2012.10.7 (日)
それでも穏やかに晴れて、ちょっと安心。
あちこちで運動会やバーベキュー大会や・・・秋晴れを期待してのイベントが行われているようだし。
仙台でお会いした皆さんの小さなお祭りもあるって聞きました。今回はうかがえないけど、お天気はいかがですか?
■悲しい迫力
年齢を思えば、そういうこともありうることだったんだけれど。
でも私にはもうかなり前から「高齢のみごとな役者」というイメージがあったので、とぎれることなく魅せてくれると思っていたふしがあります。
このブログでは、
http://blog.goo.ne.jp/kakera1221/e/ee4e933f273ba8a91255acbb8374eb0d
http://blog.goo.ne.jp/kakera1221/e/7b811a93af9e537f6bce0e94605cc5b1
この2ヵ所でしか書いてないようだけれど、私には大事な役者さんでした。
80~90年代には、舞台もずいぶん見ました。
私に芝居のおもしろさを教えてくれた人が大滝さんからおくられた言葉をとても大事にしていて・・・そんな影響で。
ここ最近、大滝さんの舞台を見ていなかったことが悔やまれます。
それでも、テレビでの不思議なリズムと存在感と、なにより形容しがたいあの「チャーミング」さ。それはたっぷり味わったなあ。
「北の国から」での大滝さんは、頑固で優しい、本当に富良野に暮らす人のようでした。
妻の葬儀に北海道から遅れてきた五郎さんの悲しみを、事情を知らない東京の人間に説明するところ。怖いほど悲しい迫力がありました。
まだ富良野に来たばかりの、都会のもやしっ子だった純が東京に一人戻ろうとするとき、それを見送りながら、開拓時代に故郷を捨てた仲間のことを話題にし、「お前も父親や妹を捨てていくんだぞ」と暗に伝えたときの迫力。
まだ子どもの純を脅してどうするの・・・と突っ込みたくなるような演技。
上っ面のつくりものじゃない人物を見せてくれた人だったと思います。
緒形拳さんをはじめ、大好きだった役者さんの死はほんとうに悔しいけれど、でも作品が残るのはせめてもの慰めです。
それは大事にしたい。
ありがとうございました。
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