隠れ家-かけらの世界-

今日感じたこと、出会った人のこと、好きなこと、忘れたくないこと…。気ままに残していけたらいい。

「子ども」であることの強さ?~フジテレビ「たけしの日本教育白書」より

2007年11月01日 18時26分59秒 | テレビにプチコメント
2007年10月27日(土) 「たけしの日本教育白書」

 5時間にわたるなが~い番組で、ずっとテレビの前にいたわけではないんだけど、ちょっとおもしろかった場面あり。

●どこまで、このままで泳いでいけるんだろう?
 番組の中で、爆笑問題の田中さんが進行役で、たけし、小倉、テリー伊藤、久米宏が「テレビの責任」というテーマで、軽く討論したコーナーがあった。そうそうたるメンバーのわりには、あんまり突っ込んだ討論でもなかったんだけれど(爆笑問題の太田が小倉のカツラ?をおちょくってたのが妙に印象に残っているくらいで)。
 でも、そのときに最近話題の亀田問題を取り上げられて、太田が、自分はTBSの「サンデージャポン」で亀田を持ち上げた、って言ったあたりからは、ちょっとおもしろかった。
 テリー伊藤(彼もサンジャポのレギュラー)に向かって、「なんでテリーさんは主張を変えたの?」と、彼の目をじっとのぞきこむようにして問いかけていた。
 テリー伊藤は「だって、反則はまずいでしょ」、そう答えたんだけど、どこかに負い目があるの?というくらい彼にしては弱い反応だったような。
 たぶん、ボクシングに対するとらえ方も両者では異なるんだろう。太田は「あそこで内藤をぶん投げて、それを俺は、大毅らしくておもしろいと思った」と言ってたし。テリー伊藤にしてみれば、「ボクシングはスポーツだよ。反則はマズイだろ」という主張なんだろうし。
 でも太田は、亀田一家ををもちあげておもしろがっていた自分を、状況がどんなふうになっても、ちゃんと受け止める覚悟があったんだな、と、見ていた感じた。それは、コロコロと対応を変えるメディアのご都合主義に嫌気がさしていた私には、ちょっと新鮮だった。
 テリー伊藤のほうに身を乗り出すようにして、まるで子どもみたいな純な目で、「なんで?」と何度も問いかける太田の前では、テリー伊藤の「反則はダメでしょ」という単純明快な言い草も、ふやけて見えた。
 太田の中の「なんで?」は理屈じゃなく、そう、子どもが大人の建前に「どうして?」と迫るような、そんな勢いがあったように思う。彼はそういうスタンスで、この業界を突き進んできたのかもしれない。怖いものなし?なのかもしれない。
 テリー伊藤はハチャメチャなことを言ったりしたりもするけど、もう「子ども」には戻れないんだよね。あたりまえだけど。
 太田は、どこくらいまで、今の姿勢であの世界を泳いでいくんだろう、というか、泳いでいけるんだろう。
 今回のメンバーの中ではいちばん若かったし、「なんで?」と純な子どもの目で十分存在感があったけど、もっとベテランになって、自分より若い勢いのある奴に囲まれるようになる日も、そう遠くはないわけだし、そういうときに、彼は「大人」になっちまうんだろうか。どうなんだろう。
 それは、とても楽しみな気がしている。
 そういえば、亀田問題に関しては、たけしがはっきりと「俺は、ああいうのはキライ」とはっきり言っていたのも印象的だった。アウェイで試合に来る外国人の選手に対して、恫喝するような行為はイヤだ、少なくとも試合には同じ条件で臨むべきだ、と。

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