隠れ家-かけらの世界-

今日感じたこと、出会った人のこと、好きなこと、忘れたくないこと…。気ままに残していけたらいい。

誰も住んでいない庭にも春が来ました

2019年04月20日 14時06分58秒 | 日記

2019.4.20(土)



 街が一気に色づいた。春色の街が目に眩しい。
 今年もこの季節に立つことができたことを素直に喜ぶ。何に感謝したらいいのだろうか。


★ 懐かしさと後ろめたさ
 一昨日は、今は誰も住まない実家に行って、たくましく姿を現し始めた雑草たちを見て、なんだろう、心動かされる。
 母がいたら、時間があったら草取りしていってね、と言うだろう。父ならどうだろう。頼む前に自分で腰を上げたかもしれない。
 両親が大事にした庭だから・・・と思ったけれど、草取りはやめにする。命の息吹やたくましさを感じて、縁側から眺めるだけにする。
 行くたびに、以前に母に依頼された諸々の整理を進める。不要なものは大半処分し、使えるものはいろいろな人に無理強いはせずに受け取ってもらう作業。
 来週はいよいよ、母の衣服の始末。母がもう着ないと言うコートやスーツ・・・。おしゃれ好きな母の衣類は結構ある。
 知り合いの知り合いが再来月にリサイクルショップを始めるそうで、今衣類を集めていると言う。彼女に任せようかと思うこの頃。
 
 行くたびに写真を撮っているのだが、それを帰ってから整理してパソコンに保存するたびに、画面をじっと見入ってしまう私の気持ちはいったいなんと名づけたらいいのだろう。
 実家にいるときは別に何も感じないのだが、改めて庭からの縁側や古びた門を画像として見ていると、ヘンに心を締めつける懐かしさや、そろそろこれを壊して次の段階に進めようとしている私たちの決心への後ろめたさが、ゆらゆらする。
 決していい思い出ばかりではなかったけれど、この家で暮らした家族できっと最後に残るのは私だろう、たぶん・・・、と思うと、一歩を踏み出すのは意外に重い。
 私はいったん進んだら後ろはあまり振り返らない人間だから、きっとこんな気持ちは今だけなんだろうけど。

 
 母が毎年楽しみにしていた葉牡丹は、きれいな最高の時を誰に褒めてもらうこともなく、一昨日はそろそろ萎れ始めていた。誰も住んでいないということはこういうことなんだ。

 
 木蓮も、落ち始めていた。近所の昔からの知り合いの方が、「お宅の木蓮が今年もきれいです。公園の桜も満開。お母さまはお元気ですか」とメモ書きをポストに入れてくれていた。ああ、見ていてくれた方がいたんだ、よかったね、と木を見上げてつぶやく。

 

 

 ときどき訪れて水をやるだけだけれど、父の植木も、母の花たち(花のほうは大半はもうないけれど)もこうやって、春を迎えている。
 先のことはともかく、ここに家があるうちは、できる範囲で私の世話は続くだろう。



★『刑事フォイル』
 新シリーズが始まって、今日は三回目? さっき、予約録画をすませた。
 先週も重いテーマだった。
 差別の問題、「アメリカではそういうこともあるんだろうが、ここはアメリカではない」と冷静に端的に言って、目の奥に深い優しさと悲しさを見せるフォイル。
 サムも相変わらずたくましく、こだわりつつもどこか柔軟に生き延びていくさまにうれしくなる。
 https://www9.nhk.or.jp/kaigai/foyle/


 そうそう、期待せずに夕食をとりながらのんびり見ていた『定時に帰ります』が思いがけずおもしろかった。
 フリーランスで仕事を続けたために私の会社勤務経験ははるか昔で、今の状況は報道のテーマや知り合いの人たちの話で想像するしかないんだけれど。今あの場にいたら、どのタイプで生き延びていただろうか。とっくに挫折していただろうか。
 https://www.tbs.co.jp/watatei/
 あ、正しいタイトルは『わたし、定時に帰ります。』でした。
 ユウスケさん扮する部長の本性は?

 『きのう何食べた?』
 https://www.tv-tokyo.co.jp/kinounanitabeta/
 あの役は内野さんで大丈夫?という杞憂はあっさり消えていきました。
 愛してやまなく、いっときでも信じられる人が身近に存在することの最上の意味をみせていただこう。
 第一回を見逃してしまった・・・。 



★ 春日さん
 https://www.asahi.com/and_w/entertainment/ent_477730/
 番組は見ていないし、オードリーでは若林さんにしか興味のない私ですが、ネットでこの手紙を見て、なんで泣いてんだよっ!と自分にツッコミました(笑)。
 最後の一文が秀逸。



                              



 男女が真昼間に寝転んで桜を見て、どこがニュースなんだ。
 そんな写真を見て騒ぐ人がいるって思われていることが不愉快だ。
 街の声を拾って、賛成反対って、テレビもいい加減にしてほしい。
 家族がどう思うかとか、ここから派生して、男女間の友情の有無に話題を意味なく広げる愚かさ。
 そんなふうに人の行動を規制して、世界はどんどんつまらなくなるってことに、そろそろ気づいてくれ。
 芝生に寝転がって恋が芽生えることも、単に話が弾んでいい気分ってことも、そしてもっといろんな結果があるかもしれないし、どうってことなく、また普通に日常が続いていくこともある。
 それでいいんだから、写真なんか撮るな、人の行動を「良い悪い」で分けるな。
 
 ああ、すっきりした。すみません・・・。



 昨日はすごく気がかりなことがあって、一人で鬱々としていたけれど、相方に話したら、えっ?というほどの軽い反応で、あっけにとられる。
 ああ、話してよかった、と久々に(笑)相方に感謝。



 The Yellow Monkeyの『9999』、ヘビロテ中。
 「Breaking The Hide」のイエモンらしい妖しさ、「Balloon Balloon」のノリの気持ちよさ、「Changes Far Away」の切ない歌詞、ライブで聴いて以来待っていた音源「Horizon」のエマの優しい言葉。
 じっくり浸っています。
 『8』以来、もう聴くことはないんだろうと思っていた時間も長かったけれど、ようやく手にした19年ぶりのオリジナルアルバム。
 6月のライブが待ち遠しい。


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