カリフォルニア州およびデラウェア州の法律および規制に従って、必要に応じて、デラウェア LLC からカリフォルニア LLC に変更することができます。即ち、LLC をデラウェア州からカリフォルニア州に移転します 。本稿では、デラウェアLLC からカリフォルニアLLC に変更する状況、必要書類、変更手続き、および変更後のメンテナンス要件について簡単に説明します。
メンバーズ(Members)は、下記の場合でLLC についてデラウェアからカリフォルニアに変更することが可能です。
- デラウェアLLC のメンバーズがデラウェアからカリフォルニアに移転しました。
- LLC はデラウェア州で設立されましたが、主な事業活動はカリフォルニア州で行っています。
- デラウェアLLC の主なサプライヤーはデラウェア州からカリフォルニア州に移転しました。
デラウェアLLC をカリフォルニアLLC に変更するには下記4つの書類を用意しなければなりません。
- デラウェア州では、LLC はデラウェア州からほかの州に移転する時、Form「DE LLC to Non-DE Entity」を記入する必要があります。 このFormには会社名、登記日、変更日、責任者の署名といった変更前のデラウェアLLCに関する基本情報が含まれています
- カリフォルニア州では、LLC はカリフォルニア州に変更する時LLC-1Aを記入しなければなりません。 このFormには会社名、会社の形態、郵送先と事業所住所、責任者の署名等のLLC 変更前後の基本情報があります。
- デラウェアLLC からカリフォルニアLLC に変更する計画書を作成します。
- カリフォルニアLLC の運営協議を作成します。
通常、デラウェアLLC をカリフォルニアLLC に変更する流れは下記の通りです。
- LLC は、登記代理人を通じて変更手続きを行う必要があります。 登記代理人は自然人でも法人でも可能です。
- デラウェアLLC のメンバーズが許可し、且つ作成済の変更計画書と新運営協議に署名する必要があります。
- デラウェア州での手続きとしては、Form 「DE LLC to Non-DE Entity」を記入・署名します。
- カリフォルニア州での手続きとしては、Form 「LLC-1A」を記入・署名します。
- 上記の2枚記入済みの様式表をデラウェア州政府とカリフォルニア州政府に提出します。
- デラウェア州政府とカリフォルニア州政府それぞれに必要な料金を納めます。
- 州政府との連絡を保持し、関連質問に回答し、および他の情報を提供します。
デラウェアLLC がカリフォルニアLLC に変更された後、下記の通りに従わなければなりません。
1. 変更後カリフォルニアLLC は、変更前のデラウェアLLC の連邦税識別番号を引き続き使用できますが、国税局に新住所および新登記州の情報を更新する場合があります。
- 変更手続き終了後、LLC はカリフォルニア州政府に年次納税申告書と年次報告書を提出する必要があります。 一方、デラウェア州政府に納税申告書と年次報告書を提出する必要がなくなります。
- 変更手続き終了後、LLC は少なくとも年間 800 ドルのフランチャイズ税をカリフォルニア州に納めなければならないが、デラウェア州に年間 300 ドルを納付する必要がなくなります。
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