隠れ家-かけらの世界-

今日感じたこと、出会った人のこと、好きなこと、忘れたくないこと…。気ままに残していけたらいい。

日本での知名度はイマイチだけど~カナダのレジェンドバンド、RUSH!

2024年12月11日 10時49分32秒 | スピッツ

2024.12.08
ロック大陸漫遊記
TOKYO FM



 「12月も2週目に入りました。今年も振り返るといろんなことがありました」
 上半期に話題になったテレビドラマ『不適切にもほどがある』、「オレ、結構おもしろく見てたんですけど」。
 そのなかで、昭和のヒット曲の歌詞を「みんなでブーイングする、みたいなシーンがあった」。
 「たしかに、これって、最近のポリコレ(ポリティカル・コレクトネス)的に、大丈夫?と心配になることがありますね」
 草野くんが思い出すのは、エリック・クラプトン来日時にライブで「Cocaine」を歌った際、オーディエンスが「コカイ~ン コカイ~ン」とお盛り上がっていたシーン。
 実際には薬物依存の恐ろしさを歌っている曲だが、「お客さんみんな、わかってんのかな~」と。
Eric Clapton - Cocaine [Official Live Video)
 尾崎豊さんの『15の夜』の「盗んだバイクで走り出す♪」は「今だと窃盗罪だよな」、チャゲアスの『YAH YAH YAH』の「これからそいつを殴りに行こうか♪」(ASKAのモノマネちょっと入ってる)は「暴行罪とかにあたるんじゃないの?」とか・・・。
 今のところは、古い曲は、「あくまでドキュメント、文化の記録物として鑑賞しましょう、って感じなんですかね」。
 ただし、「新しい作品を作るにあたっては、立場の弱い人が傷つかないか、立場の弱い人の権利を脅かさないか、という配慮や想像力が必要になっていくなあ、と思いますね。今後そのつどアップデートしていく必要があると思います」。
 (書いたら書ききれないことが出てきそう。難しいけどたしかに大事な問題ではあるんだろうな。アーティストにはあくまで自由であってほしいけれど)


 そして今日のテーマは、【ラッシュで漫遊記】。
 カナダが生んだ、レジェンドロックバンド。
 この番組でも何度もオンエア(ココとかコチラとか。あ、ココでも。田村くんが熱く語っていました)。
 カナダやアメリカではスタジアムツアーをやっちゃうくらいの大人気バンドなんだけど、「日本ではイマイチ、知名度が低い」。
 プログレだから曲が長いのも要因? そんな中で、「比較的とっつきやすいナンバー」をセレクトしてくれるそうです。


 オンエア
 01 ハチミツ(スピッツ)
 02 Finding My Way(RUSH)
 03 The Spirit of Radio(RUSH)
 04 Limelight(RUSH)
 05 The Big Money(RUSH)
 06 Time Stand Still(RUSH)
 07 Half The World(RUSH)


 漫遊前の1曲は、スピッツで「ハチミツ」(1995年、6thアルバム『ハチミツ』)。
 寒くなると、紅茶におろし生姜とハチミツを入れて飲んだりするよなあ・・・で、最初の曲は、「ハチミツ」。

 最初の曲は、「Rushのデビューアルバム1曲目」から「Finding My Way」(1974年、デビューアルバム『Rush 閃光のラッシュ』)。
 初期のRUSHは「聴いてもらったように、わりと普通のハードロックバンドで、ところどころレッド・ツェッペリンの影響がうかがえたりする」。
 でも「最初からこの3人での世界観というのはすごい」


 RUSHの簡単なバンドプロフィール。
 1968年8月、カナダの大都市トロントの近郊の伝統的な街ウィローデイルで、幼なじみの二人、ギタリストのアレックス・ライフソン、初期のドラマーのジョン・ラトジーを中心に結成された。
 最終的には、アレックス・ライフソン、ドラマーのニール・パート、ベーシストでボーカルのゲディー・リーに落ち着く。
 1973年にインディーズレーベルからシングルをリリース。ニューヨーク・ドールズなどの前座をつとめて評判を高めていった。
 そして、1974年、デビューアルバムリリース。カナダでの人気が高まり、アメリカでのラジオ番組でパワープレイになったりしたことで話題になり、1974年6月に大手レコード会社マーキュリーを契約し、メジャーデビューに至る。
 70年代中期のRUSHの作品は外せない傑作が多く、特に1976年の『2112 西暦2112年』をRUSHの最高傑作に推す人は多いが、タイトルチューンのナンバーは20分を越える大作。また1977年のアルバム『A Farewell To Kings』に収録されている重要曲「Xanadu」も「すごいいい曲なんだけど10分越え」。
 「今日はとっかかり曲をセレクトしようという趣旨なので、(そのあたりの曲は)とばしていきます」と。「興味のある方は聴いてみてください」と。


 次は、「The Spirit of Radio」(1980年、7thデビューアルバム『Permanent Waves』)。
 彼らの本格的大ブレイク作となったアルバム『Permanent Waves』からのナンバー。
Rush - Spirit Of The Radio [Live] - 1989
 (70年代のRUSHしか聴いたことがなかったなあ。これ、カッコいいですね。キレのいいサウンドが心地いいですね~)

 そして、『Permanent Waves』の次のアルバムも大ヒット、そのアルバムから「Limelight」(1981年、8thアルバム『Moving Pictures』/2011年、リマスターバージョンで)。
 このアルバムあたりが、「チャート的にはRUSHのピークかな」。
 彼らはシンセサイザーのサウンドも積極的に取り入れて、新たな世界を聴かせてくれるようになる。ライブ映像を見ると、「このころあくまで3人で演奏している」ようだ。「ゲディー・リーさんが足元のペダルを踏んでシンセを演奏している。もはや曲芸みたいな感じ」
 でもこの曲は、「うっすらシンセの音も聴こえるが、ギターロックの曲」。


 メッセージコーナー。
 「草野さんにとって、美容院あるあるって?」
 草野さんが行くお店では、途中でおいしいコーヒーを出してくれるが、「オレは基本的に午後3時以降はカフェインをとらないようにしている」ので、早い時間帯ならいいが・・・。で、そろそろかな?というタイミングで、「あ、お水で・・・」と言うようにしている、とか。「だから、そのタイミングをいつもうかがっていますね」。
 「最初から、コーヒーけっこうです、って言えばいいんだけど、それも最初からコーヒーもらえる前提で話してる感じで、それもどうかな・・・」
 (気疲れするなあ。私なら、もういいや、って3時過ぎでも飲んでしまうか? あ、でもそれは私が全然こだわりないからであって、草野くんは全然違うタイプだしね~)


 RUSHには、「日本人には理解しにくいところなんですけど」、実は歌詞のファンがすごく多い、

 「難解だけど哲学的な内容」らしい。RUSHの歌詞を研究した本も出ている。
 その歌詞のほとんどを、ドラムのニール・パートさんが書いている。
 ドラムが歌詞担当というと、「チャットモンチーの高橋久美子さんなんかが思い浮かぶ」。
 言葉はそもそもリズムを含んでいるので、ドラマーが歌詞を、というのは、実は理にかなっているのかもしれない、と。

 80年代なかごろには、さらにシンセサイザーサウンドの存在感が大きくなっていくが、「シンセとの対比でギターサウンドの気持ちよさも増しるような気がする」。
 次は、そんなナンバー、「The Big Money」(1985年、11thアルバム『Power Windows』)。
 (気持ちよさ増し増しが理解できる感じだなあ)

 次の曲は、「Time Stand Still」(1987年、12thアルバム『Hold Your Fire』)。
 RUSHの曲には珍しく、女性ボーカリストを迎えている。エイミー・マンさんというカナダの人気シンガー。彼女の爽やかな歌声がRUSHのシャープな演奏と不思議な相乗効果を生んでいて気持ちのいいナンバー。
 草野くんの資料によると、シンディ・ローパーやクリッシー・ハインドにもオファーしていたらしい。「で、断られたのか・・・」
 でも「エイミーさんで絶対に正解だと思うな」。

 漫遊最後は、「Half The World」(1996年、16thアルバム『Test For Echo』)。
 90年代以降のRUSHは「グランジ以降の若いバンドの影響があったのかなかったのか、ギターサウンドに回帰し、ラウドな方向に行く。それでもやっぱり独自な世界だなと感じます」。
 「ボーカルのゲディー・リーさんから受ける印象も強いかな。パッと聴いて、女性なのか男性なのかわからない、中性的な響きがある、独特のハイトーンボイスでね」
 スピッツのツアー中の楽屋で、RUSHのバンド後期のライブDVDをよく見ていた。そのとき、ステージセットとして、ギターのアンプの横にドラム式の洗濯機が置いてあった。それが曲に合わせて回転していた。
 「その演出がしゃれてておもしろいなあ、と思いましたね」
 (30R  30th Anniversary TourのDVDに映っていました。YouTubeで見られます。シンプルかつ大人の落ち着きがカッコいいライブ)
 この曲は、そんなギターロックが味わえる。

 RUSHは、2015年のドラマー、ニールさんの引退で事実上の解散となったが、いまもなお、世界中の多くのファンに愛されているバンド。


 特集の終わりに。
 19枚もアルバムを出していて、「どれも聴きごたえがあります」。
 そして重要な曲は10分超えのものが多いので、「今日はあくまでとっかかりの曲ということで選ばせていただきました」。
 興味を持った方は、「これを機会にさらに深く掘ってみてください」。
  (本当に初期のアルバムしか聴いたことなかったけれど、今回すごくよかったので、中期後期も聴いてみようっと)


 そして今日の「ちょっぴりタイムマシン」は、「お時間の関係でお休みとさせていただきます。どうぞご了承ください」。

 そして来週は、「2024年、気になった曲で漫遊記」。
 (もうそんな時期か・・・)
 「あっという間に2024年も年末でございます。今年は気になるアーティスト、気になる曲が大量でした。豊作でした」
 毎年恒例、「2024年にリリースされた曲の中で、ワタクシ草野が気になった、もしくはよく聴いたナンバーで漫遊しようと思います」。
 (年末の慌ただしさにプラスして不安感漂うこの時期は好きではないけど、このコーナーは毎年楽しみです)

 「草野さん、5つめのピアス、あけました」


 高橋久美子さんから 
  https://x.com/kumikon_drum/status/1866133512275083654


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