2012.3.6 (火)
ああ、もう三月か・・・。
今日は外回りで小走りしたときに、うっすら汗ばんだ。
すでに私は、あの真冬の寒さを感覚的には忘れていた。そういうところがあるなあ、すぐに忘れてしまうところ。
寒かったのは覚えているんだけど、どんなだったけ?と思い返すと、あのときの震えがもう思い出せない・・・。
こうやってたやすく忘れることで、きっといろいろなことを乗り越えてこれたんだろうけど、それではマズイってこともようやくわかってきた。
誤解を恐れずに(いや、少し恐れつつ)言うと、「重苦しいです」。このまま眠っていたら、もう四月だった・・・なんてことにならないかな、などとくだらないことを思ったりしています。
TVの番組でも、特集やドラマの予告が流れて・・・。
そして、もう「絆」という言葉を自分の文章や会話の中で使うことはないだろうな、なんて考えたりします。もう「絆」は普通名詞じゃなく「固有名詞」になってしまったし。
これでも、かすかに被災地とつながって、かすかな交流があるのです。こんな私でも。
いつも北からメールをくださるみなさん、重苦しくても、「眠ってたらもう四月」なんてくだらんことを妄想していても、ちゃんとあの日が形をかえてめぐってくることは確かですよね。
こういう卑怯で弱い私でも、「目をつむるだけで遠くへは行けない」ことはわかっていますから。
(あのスピッツたちも、きっとあの頃だからこそ、「・・・行けたらいいのに」って歌ったんでしょう)
何万通りの被災と喪失があったということを、さまざまな報道やメールや現地で知らされた一年でした。
私の重苦しさなんて恥ずかしい甘えじゃん!と笑い飛ばして・・・。
ときどき入り込める逃げ場所が、いつも変わらぬあのバンドの音だったりします。
★さっそく・・・
言わせてもらうと、外国じゃ、驚いているらしいですよ。
震災後の原発事故でこんな状態になっても、「日本では電気が足りてるじゃないか!」って。
この冬もせっせと節電していたけど、とくに危機にも陥らずにきたじゃないですか。
このままで全原発が停止したらもうダメだから「再稼働」と枝野氏まで言い出したけど、本当のところはどうなんでしょう。
私たちはまだまだ結構節電できるんですけど。
それにしても、東電の「電気料金値上げ」には納得できません。
「権利」って聞いちゃってから、感情的にもなってしまって、これもマズイんだけど・・・。
猪瀬副知事の熱い言葉にエールを送ります!
さあ、仕事をひと段落させて、1時間ほど歩いてくるかな。
★「火の魚」
原田芳雄のわがまま作家の心のつぶやきに、心が震えました。
「ちゃんと生きる」ということ、「自分で生きる」ということ・・・。それは寂しいけれど、でも「真実」を見定める力を手に入れるための最後の砦なのかもしれない。
甘えやごまかしで生きている者には、心に痛いドラマでもありました。
感情を抑えた尾野真千子さんの表情やセリフ・・・。でも最後の病院の場面では、弱さも心もとなさも、そしてすがる思いも感じられました。
あの見事なバラと思いがけない作家の訪問・・・、最後に深く頭を下げた若い女性の先に光はあったのでしょうか。
短い生の時間のあいだに、二人は出会うことができたのでしょうか。
小夜さん、教えてくれてありがとう。
おかげで、広島からの小さな作品を再び見逃さずにすみました。
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