あれもこれも

灰原中心二次創作サイトの創作人によるあれこれ日記。何かありましたら「拍手」からどうぞ。お礼は名探偵コナンの小ネタ三種類。

確かに撃ち抜かれましたとも 映画「緋色の~」の感想(雑感編)

2021-04-16 19:14:23 | 感想(アニメ等)
一年越しの名探偵コナン映画、「緋色の弾丸」を見てきました。

実は一ヶ月くらい前までは「五月はキャメロットあるし、四月中に適当に行くかなあ」などと舐めたことを考えていた私に後ろから思いっきりハリセンしたい!

というわけで以下は2021年劇場版名探偵コナン「緋色の~」の感想です。哀ちゃんに目を奪われ過ぎてちょっと細部まで今回は本当に覚えてない&間違いなく複数回いくので、今回はとにかく雑感ということで。(いうまでもなくネタバレ満載です)


先日のサンデー本誌で灰原さん熱が沸騰していたところ、昼過ぎにふとTwitterのトレンド欄をみたら「哀ちゃん」の文字が!え?哀ちゃん?なんで?と思ってツイートを流し見してたところ、とにかく皆さん口々に「哀ちゃんが可愛い」「哀ちゃんがヤバい」の文字が!これは行かねばならんだろうよ、と慌てて近くの映画館で見られそうな一番早いチケット取って、自転車の限界に挑戦する勢いで駆け付け、飛び込んだのが14:30の回。
で、見てきました。
まず最初に思ったことを一言で言うならば
あまりに良い映画なので幻でも見たのかなと思った
でございます。もう少し説明するならば
まず間違いなく哀ちゃんが可愛い
そしてかつてなく哀ちゃんの頭脳が冴えわたってる
さらに哀ちゃんならでは場面での活躍が輝いている
あと名探偵コナンの中で最大級にコ哀である
というところでしょうか。もうね、私の見たかった灰原哀ちゃんのすべてがありましたそんなもう大型フォントを並べざるを得ない、そんな映画でした。

哀ちゃんが大活躍な映画といえば最近では「純黒~」があるわけですが、しかしあの作品は組織がらみなだけに、哀ちゃんには終始「シェリー」という影が付いてきますし、怯えや切なさといった哀愁が漂うんですよね。それはそれとして哀ちゃんの大切な部分なので、あの映画も大好きではあるんですが、やはりどうしても見ているだけで辛い作品でもあります。

しかし今回は赤井ファミリーとか一応絡んできてるけど、組織とか過去とか何なら赤井家も哀ちゃん自身とはほとんど絡まないので、安心してみてられます。そして黒関係の制約がない中で、得意分野での活躍の場を与えられた哀ちゃんのすさまじさが炸裂した時の破壊力ときたら!!私、灰原哀ちゃんを20年以上応援してきましたが、正直、彼女を見くびってました。本当に申し訳なかったです。私は哀ちゃんを全然わかってませんでしたとも。そうです、哀ちゃんの素晴らしさは全然こんなもんじゃなかった!!!
私が思ってるよりも何十倍も灰原哀という女の子は凄まじい可愛さと、恐るべき頭脳と、溢れ出る魅力を持つ女の子だったということです。


そんなわけで事件についてや哀ちゃんの活躍については複数回見た上で、もうちょっと詳しい感想を改めて書けたらと思ってますので、以下はとりあえずざっと思いつくままに書いていきたいと思います。

今回の映画ですが、哀ちゃん以外の注目点としてはまず園子を挙げたいと思います。
いや、今回の園子、めちゃくちゃ良いヤツじゃないですか!まず探偵団の子供たちとの良い距離感。お父さんを見つけてもらったお礼に子供たちの大好きなヤイバーグッズを持ってくるという気配りですが、こんなものはまだ序の口。
さらにリニアの登場切符も用意するんですが、やはりプラチナチケットなので鈴木財閥の力でも六枚しか無理、となると「私はいいから」と単純にあげるんじゃなくて、貰ってきた園子が行けないからと気づかいさせないようにと、ちゃんと子供たちに花を持たせて、チケットを渡すというなんという素晴らしい配慮!!どんだけできる女なのかと!!さすが鈴木財閥の後継者!
たとえ江戸川パワーでどれほど被害を受けようと、鈴木財閥の前途は明るいですね。
そしてリニアが危ないとなると子供たちようにヤイバーショーのチケットを入手して引率までしてくれるという、この子はどれだけ良いなの?なんなの?菩薩なの?
わりと一貫して園子の扱いが悪い工藤新一な訳ですが、あいつは本当に園子の爪の垢でも煎じて飲むべきだと思います。

そして続いては由美さんの可愛さですよ。今回の映画で哀ちゃんは別格として、最も可愛かったのは彼女でしょう。めちゃくちゃ可愛いくて、由美さんのシーンは終始ニヤけてしまいました。

さてこの辺りで少し冷静になりまして、映画の総評としては名探偵コナンという作品のラブコメとしての構造上の問題点がはっきり出た映画だなと思いました。
名探偵コナンという作品においてラブコメのメインは言うまでもなく、主人公工藤新一とヒロイン毛利蘭の関係性にあるわけです。そして物理的打撃力は別としてヒロイン蘭は工藤新一(この場合は江戸川コナンですが)に守られる存在として描かれています。
今回の映画の毛利家の屋上からコナンが蘭に電話をするシーンなどがその典型かと言えますが、事件の危険から新一は蘭を遠ざけようとします。今回は蘭が「新一は私が守ってあげる」というんですが、それに対して新一はあくまでも「守るのは自分だ」というスタンスなんですよね。
このシーンを見ている時は正直なところ天カウの時のように“蘭が何かしらの物理力でコナンを守るシーン”があるのかなと思っていましたが、まさかここまで何もないとは(苦笑)
で、そうなると今回も全体を通して「蘭が必要だったか」と言われると高木&佐藤&目暮くらい必然性がありません(彼らは映画ですしレギュラーなのでいますけど、別にモブでもかまわないわけで)。まだしも園子の方が魅力的になってしまうということになってしまいます。
一方で蘭が事件から遠ざけられることはあっても、哀ちゃんは名探偵コナンにおいて事件から遠ざけられることはありません。
今回の映画はたまたま組織は関わりないものでしたが、しかし今後名探偵コナンという作品のストーリーが進展すればするほど、この工藤新一にとっての蘭の立ち位置は、はっきりしていきます。なぜならば赤井であろうと安室であろうともちろんコナン自身についても、彼らが黒の組織の相対する時には必ず核心部分にいるのは宮野志保さんであり、シェリー様であり、灰原哀ちゃんだからです。実際、私は組織編を読むとき、「哀ちゃんが出ないなら今回も大した進展はないな」というバロメーターにしています。
つまり名探偵コナンという作品のもつ根源的な構造として物語が核心部に進めば進むほどヒロインは居場所がなくなるということです。そしてその際、哀ちゃんは彼女にとっては良いとも悪いともいえないことですが、活躍せざるを得ないのです。
今回は組織編ではないながら、哀ちゃんと蘭の描かれ方による立ち位置が残酷に出たなと思います。私は今回の路線大変好きですし、今後もバッチコイ!ですけど、作品全体として特に自称ラブコメなメインカップリングとしてはなかなかのジレンマになるでしょうね。

それから今回のいちおうメインっぽい赤井家についてはそんなに大した感慨は無いんですけど、とりあえずコナンの次いでとはいえ末っ子が無事に生還できたのは哀ちゃんのおかげなんだから、赤井家は本当に宮野家には足向けられないってことは魂に刻めよ!

さて最後にいつものつらつらと思ったことを箇条書きで。
・いつもながら博士の発明品のすごさですよ。日本の技術の粋を集めたすごいリニアより博士の発明品の方がずっと高性能ってどんだけですか。
・コナンはそろそろ命の恩人として哀ちゃんに財布ごと貢いで良いレベルだと思うよ。
・今回の哀ちゃんの衣装、どれも可愛かったので、ブロマイドとかにして売ってほしいです
・今回の毛利探偵、かつてなくプロの探偵してたので、この路線は続けていただきたいです。
・歩美ちゃんが相変わらず哀ちゃんのこと大好き、それだけでもう幸せです。
・鈴木財閥は大きな被害が無かったと思ったら会長がピンポイント被弾で、お気の毒なことでした。あと園子のためにも奥様にいらぬ悋気は焼かせないようにお願いいたします。
・途中で出てた観覧車、一つは名古屋港で、もう一つは横浜港かなあ、、確認したいところ。
・EDの名古屋城の本丸御殿の襖絵、重文の「竹林豹虎図」だったと思うんだけど、あれは本物展示した時の写真!?それとも今あるレプリカ?っていうのが気になってしょうがない


そんなわけで、近いうちに絶対もう一度、いや多分、二、三回行くと思います。













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2 コメント

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Unknown (森 絢女)
2021-04-16 19:38:37
‪ネタバレ上等なので読ませて頂きました‬
‪結局のところ、脚本家が純黒とゼロしこの櫻井さんなので、ヒロインの立ち位置がそうなのはある意味当然‬
‪コナンを描けば描くほど、ヒロインは蚊帳の外になると言うことですね‬
‪ゼロしこでも結局は「助けて」と言っているだけなので、中心にいるように見せかけているだけで蚊帳の外ですからね
と云うか、櫻井さん、絶海と業火でもそうだけど、蘭を自立してない依存性の高いパーソナリティとして描いてる気がするのに、よく続けて脚本任されるなぁとちょっと不思議なんですよね
そして、幼馴染み設定が楽だからと言い切る原作者がよく許してるよなぁと思ってます
なので、私も楽しみにして見てこようと思います
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Unknown (覚蓮常)
2021-04-20 00:13:08
>絢女さん
映画、ご覧になって灰原さんの魅力を堪能されたようで何よりです。
なるほど、純黒にしてもゼロしこの脚本家さんでしたか。
新一と蘭については中途半端に結論出しちゃったから、原作サイドでも持て余しているというのはあると思うんですよ。もう話の進めようもないし、そこそこ接触できるから切なさとか悲壮感とかも出ないし、手詰まりなんでしょうが、やっちゃったものは戻せませんしねえ。
原作が「蘭を守る工藤新一」を打破しない限りは映画で新蘭をメインにっていうのはもう無理なのかもしれません。まあ、それでも私は全く困らないんですけど。

近いうち、私も二回目に行こうと思っています。その時には改めて感想を書き足すので、よろしければまたお読みいただければ嬉しいです。
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