越えられない壁

　やっぱり灰原＞＞＞＞＞越えられない壁＞＞＞＞＞江戸川でした（笑）


「作れないって……ＡＰＴＸ４８６９のデータはここにあるじゃねえか！なのに解毒剤が作れないってどういう事だよ！？」
「ごめんなさい。でも……あなたがあの薬を投与されてからもう７年が経過しているわ。その間、あなたの身体は『江戸川コナン』として成長してしまった……このデータを元に作った解毒剤ではあなたの命が保障出来ないのよ。だから……」
「だったら……責任取ってもらおうか？」
「え…？」
「『工藤新一』を殺したのはおめえだ。違うか？」
「そうね・・。確かに『工藤新一』の消滅にＡＰＴＸ４８６９が無関係だとは言えないわ」
「そうだ。オメーのせい・・・」
「でも」
「え？」
「私は組織にいたこともＡＰＴＸ４８６９を作ったことも含めてあなたたちに危害が及ばないように何度も責任を取ろうとしたわ。それをずっと邪魔してきたのはあなたじゃない。それを今更、『責任取れ』なんてあなたの方こそ自分の言葉に無責任すぎない？」
「なんだと？死んで責任取ろうなんて発想が安易すぎ・・・」
「『身体で責任』という発想も安易すぎるんじゃなくて？」
「それは」
「そもそもあなたがジンの取引を目撃した時に、きちんと対策を立てて事に当たらないから背後を取られることになったのでしょう。『張り込みは複数で』なんて探偵としての初歩の心得じゃない」
「うっ！」
「だいたい好奇心に負けて安易にセオリーに反するなんて、高校生探偵なんてチヤホヤされて文字通り周りが見えてなかった証拠じゃない」
「……」
「私は組織の科学者としてＡＰＴＸ４８６９という薬の開発に関しては責任はあるし、それは言い訳はできないと思っている。その意味では『工藤新一』の死に無関係だとは言えない。けれどそもそも『高校生探偵工藤新一』がＡＰＴＸ４８６９を飲まされたことも含めて私は『工藤新一』の死に対して責任を取るべきかしら」
「……おっしゃるとおりです。すいませんでした」



　相方の想定シチュエーション。どＳな江戸川さんと灰原さんです。相方とは違う切り口で話し合わせてみましたが、結果は同じになってしまいました。
　やっぱりコナンは哀ちゃんには絶対に勝てないようです。せっかく良いことを言うんだから、できれはコナンくんには自分の言動に責任をもてる素敵な男に育って欲しいですｗ