「人はそれぞれだよ」と思えること

2010.09.09（木）

■成熟した社会と個人
　『朝日新聞』夕刊の「人脈記」のテーマ「男と女の間で」。
　「人と違う」ということを生きることの難しさ、社会と、世間と戦わなければならない人生。
　究極の「正しいこと」と「悪いこと」でさえ、とくに今の社会では定めることが困難になっていて、私たちはいろんなことを主張して、人を責めたり、褒めたたえたりする。
　だけど基本的に、「人間はいろいろ」なんだ。男とか女とか、大人とか子どもとか、定義することは難しい。
　なんでもOKではないけれど（ここの境界も難しい）、でもとりあえずは「人間はいろいろ」だと思うことが、人としての出発点になる。そう、成熟した人間の出発点。
　そういう基本的なものを手に入れるためだけに、死ぬほど苦しい年月を生きてきた人がいるということを目の当たりにさせられる記事。これからの連載にも注目したい。
　幼いときからどこかで自分の性を疑い，違和感を感じる、という感覚は観念的にしか「わかる」とは言えないけれど、でも「この場所は私のいるべきところではない」とか「この人たちの中にいること自分がヘン」という違和感ならわかる。そういう経験をしたことはある。
　そんなのは大したことではないかもしれないけれど、違和感は違和感だ（強引に）。
　そういうものを少しずつ抱えて生きてきた覚えがあるなら、想像くらいはできるだろう。もっと根本的な違和感を抱えて生きることの壮絶さ。
　いろんな人がいて、そういう人と出会えるから、人生も社会も捨てたもんじゃない。そう思うことが、成熟した人間への第一歩。
　この社会が成熟の様相を見せてくれるには、どのくらいの年月と、どれくらいの人間の闘いが必要なんだろう。ひとっ飛びに向こう岸に行ければいいのに・・・、そう思ってしまう。


■おつかれさま！ &  ありがとう！
　スピッツの長い「JAMBOREE TOUR 2010」が、昨夜、Zepp大阪で終了したようだ。
　延期分の2days ではあったけれど、盛り上がったようですね。
　知らせてくれたファンの方々、ありがとうございました。
　「ツアーは今夜で終わりだけど、スピッツはエンドレス」というMCもあったとか。
　伝えてくれた方は、「泣いた」そうです）（笑）   あ、すいません。笑ってはいけないね。
　引き続き、今度はアルバムのプロモーションですか？
　どんな楽曲に出会えるのか、楽しみだなあ。
　待つ時間は、いつも至福の時です。それを味わいつつ・・・。

　ココで、「好きなアーティスト」のランキングが見られます。年代別も。
　うれしいような、でもさ、もう「オリコン」は卒業でいいかな、とも思いますね。
　いいアルバム作って、全国をライブで回って、その繰り返しがバンドをちょっとずつ進化させていく・・・。その過程を見ていられる幸せを思えば、ランキングなんてね。
　だけど、大したプロモーションもせずに（笑）、テレビもいやがって・・・、そういう彼らの曲がいいね、と思う人がちゃんとおおぜいいるってことは、ステキなことです。
　色褪せないってことだから。
　バンド歴23年の老けない四人組です。


■プユニ岬と番長
　知り合いのカップルが遅い夏休みで、北海道を旅行中。
　今日、知床のプユニ岬から、こんな画像を送ってくれた（笑）。

　

　この子は「番長」という名前のDuffy です。
　快晴のすばらしい風景。
　ああ、私も飛んでいきたい！！
　来年は久しぶりに北海道、行きたいなあ。
　昔、10年間くらい、毎夏、北海道を放浪してたことあり。