■「塀の中の中学校」
松本市立旭町中学校の桐分校(コチラで詳しく知ってください)を舞台にした、昨夜のドラマ「塀の中の中学校」。
録画したものを深夜に見て、目が見事に腫れてしまった。
桐分校の存在は知識としては知っていたと言えるけれど、HPを見て、そのなりたち自体に感銘を受けた。
脚本の言葉ひとつひとつには正直、ちょっと違和感があったのだが、大滝秀治、すまけい、渡辺謙ら受刑者が示してくれた苦悩や葛藤、1年の月日をへて変化した心もち、私が感じたことのなかった「学ぶこと」(いや、むしろ「学べること」か)への喜び・・・、それは十分に伝わってきた。
渡辺謙演じる男と息子とのガラス越しの会話。入学間もないころに息子が差し入れてくれた宮沢賢治の本を、男が読んで感想を語るシーン。
教育を受けさせてくれなかったと父親を恨んで刺した若者が父親と心を通わせるシーン。
遠足でバスからおりた彼らが、裸足になって塀の外の世界の感触を確かめるシーン。
本校の中学生たちがテラスから手を振って彼らを歓迎する姿に、手を振って応えるシーン。
胸に迫ったシーンは数々あったけれど、私の胸を打ったのはなんだったんだろう。
最初のシーンで自らの罪を赤裸々に語るところで、すでに彼らの背負ってきた過去があからさまになって、それぞれに感情移入していたところはあるだろう。
オダギリジョー扮する副担任が「犯罪者に税金を使ってここまでする意味があるのか?」「高齢の犯罪者がここで勉強しても、社会に出て役立てることはできないだろう」と最初の頃に冷静に語るシーンも重い。
きれいごとでは片づけられないことではあるけれど、最後に大滝秀治演じる男が、副担任に「ありがとう」と言うときに、こんなことをもらす。
「生きることを考えた。妻も生きたかったんだろうと思う。これからは、妻に謝りながら生きていく」と。
彼は、認知症の妻を殺害して7年の刑に服しているのだ。
「更生」ってなんだろうと思うけど、この男にとっては、こういうことを心の底から思うことができたことが「更生」したと言えることなのかもしれない。
人はちゃんと救われるのだと思いたい。そういうことをふっと感じさせてくれるドラマだった。
こんな自分でも明日からちゃんと仕事しよう、などと思いながら眠りにつきました。
ドラマでひさびさに大滝秀治とすまけいに会えて、それもうれしかった。
この二人は、やっぱり怖い。好々爺を演じているときでも、鋭い眼光の奥に得体のしれないものを湛えている。
■スタッフが語るスピッツの音楽
コチラで、アートディレクターの木村豊さんがスピッツを語っています。内容には触れません。
ジャケットの1枚1枚を思い描きつつ聴いているとおもしろい。
高山徹さんの回と共通して、プロのお話です。
それにしても、みんな1967年生まれ。どんだけ同い年が好きなんだ~(笑)。
みなさん、微妙に草食系男子っぽいところも、なんかおかしい・・・。中身はもちろんわかりませんが。
クリエイティブな仕事をしているからなのか(こういうのは意味のないくくりです。私の周囲に老けているデザイナーはいくらでもいるし)、40代には見えません、高山さんも木村さんも。
松本市立旭町中学校の桐分校(コチラで詳しく知ってください)を舞台にした、昨夜のドラマ「塀の中の中学校」。
録画したものを深夜に見て、目が見事に腫れてしまった。
桐分校の存在は知識としては知っていたと言えるけれど、HPを見て、そのなりたち自体に感銘を受けた。
脚本の言葉ひとつひとつには正直、ちょっと違和感があったのだが、大滝秀治、すまけい、渡辺謙ら受刑者が示してくれた苦悩や葛藤、1年の月日をへて変化した心もち、私が感じたことのなかった「学ぶこと」(いや、むしろ「学べること」か)への喜び・・・、それは十分に伝わってきた。
渡辺謙演じる男と息子とのガラス越しの会話。入学間もないころに息子が差し入れてくれた宮沢賢治の本を、男が読んで感想を語るシーン。
教育を受けさせてくれなかったと父親を恨んで刺した若者が父親と心を通わせるシーン。
遠足でバスからおりた彼らが、裸足になって塀の外の世界の感触を確かめるシーン。
本校の中学生たちがテラスから手を振って彼らを歓迎する姿に、手を振って応えるシーン。
胸に迫ったシーンは数々あったけれど、私の胸を打ったのはなんだったんだろう。
最初のシーンで自らの罪を赤裸々に語るところで、すでに彼らの背負ってきた過去があからさまになって、それぞれに感情移入していたところはあるだろう。
オダギリジョー扮する副担任が「犯罪者に税金を使ってここまでする意味があるのか?」「高齢の犯罪者がここで勉強しても、社会に出て役立てることはできないだろう」と最初の頃に冷静に語るシーンも重い。
きれいごとでは片づけられないことではあるけれど、最後に大滝秀治演じる男が、副担任に「ありがとう」と言うときに、こんなことをもらす。
「生きることを考えた。妻も生きたかったんだろうと思う。これからは、妻に謝りながら生きていく」と。
彼は、認知症の妻を殺害して7年の刑に服しているのだ。
「更生」ってなんだろうと思うけど、この男にとっては、こういうことを心の底から思うことができたことが「更生」したと言えることなのかもしれない。
人はちゃんと救われるのだと思いたい。そういうことをふっと感じさせてくれるドラマだった。
こんな自分でも明日からちゃんと仕事しよう、などと思いながら眠りにつきました。
ドラマでひさびさに大滝秀治とすまけいに会えて、それもうれしかった。
この二人は、やっぱり怖い。好々爺を演じているときでも、鋭い眼光の奥に得体のしれないものを湛えている。
■スタッフが語るスピッツの音楽
コチラで、アートディレクターの木村豊さんがスピッツを語っています。内容には触れません。
ジャケットの1枚1枚を思い描きつつ聴いているとおもしろい。
高山徹さんの回と共通して、プロのお話です。
それにしても、みんな1967年生まれ。どんだけ同い年が好きなんだ~(笑)。
みなさん、微妙に草食系男子っぽいところも、なんかおかしい・・・。中身はもちろんわかりませんが。
クリエイティブな仕事をしているからなのか(こういうのは意味のないくくりです。私の周囲に老けているデザイナーはいくらでもいるし)、40代には見えません、高山さんも木村さんも。