みんながいい子でなくてもいいのにね。

2023.04.07（金）



　風邪が強い一日。空気は湿って暖かかった。
　仕事帰りに調布で友人と会う。
　適度に（と言うとヘンだけど）斜に構えた物言いがいつも気持ちよくて、ああ、それでいいんだよねと思わせてくれる存在。
　流れに逆らっているようで、実は主流をうま～く避けて、それでもちゃんと波に乗っている感じ。

　そういえば、日曜日に『ボクらの時代』をたまたま見たら、豊川悦司さんが出演していて、こういう番組でこんなふうに話されるようになったんだな、とちょっと驚いた。
　でも肩の力が適度に抜けていて、すてきな大人の男性であることには変わりなく、私が勝手に抱いていたイメージはずっと昔にチェンジしていたのかな。
　その中で、WBCでチームの選手みんなが仲良しなのはいいけど、「そんな中に入れない人」について、少しだけ発言していたな。正確には覚えていないけれど。
　そういうことにふっと気持ちがいく人って、なんとなく信用できる気がする。「トヨエツ」さん、ステキです。

　WBC、大いに感動した一人だけど、そのあとのメディアの怒涛の報道に、へそ曲がりはちょっとついていけない。
　選手がみ～んな「良き青年」に祭り上げられて、少し気持ち悪い。窮屈な感じ？　
　みんないい子でいなくたって、まったく問題ないのにね。いろいろあるさ～ってな感じで。
　こうやって持ち上げて、ちょっと問題があったりすると手のひら返しで攻め立てたりするのかな、それとも頑張って守っちゃうのかな。


　新学期・・・。
　クラス替えとか、ワクワクするような、でも心配なこと、そういう思い出、私にだってたくさんある。
　不安はあっても、人は年々成長して少しずつは強くなれること、そして、助けてくれる人を探す術、幼い子らに伝えたい。
　少しは力になりたい。


　奈良岡朋子さん、坂本龍一さん。
　大きな木が消えた。
　若いころ、奈良岡さんの舞台を本当にたくさん見ていたのに、2005年の『ドライビング Miss デイジー』が最後だったことを悔やむ。毅然としていて品があって、少し斜めに物事を見ながら、群れずに歩いていくような姿が残る。

　個人的に極めて大忙しの日々ゆえにYMOには出会えなかった？けれど、『戦場のメリークリスマス』での、デヴィッド・ボウイ顔負けのセクシーさが忘れられない。
　そして、脱原発をはじめとして、環境保護活動などで、フットワークも軽く、大事な言葉を残していってくれたことが、私にとっての坂本龍一氏です。
　昨年暮れの、最後の配信の優しいピアノの音色が耳に残ります。



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　


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　ベランダの君子蘭たち。
　普段は一列に並んでいるんだけれど、撮影用に「群れて」います。
　彼らの良さを消しているかも（笑）。
　　

　桜の淡いピンクと、これからだよ！という新緑が隣り合って、春はいいなあ。