末し、蜜で丸

      め、空腹時に五〇~七〇丸呑み下す。

小麻仁丸     血燥と便秘を治す。
    処方 麻仁・桃仁・生地黄・当帰・枳殻各一両を作末し蜜で梧子大に丸め、白湯で五〇丸呑み下す。

通幽湯        幽門が通ぜず大便が出ないときに使う。
    処方 桃仁泥・小麻・当帰各一銭半、生地黄・熟地黄各七分、灸甘草・紅花各二分を水で煎じて滓を取り檳榔細末

       半銭で調服する。

和血潤腸湯    大便の燥結、不通を治す。
   処方 升麻・桃仁・麻仁各七一銭半、大黄・熟地黄・当帰梢各七分、生地黄・生甘草各五分、紅花三分を水で煎じて 

      服用する。