2020.08.02 21:00~
「草野マサムネのロック大陸漫遊記」
at TOKYO FM
今回もスタジオではなく、「都内某所のとあるお部屋」から。
そして今日のテーマは、「学校にまつわるロックナンバーリクエストで漫遊記(邦楽編)」。
先週の洋楽編に続いて・・・。
オンエア曲
01 若葉(スピッツ)
02 僕の好きな先生(RCサクセション)
03 青春(THE HIGH-LOWS)
04 地獄先生(相対性理論)
05 行きたくない(SHISHAMO)
06 中2 ザ ビーム(マキシマム ザ ホルモン)
07 教室(NakamuraEmi)
08 寺子屋(FUNK feat.シャカッチ)(レキシ)
09 学園天国(フィンガー5)
漫遊前の一曲は、スピッツで「若葉」(2008年、34thシングル/2010年、13thアルバム『とげまる』)。
先週の「正夢」に続いて、「スピッツのナンバーの中で、学校をテーマにした作品に使われていたことが忘れられがちな楽曲」ということで、「若葉」だそうだ。(たしかに・・・)
映画『桜の園』のテーマ曲。
(この曲については、なぜか、ラブソングとしてうけとめることはなく、そのまま、自分の学生時代、とくに高校でのことを思い出す。とくに誰を思い浮かべるということではなく。でも切なくなる。聴くたびに胸の奥がキュンと鳴く。メロディーと歌詞と、適度に力強いサウンドに・・・ずっと背中を押されている。「泣きたいほど 懐かしいけど ひとまず鍵をかけて♪」旅立った人がいたような気もするし、自分自身がそうだったような気もする。いいことばかりではなかったしキツイこともあった時代だけれど。語りたい言葉たちがたくさんつまった楽曲)
草野「映画『桜の園』、今見ると出演者がなにげにスゴイです」
(2008年度版は見ていないのですが、調べてみたら、生徒役で杏さん、大島優子さん、武井咲さんの名前も・・・)
最初の曲は、「忌野清志郎さんは実在の先生をうたった曲」、RCサクセションの「僕の好きな先生」(1972年、3rdシングル/1972年、デビューアルバム『初期のRCサクセション』)。
(清志郎さんとこの美術教師とのエピソードをきくと、やっぱりちょっとうらやましいような気分になりますね~)
草野くん、好きな先生もいたけれど、学生のころは「先生にムカついていたタイプ」。大人になってからは、「先生も一人の人間だし、生徒側からは計り知れない苦労があったんだろう」と思うようになった。
教師になった同級生の話をきいたりすると、「大変だな」と。
「毎日教壇というステージでライブをやっているようなもの」・・・、それはそれで大変。
学校ってつらいこともあったけれど、「社会の理不尽さを生部ところでもあったのかな」。
草野「こういうのを、丸くなってきたって言うんでしょうかな」
(そうですね。ちょっと悲しい気もするけれど)
次は、THE HIGH-LOWの「青春」(2000年、14thシングル)。
「この曲にまさるスクールロックはない。歌詞の凄まじさはすごい」とメッセージ。
草野「オレも考えさせられた。さすがの歌詞だと思います」
テレビのCM(SoftBank?)のCMでも使われている。
草野「『渡り廊下で先輩殴る』の歌詞が縦社会へのアンチテーゼでこの歌の肝だと思うんですが、さすがにCMでは使えないか、とテレビに向かって突っ込んでおります」
青春ハイロウズ(歌詞付)
(大大好きな曲。こんな曲を10代のころに聴けたら・・・と考えるととっても悔しい(笑)。マーシーの言葉はすごいし、ライブのヒロトのかっこよさ。ヒリヒリしますね)
次は、相対性理論の「地獄先生」(2009年、2ndアルバム『ハイファイ新書』)。
高校のころ、先生を好きになったというメッセージから、
草野「へ~って感じです。オレ、先生に恋したことはないですからね。ドラマの世界の話だと思っていました。女子のほうがそういうの、多いのかな。みんなあるのかな。今度、メンバーにもきいてみようと思います」
次は、SHISHAMOの「行きたくない」(2013年、1stアルバム『SHISHAM』)。
草野「タイトルがね、最高だと。学生時代、何度この言葉をつぶやいたことか」
コロナで長めの休校期間から明けて、「もうちょっとこのままでいたい」という小学生。
草野「バンド活動でも同じかも。オフは1週間くらいでちょうどいい。それ以上休みがあると、復帰するとき、よっこいしょ!って気合いを入れないといけなくなりますよね」
人によって、長く休んでも軽く復帰できる人、2、3日でもソワソワしちゃう人・・・さまざま。
草野「新型コロナの影響で世界中の人がむりやり休まされて価値観がおかしくなりそうな気も」
そして次は、マキシマム ザ ホルモンの「中2 ザ ビーム」(2013年、5thアルバム『予習復讐』)。
イントロのチャイムの音、明るい歌!とリクエスト。
草野「マキシムの曲は聞き取れないことが多いけど、この曲の歌詞は笑ってしまう」
彼らの曲はハチャメチャだけどメロディーがちゃんとポップなのはさすがだな、と。
この歌は「反骨というより、中二特有の雑多で青臭~い乱痴気騒ぎ」の印象、と。
(歌詞を見て、おお、こんなにいろんなことが盛り込まれているんだ~と)
次は、NakamuraEmiの「教室」(2018年、3rdアルバム『NIPPONNO ONNNAWO UTAU Vol.5』)。
リクエストした方は「彼女の歌詞は痛烈でグサグサ刺さるけれど、その痛みがなじむように溶けて吸収されると教訓として残り、痛みも温かさに変わる」と。
草野氏も膝を叩いて共感しながら楽曲を聴いたそうです。
学校も教室も人生そのもののように感じていたけれど、後になって思うと「世界は想像より広くておかしくてカラフルなんだ」と。
あの頃、なんであんな小さなことで世界が終わるんじゃないかと悩んでいたんだろう・・・、そんなことをたしかにあとになって感じる。
それでも渦中にいると経験もないし、そう簡単には見方をかえることはできない。
「だから、今悩んでいる人に、こういう歌がヒントになっていたらいいなと思います」と。
(本当にそうだ。学校を出てから、私の道が始まった。それをあの頃に私に話してもわかんないんだろうな)
ちょっと恥ずかしいくらいに叱咤激励の言葉が並ぶけれど、多くの人生をつなぐ言葉と映像が強い。
NakamuraEmi「YAMABIKO」 Music Video
最後は、レキシの「寺子屋(FUNK feat.シャカッチ)」(2016年、5thアルバム『Vキシ』)。
「マサムネさんはどんなレキシネームがいい??」
レキシネームはレキシが一緒に楽曲などの制作を行ったアーティストに与えた名前。
「かえらの清盛(木村カエラ)」など、ダジャレっぽいものが多いということで・・・、「伊達政宗から、『だって政宗』とかね」(笑)
ところが持田香織さんが「もち政宗」というレキシネームになっているそうでかぶってしまうので、スサノウノミコトならぬ「クサノウノミコト」ではどうか、と。
小学校のころ、実際にそう呼ばれていたこともあったとか。フムフム
でも脱力的なものというならば、「やっぱ、『だって政宗』かな」と(笑)。気に入ったか??
草野「レキシネームをもらって活動に参加できることがあるかどうかもわからないのですが」
特集の最後に。
2週続けて特集してみて、「ロックミュージックにとって『学校』というのは重要なテーマなんだな」と改めて認識したそうだ。
そして、最後は「ちょっぴりタイムマシン」のコーナー。
(「HOLIDAY」のイントロを短く・・・)
曲は、フィンガー5の「学園天国」(1974年、5thシングル)。
リクエストした方からの長いメッセージには校内放送にまるわるエピソードが博多弁のセリフ入りで書かれていて、草野マサムネの博多弁がちょこっときけました。
草野「セリフがなかなかいいですね」(笑)
草野くんは校内放送に聴き入っていた生徒だったそうで、「今でもポール・モーリアの『蒼いノクターン』とか聴くと懐かしくなります」と。
(私は中高で放送部。昼休みの15分でDJをやっていて・・・(-_-;)。そういえば、何年も前から「避暑地の出来事」がテーマ音楽だったなあ。あれをたま~に聴くと恥ずかしくなる)
蒼いノクターン ポール・モーリア Paul Mauriat Nocturne
(これを聴くと、心がみんなどこかに行って、戻ってこれなくなる気がする・・・)
さてさて、「学園天国」はスピッツも夏のイベントでカバー! と言っていましたが、カバーしたのは「個人授業」ですね(ココ)。
いつか「学園天国」もカバーしてくれるかも。
どちらも気持ちよく、かっこよくてかわいい楽曲!
「個人授業」はコチラ。
フィンガー5 個人授業
そして、来週の予告!
ワンアーティスト特集! 「イアン・ギランで漫遊記」
ディープ・パープルの黄金期を支えたロック界の代表的ボーカリスト、イアン・ギラン。
21作目のディープ・パープルのニューアルバムもまもなくリリース、「バリバリ現役の74歳」の足跡をたどります!
これも、乞うご期待!
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