2019.12.1 21:00~
「草野マサムネのロック大陸漫遊記」
at TOKYO FM
草野「12月に入って、冬になってきたという感じでしょうか。北日本のほうでは雪が積もっているところも?」
九州生まれ、九州育ちの彼はつららというものを生で見たことがなくて「憧れてた」そうで。
スピッツのツアーで東北や北海道に行って初めて見たときには、「感激して写真に撮ったりしていました」。
草野くんの言うとおり、実際に雪国で暮らす方たちには、そんな呑気なこと言ってられない「大変なこと」もあるんだろうな。
草野「雪かきなどのときには転倒にも十分ご注意を」
雪下ろしで屋根から落ちて・・・とか、本当に怖い。
今夜は、「ビッカートン&ワディントンで漫遊記」。
誰?という方に、「ウェイン・ビッカートンとトニー・ワディントンは、ソングライター、プロデューサーとして、多くの曲を生み出した」と。
草野「ロク漫初のプロデューサーしばりの回」
ZO-3で「Sugar Baby Love」を、「ラララ~ ナナ~ ルルル~」?と歌って、「ほかにもたくさんいい曲があるので」と。
オンエア曲
01 虹を越えて(スピッツ)
02 Sugar Baby Love(The Rubettes)
03 I’m Gonna Knock On Your Door(the Pete Best Four)
04 Nothing But a Heartache(The Flirtations)
05 What's Good About Goodbye My Love(The Flirtations)
06 I’m Just Dreaming(The Rubettes)
07 CANDY(沢田研二)
08 Sugar Candy Kisses(Mac & Katie Kissoon)
09 すいみん不足(CHICKS)
漫遊前の一曲は、スピッツで「虹を越えて」(1997年、7thアルバム『インディゴ地平線』)。
草野「スピッツの曲のなかでは、音がひんやりした冬っぽい曲かな、と」
へ~、そういう聴き方をしたことはなかったなあ。おもしろい。
(歌いだしの「モノクロ すすけた工場で こっそり強く抱き合って♪」がなんだかスピッツっぽくなくて、だから不思議な感じで耳に残る曲です)
最初の曲は、「ビッカートン&ワディントンといえば、この曲」、The Rubettesの「Sugar Baby Love」(1974年、デビューシングル)。
結果的に大ヒット曲となったが、当時デモテープ作成のために集められたミュージシャンがそのままバンドになりデビューに至ったそうだ。
この曲のソングライター & プロデューサーが、今日のテーマ、ビッカートン&ワディントンというわけです。
最近では、携帯のCM、ちょっと前では映画『ウォーターボーイズ』でも使われていて、「印象に残っています」と。
草野「聴いたことない人のほうが少ないんじゃないかなー」
曲はもちろん知っているけれど、携帯のCMは知らなかったな。
草野くん曰く、「いい曲だけど、いかにもプロデューサーの仕事っぽいな」という印象から調べた結果、ビッカートン&ワディントンを知るきっかけになったそうだ。10年くらい前のことだとか。
CMってこれかな?
桐谷美玲、斎藤工出演・ズキュン!1980 「はじまる」編/ワイモバイルCM1
ビッカートンは1941年、ウェールズ生まれ、ワディントンは1943年、リバプール生まれ。
2人はリバプールで出会い、幼なじみとして交流を続けた。音楽の趣味も合って、地元の同じバンドでプレイしたことも。
初期のビートルズのメンバーだったピート・ベスト(リンゴ・スター加入前のドラマー。いろいろエピソードありだけど)がその後組んだバンド、the Pete Best Fourに参加。
次の曲は、そのthe Pete Best Fourで、「I’m Gonna Knock On Your Door」(1964年、デビューシングル)。
この曲は、アイズレー・ブラザーズのカバー曲。日本でも多くのシンガーがカバーしている。
(なんともチャーミングな楽曲。誰がカバーしても魅力的な楽曲だと勝手に思っている)
Wikipediaによれば、それぞれにベースとギターを演奏しているとか。
その後、the Pete Best Fourを離れたあと、大手レコード会社で、ペトラ・クラークやトム・ジョーンズなどと組んだ仕事で成功をおさめるビッカートン。
(トム・ジョーンズの「愛する世界」は、この二人の作詞作曲となっていますね)
そして、イギリスのデッカレコードで楽曲の共同制作に入る二人。
アメリカの女性グループに提供した曲がスマッシュヒット!
それが次の曲、The Flirtationsの「Nothing But a Heartache」(1968年、4thシングル)。
草野「この曲がマジでカッコいい。っつうか、このグループThe Flirtationsに提供した2人の楽曲はどれもいいですね。好きですね」
(曲終わりで、タイトルのnothing but ~の意味に言及する草野くんです)
ほかの女性コーラスグループ、シュープリームスやシャングリラスに比べても、「ロック魂を感じる」と。
草野「イギリス人の仕事だな。サウンドが派手なんですよ。とくにドラムがドカドカいってるのがカッコいい」
(わかるような気がする。シュープリームスの洗練されたきれいな音とはちょっと異なる)
STOP! IN THE NAME OF LOVE ザ・スプリームス
次も続いて、The Flirtationsで「What's Good About Goodbye My Love」(1969年、8thシングル)。
草野「The Flirtations、好きなんで」
ヒットしたけれど、ちょっと埋もれ気味かな、ということで。
(どの曲もメロティーがキャッチーだなあ・・・)
ロングドレスの画像もあるけど、どちらが彼女たちのイメージなんだろう。
ちなみに、The Flirtationsは今も活動しているそうだ。
そして、メッセージコーナー。
スーパーなどで、指先がかさかさでビニール袋が開けられないとき、「手汗、手汗」とつぶやくと、あら不思議、指先がしっとりしてくるって・・・。
その方が言うには、家族、友人でためしたら、「今のところ百発百中!」とか。
うそ!
「心の中でつぶやくだけだと時間がかかるけど、声に出せばはやい」とか。
えー、ホント??
草野「これ、スゲーな。メッチャ、裏技やな。さっそく使わせていただきます」
若い頃は、置いてある小さなスポンジ、汚いように感じて使わなかったけど、「今はメッチャ、使うからね」(笑)。
草野「これ、心理に働きかけるってやつですよね」
私も試してみよう。
そして70年代へ。
彼らはThe Flirtationsで成功をおさめたあと、ロックミュージカルに興味をもったとか。
草野「『ジーザズ・クライスト・スーパースター』とか『ヘア』とかですかね」
そして、ヨーロッパの音楽コンテスト「ユーロビジョン・ソング・コンテスト」に出品するために数曲をレコーディング。
このとき集められたセッションメンバーが、のちのThe Rubettesになったとか。
草野「The Rubettesは『Sugar Baby Love』の一発屋のように言われるけど、ほかの曲もとてもステキです」
次は、そんなThe Rubettesの曲で、「I’m Just Dreaming」(1975年、3rdアルバム『Rubettes』)。
(耳に残るわかりやすいメロディーとコーラスがなんだかすごく懐かしい感じ)
草野「The Rubettesの曲は、50~60年代のオールドポップな雰囲気が特徴」
「ユーロビジョン・ソング・コンテスト」は今も行われていて、かつてABBAとかセリーヌ・ディオンらも出場しているんですね。
次は、沢田研二の「CANDY」(1974年、6thアルバム『THE FUGITIVE 愛の逃亡者』)。
当時、イギリスでレコ―ディングなどを行っていた彼だが、このアルバムは全曲、ビッカートン&ワディントンの英語の楽曲だそうだ。
すでにスターではあったが、「勝手にしやがれ」などによる大ブレーク前なので、「少年のような声にキュンとします」と。
きれいな澄んだハイトーンの声質。古さは感じさせない。
曲終わりに、「ええ声やね」と。
ちなみにこれはアルバムのタイトルソングのPV。
沢田研二 Sawada Kenji – 愛の逃亡者 Fugitive Kind ( Rare Promo Film 1974 Remastered 45 Rpm Vinyl )
海外でもリリースされたというから、歌舞伎の隈取のジュリーは海外向けのアピールだったのかな?
「シュール!」「今みてもカッコいい!」というコメントもあるけれど、ちょっとあざといかな・・・(笑)。
最後は、Mac & Katie Kissoonで「Sugar Candy Kisses」(1975年、1stアルバム『Sugar Candy Kisses』)。
彼らのインディレーベル、ステートレコードの売れっ子アーティストで、トリニダード・トバゴの兄妹のデュオ。
草野「sugarとかcandyとかhoneyとか多いよね、ビッカートン&ワディントン作品には。どんだけ甘党なんだよ、ということですけど」(笑)
メロディーも甘めで、「もはやロックではないような気がするんですけど、ステキな曲なので、かけちゃいます」と。
声もかなり甘めで、幸せな気持ちになるな。
妹のKatieはバックシンガーとしても活躍し、クラプトン、ペットショップボーイズ、ヴァン・モリソンのサポートとしても活動していたとか。
そして、二人のタッグはその後も多くの作品を手掛けたが、1983年にレーベルを閉じ、ウェイン・ビッカートンは音楽団体の幹部や大学の教授などをつとめたのちに、2015年に亡くなる。
一方、トニー・ワディントンは映画のサントラ盤やテレビの音楽などにも携わって、今でも健在だそうだ。
特集の最後に。
草野「日本でも、都倉俊一×阿久悠、とか小室哲哉プロデュース作品とかありますけど、ロックの世界にも、プロデューサーの仕事、結構あります」
また特集でとりあげてくれるそうです。
「ロックおたくな特集になりそう」でも、全然かまわないですよ。
そして今夜も最後は、「ちょっぴりタイムマシン」のコーナー。
「漣」のイントロにのせて・・・。
曲は、CHICKSの「すいみん不足」。
アニメ『キテレツ大百科』のオープニングテーマです。
草野「CHICKSは謎のバンド的に語られることが多いようですが、スピッツアマチュア時代の仲間内のバンドのひとつ」
ネットがなかったころの情報は「あからさまに薄い、しかたないけどね」と。たしかに・・・。
女性4人組のバンド。
スピッツの「353号線のうた」ではコーラスで参加(ボーカルとドラムの2人が)。
最近はスピッツのライブにも来てくれるとか。
なぜ「キテレツ大百科」に採用されたのか、理由を聞いたんだけど「忘れちゃったな。またきいてみたいと思います」。
かわいい声とかわいい歌。気持ちのいいスピード。
そして来週は、ワンアーティスト特集、「ミッジ・ユーロで漫遊記」。
バンドエイドなどのチャリティー音楽活動にも尽力し、ブリティッシュロックの歴史のような人だけど、「知名度、ちょっと低くねー?」ということで取り上げてくれるそうです。
ミッジ・ユーロで特集を組んでしまうラジオ番組! 永遠なれ!(笑)
そうそう、この前の『ロック大陸漫遊記』を聴いて、吉田ヨウヘイさんがこんなことを・・・。
https://twitter.com/yoheirecord/status/1199349439858495488?s=11
■ ソロ活動について語る宮本浩次さん
こういうふうにきちんと編集されたインタビュー記事にでくわすと、宮本さん、実際にはどんなふうに話したのだろうと想像して、少し楽しい気分になるのは私だけ?
ソロツアー、行ってみたいな。
以前はあまりそうは思わなかったけれど、この前のNHK『うたコン』を見て、俄然、参加したくなりました。
https://spice.eplus.jp/articles/258446?P1=0130&utm_medium=email&utm_source=irgm&utm_campaign=I000029327
■『いだてん』
最終章に向けて、一気にゴールまで駆け抜けそうな。
ストーリーだけではなく、脚本自体がおもしろいな、と引きこまれたのは、大河ドラマでは『新選組!』以来かも。
東洋の魔女と大松監督秘話も、役者たちの熱演もあって、胸に迫ってくるものがあった。
(カットされずによかった・・・)
■ 究極の草野球か~
すごいな、気分爽快だな。
国民栄誉賞なんてクソ食らえ! 生涯、野球を愛し続ける姿を見ていたい。
https://www.nikkansports.com/baseball/news/201912010000430.html
https://www.nikkansports.com/baseball/news/201912010000528.html
■ ロンドンブーツ
https://news.yahoo.co.jp/byline/nakanishimasao/20191202-00152974/
単純なワタシは、こういうのに弱い・・・。
愛あるところに救いは存在する、ってね。
理屈の通ったクレバーな道筋が見えてきて、ほっとする。