2012.10.3 (水)
■エレカシ宮本さん
昨日のニュース。
ボーカル宮本さんの突発性難聴の発病のため、エレファントカシマシ無期限の活動休止。
来年デビュー25周年ということでライブに行こうと本当に楽しみにしていたので、かなりのショック。
この時期に・・・と思うと、ファンの「ショックだ~」なんて気持ちとは比較できない無念さを感じているだろう。
発症に気づいたらできるだけ早い処置が第一ということ。報道からは迅速な処置の様子が垣間見れたので、それはひと安心。
ただただ、適切な治療と十分な休息を・・・と願うばかりです。
http://news.goo.ne.jp/article/nikkansports/entertainment/p-et-tp0-121002-0020.html?fr=rk
http://ro69.jp/blog/yamazaki/73525
■アジカン「ランドマーク」
2週続けて、ASIAN KUNG-FU GENERATIONとくるりの新譜がリリースってことで(ぜいたくな・・・)。
とりあえず先に出たアジカンの「ランドマーク」をただいまヘビーローテーション中。
仕事が詰まっているので、じっくり聴くというより今はBGM状態で「もったいないぞ!」とは思っているのですが。
聴けば聴くほど、胸の中心をグッと押したり、サッとなでたり・・・そんな言葉の羅列。
浮き立つような疾走感と、決して能天気じゃない闇も含んだ若さ、明るさ。
そしてシンプルなサウンド・・・。
始めから引っ張ってくれるのは、妙にピッタリなチャットモンチーのボーカルとの声質?の共演。なんか乾いた都会の風とでもいうような。
そして「レールロード」で描かれる風景は、ひょっとして被災地でゴッチが目にしたものなのか。
やりきれなさと、それでも下ばかり見ないでちゃんと先を前をみすえた、安っぽくない「希望」が語られる。
ラストの「アネモネの咲く春に」はどこか懐かしいイントロから、詩情豊かな言葉が選ばれ、「too late」という、ある意味、絶望的な表現。
ゴッチは「朝日新聞」のインタビューで「too lateにならないように・・・」という決意を語っていたように記憶している。
この曲での「too late」というゴッチの絶叫は、彼なりの激しくも切ない未来の自分への鼓舞の意味があるのかもしれない。
まだじっくり聴きこんでいるとはいえないけれど、そこここに彼らの優しい決意がこめられたアルバムのような気がします。
昔からロックやバンドを語り合っていた若い知り合いの男の子は、彼らのニューアルバムを「ようやく手に入れたよ。今から聴くのが楽しみ~!」とメールを寄こした。
かわいい人と結婚して、かわいい娘を授かって、仕事にも忙しい日々を送る彼とは、最近はもうなかなか音楽を語る時間もなくなってしまった。
でも、ときどき短いメールで、音楽がちゃんと彼の暮らしを、彼の家族を彩っている様子を伝えてくれて、そのときはなぜだかホッとする。
自由に気ままに生きていた時代を知っているこちらからすれば、たとえ今が満ち足りているとしても、ああ、青春はいってしまったの?と老婆心ながらせつなくなったりするのは不思議な感じだ。きっと大きなお世話だろうね(笑)。
時代は流れていく。留まりたくても、それを許してはくれない。
きっと私のことも、そんなふうに見ていてくれた年上の誰かがいたにちがいない。
私ももちろんそんな「大きなお世話」には気づかずに、私の「今」を生きることに夢中だっただろう。
音楽は、それぞれの時間の流れや時代の移り変わりを越えて、ときには離れたり、寄り添ったりして、ずっと道連れでいてくれる。
今のキミはどんなふうに、この「ランドマーク」を聴いているだろう。
キミの独特の言葉で、その感想をまた聞かせてほしいな、暇なときにね。
そうそう、「宮本さんは絶対に大丈夫! 復活するよ」
そう書いてきた。
10年くらい前のお正月、武道館でのエレカシLIVEに一緒に行ったんだっけ。
懐かしいな。
台風一過の日から急に金木犀の匂いが駅までの道にあふれている。
全般的に「匂い」が苦手な私にとっては、かつて、金木犀の匂いだけは例外で、好きだったのです。
ただトイレの芳香剤に「金木犀の香り」ってやつを使用してから(好きだったしね)、この季節にあふれるこの花の香りも苦手になってしまった。
金木犀の匂いは私の意識をトイレにいざなうのです。
なんとも恐ろしいことだ・・・。