こだわりおやじの独り言

東洋医学とオステオパシーが通じる事柄は、貴方の健康への道しるべです
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足の小指をぶつけてから、全身の不調

2022年10月28日 | 診療日記

月に一度定期的に体のメンテナンスで来院して下さる方が、先日右足の小指をぶつけてから、両足の内側3本の指と背中から首、後頭部にかけて違和感が出ていると訴えがありました。

まず足底部を診ると、両足ともに第2趾中足指節関節部にタコが出来ています。 これは体の重心が前方の第2趾にあり、常に前傾姿勢の為に脊柱起立筋が後方へ引っ張って前方に倒れない様に支える形になり、背中から首と後頭部にコリが出てきています。

仰臥位で後頭部から検査をすると、後頭環椎関節が硬いので関節部の解放を行ってから、頚板状筋が付着する上項線と脊柱起立筋だ付着する乳様突起へカウンターストレインを行うと背中から後頭部までの違和感は取れています。 

次に、両足の第2趾の足根中足関節から指節関節までの可動域を検査して、動きが良い方向へ可動域いっぱいに動かして間質液が流れこんで来るのを待ちます。  患者が母指から3本の指に痛みを感じていたのは、第2趾を中心に左右の中足間関節も制限が連動していたと考えられ、第2趾の痛みが無くなると3本共に痛みは消失しています。

最後に右第5趾の痛みは、ぶつけた時に指節関節の内側方向へ衝撃が加わり可動制限が起こったと考えられるので、衝撃が加わった方向へ動かして間質液が入ってくるのを待つと、痛みは消失しています。  もしもそれでも痛みが残っている場合にはヒビか骨折を考え無ければなりません。


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