心配です

　以前、某Ｇ様がサンデーが品薄なことを嘆いておられましたが、今号のサンデーを買うためにコンビニをハシゴしました。これはコナンがヨーロッパ編だとか言うわけではなく、噂のＡ○Ｂ商法というヤツの結果なのでしょうが、今のサンデー編集部にこんなくだらない方法での部数アップ法を覚えさせることが少々心配です。

　それでは以下はこの薄さで通常値段というのはちょっと詐欺なんじゃない？と思った今週のサンデーの感想です。

　ずっと引っ張ってきた割にはずいぶん唐突に始まった気がするヨーロッパ編です。まさか沖矢もバーボンも放置したままでロンドンに行くとは思いませんでしたので、今回のこの渡欧がずっとＧＯＤが予告していた「ロンドン編」なのかと言うことには私は懐疑的です（「欧羅巴編」っていう表記もちょっと気になりますし）。

　そんなわけでこのシリーズをどう読むべきか、自分なりにいまいち整理できていないのですが、それにしてもこのご都合主義過ぎてツッコミもいれられない渡英の切欠はもう良いとしても、パスポート問題の解決はもう少し何とかならなかったのでしょうか。24時間だけの解毒剤とか、そんなに安易に元に戻れるなんて興ざめも良いところです。しかもパスポートを使うということは海外渡航記録がつくわけで、それで工藤新一の生存に気づかないなら黒の組織の構成員はウォッカクラスのおめでたさがデフォルトだと認定したいと思います。
　そしてコナン。以前から言っていますが博士と哀ちゃんに対する態度がちょっと酷すぎるんじゃないでしょうか。完全にドラ○もんと勘違いしてるでしょう。しかものび太と違ってなまじ自分が頭が良いと思っているから、よけい残念なお子ちゃまに見えます。
　それでも普通ならお母さんの国ですし、博士も来てるんだから哀ちゃんもこっそり元に戻って同乗してたり・・とか期待したいところですが、何だかこのシリーズの出番がこれだけかもという疑いは消えません。でもおかしな絡み方をするくらいなら、米花町で歩美ちゃんと仲良く過ごしている方が良いような気もしたり。
　さて無事にロンドンに着いた一行ですが、リストまで作って新一にひたすら貢ぐつもりの蘭もどうなんでしょうね。だいたい本当に行きたい場所に対して興味ないヤツに行かれたって羨ましいだけなのに、電話までかけられたってリアクションに困ります。どうも最近の蘭はそのあたりのデリカシーにかける表現多いです。前はもうちょっと健気で可愛げのあるキャラだったように思うのですが。
　
　最終的にはロンドンでも事件を吸引しているコナンですが、事件自体はいつもながらあまり興味はありません。まあ「君はどうみてもアジア系の顔じゃない」って子役の絹川和樹くんとの描き分けがイマイチわかりませんが、ＧＯＤが言うのですからきっとそうなんでしょう。
　
　とにかくも禁断の海外進出をしたコナンですが、もしかすると思いっきり不発だった「魔犬」シリーズも今回への助走だったのかも知れません。まあこれまでのパターンで編集部があおる場合はたいていつまらないので、過剰な期待をしないようにしたいと思います。

　と文句ばかり書いていますが、最近のコナンを見ていると何となく楽しみよりは不安の方が多いので、数週間後にはＧＯＤにお詫びの感想を乗せられることを切に希望しています。