2021.05.09
「草野マサムネのロック大陸漫遊記」
FM TOKYO
「まだまだ大変な方もいらっしゃるでしょうが、ちょっとした息抜きにしていただけたら」と。
そして今回は、【デンマークのロックバンドで漫遊記】。
デンマークと言えば、レゴ、アンデルセン、デニッシュ、シンプルでオシャレな家具、ロイヤルコペンハーゲン、flying tigerとか・・・、「結構いろいろ浮かびますけど」。
振り返ればこの番組でもチョコチョコかけてたりして、「え、このバンドもデンマーク?」、ロックバンドの多い国なんだそうです。
オンエア曲
01 マーメイド(スピッツ)
02 Die To Live(feat. neil fallon)(Volbeat)
03 Rabalderstræde(Gasolin')
04 Glory(Dizzy Mizz Lizzy)
05 Am I Wry? No(Mew)
06 Face the World(Pretty Maids)
07 Modern Drift(Efterklang)
08 あいえとう / A・I・E・T・O・H(SUPER JUNKY MONKEY)
09 醒めない(スピッツ)
漫遊前の一曲は、スピッツで「マーメイド」(1992年、4thシングル「惑星のかけら」カップリング/1999年、アルバム『花鳥風月』収録)。
草野「デンマークと言えば、アンデルセン、アンデルセンと言えば『人魚姫』ということで、これしかないかな?」
(おお、懐かしいではないですか。かわいいような、ちょっと妖しいボーカルと歌詞。「生まれてきた意味!」)
初期スピッツの夏の定番曲!(あの頃のライブのセットリストにはよく上がっていた気がする)
草野「キャッチーすぎるってことで、アルバムには入らなかったんだよね」
(スピッツらしい・・・)
最初の曲は、「2019年に世界的ヒットとなった」、Volbeatの「Die To Live(feat. neil fallon)」(2019年、7thアルバム『Rewind, Replay, Rebound』)。
2001年結成のバンド。
ポップなメタルとロカビリーをミックスしたようなサウンド、「アメリカでは大人気、日本でも人気があります。どの曲もポップで歌いたくなる」。
「一緒に歌いたくなる曲」特集のとき(ココ)に、聴かせてくれたっけ。
(どことなく親しみやすいサウンド)
これは「天国でも地獄でもない?」・・・、かっこいいMVですね。
Volbeat - Heaven Nor Hell (Official Video)
去年の最初の緊急事態宣言のとき、Netflixでドラマを見まくっていた草野くん、『Rain』というデンマークのドラマも見ていたそうだ。
感染症で荒れ果てた世界を旅する・・・というストーリー、ツッコミどころはあってもおもしろかったそうで、その後Googleのストリートビューでデンマークを疑似旅行。
草野「オシャレで清潔感があるけれど、山がない。ここが景観的には日本と違うところ」
そして次は、Gasolin'の「Rabalderstræde」(1975年、7thアルバム『GAS 5』)。
高校のときの行きつけだった福岡の中古レコード屋さんの田口商店で100円で手に入れたのが、このバンドのアルバム。
デンマークではアルバム20枚ほど出している国民的バンドだが、日本で唯一リリースされたのがこのアルバム。
そのライナーノーツではパンクバンドとして紹介されていたが、「全然パンクじゃないんです」。
草野「当時、レコード会社も評論家もパンクロックというものを理解していなかったか、パンクブームに乗っかってパンクじゃないバンドを売り出そうとしていたか、どっちかだと思います」
でも、「ハードなロックンロールのバンドとしてご機嫌な音を鳴らしている」と。
今回紹介する曲の中で唯一デンマーク語。
(粗削りな感じでいいですよね)
次は、スリーピースバンド、Dizzy Mizz Lizzyの「Glory」(1994年、デビューアルバム『Dizzy Mizz Lizzy』)。
草野「すごくテクニカルで、メタルっぽさもあるけどパワーポップの雰囲気もあり、日本でも人気がある」
来日したときのライブ映像を見て、「ギターのティム・クリステンセンさんが難しいフレーズを弾きながら歌も歌ってて、スゲーな」と。
デビューアルバムはデンマークのセールスリリースを保持していて、「本国ではスターな人たち」。
DIZZY MIZZ LIZZY Live in Japan 2010
(難しいフレーズとかはわからないけれど、しっかりしたバンドという印象!)
デンマークについて。
草野くん自身はデンマークは訪れたことがないけれど、ノルウェーのスピッツベルゲン島に行ったときにトランジットでコペンハーゲン空港には降りたそうだ。
別の旅でやはりトランジットで寄ったアムステルダムの空港と「ごっちゃになってるな」。
とてもきれいな街なので、空港から出て街を歩きたかったな、と。
またネット情報だと、デンマークはIT関係のベンチャー企業が多く、「ヨーロッパのシリコンバレー」と呼ばれている。
ビジネス環境ランキング(2020年)は、世界2位(日本は18位)。
多様性を重んじる文化で、「人それぞれで、違っていて当たり前。それぞれの権利をきちんと受け止めるという文化が浸透している」。
草野「これはちょっとうらやましい」
福祉、教育、エコロジーに関しても先進的な国。
次は、Mewで「Am I Wry? No」(2000年、3rdアルバム『Half The World Is Watching Me』)。
曲の構成などが独特で、草野くん自身も一時はまっていたバンド。
ココで紹介してくれました。
Mew - Satellites (Official Video)
次に紹介するのは、Pretty Maidsの「Face the World」(2016年、15thアルバム『Kingmaker』)。
Volbeatと同じく、「一緒に歌いたくなるポップメタル」。
ココでかけたかったけれど「もれちゃったバンド」。
草野「どこの国もメタル系は強いなという感じですが、この曲もサビがとてもキャッチー」
ZO-3でハイトーンを聴かせてくれて、「このサビが歌いたくなりますね」
このバンドは「日本でもファンが多くて、北欧のポップメタルとドイツのパワーメタルのいいところをとった感じ」と。
(好きなバンドです。歩きながら聴きたくなるし気分が上向く感じ)
Pretty Maids - "Little Drops Of Heaven" (Official Music Video)
最後は、Efterklangの「Modern Drift」(2010年、3rdアルバム『Magic Chairs』)。
「独特な世界を味わえる音楽を鳴らしている」バンド。「ロックとエレクトロと、クラシカルな雰囲気もあって、聴いているとフワフワといい気持ちになってくる」と。
草野くんは、この曲を聴きながらデンマークを疑似サイクリングするそうで、「広い田園地帯をストリートビューでサイクリング」は最高!と。
ちなみに、「デンマークでは、国民の半数は自転車通勤・通学だそうです」。
特集の最後に。
ほかにも、メタルバンドではRoyal Hunt、インディー系ではTurboweekendというバンドもおもしろいそうです。
ココで紹介してくれたウサギのお面をつけたバンド、Sleep Party Peopleも。
ドイツのバンド、スウェーデンのバンドで特集を組もうとしたこともあったそうですが、「それに比べると、デンマークのバンドは柔らかいイメージかな?」。
(ここで聴く限りでは、そんな感じ。でもすごくおもしろかったですね、聴きたいバンドが増えた気もする)
草野「いつか自由になったら、ぜひ訪れてみたい国です」
そして、「ちょっぴりタイムマシン」のコーナー。
(イントロは「仲良し」)
曲は、SUPER JUNKY MONKEYの「あいえとう / A・I・E・T・O・H」(1995年、1st EP『あいえとう / A・I・E・T・O・H』)。
SUPER JUNKY MONKEYは90年代に活動していたミクスチャーロックバンド。解散して20年以上たつのに、今でも一部で根強い人気がある。
曲終わりで、今でもたまに活動はしているようなので、「解散」は訂正、と。
リアルタイムで聴いていたとき、草野くんは「ちょっと怖いというか、破天荒なイメージがあった」と。
草野「改めて聴くと、すごく真剣に生み出されたアーティスティックな音楽。それが結果的に破天荒だったりかっこいいものに消化されているなと思います」
メンバーに不幸があって活動が途絶えたが、「今もっと評価されてもいいバンド」と。
(ド迫力のガールズバンド。すごいなあ)
そして来週は、「フォークな曲で漫遊記」。
番組名が「ロック大陸」なので、「今までできるだけ外してきたけれど、たまにはフォークっぽい曲も聴きたいな」と。
どんな曲がセレクトされるのか、楽しみです。
そして、「草野さ~ん、近所散歩してたら、ヘンな看板見つけました~」
リクエストを募集!は、引き続いて「ロックサウンドなアイドル曲」です。