kamacci映画日記 VB-III

広島の映画館で観た映画ブログです。傾向としてイジワル型。美術展も観ています。

ロスト・コマンド 名誉と栄光のためでなく

2009年11月25日 | 雑談ほか
戦争映画は好きだけど、アルジェリアものはあまり興味がなかったので、長らく見ていなかったが、「いのちの戦場 -アルジェリア1959-」の影響で初めて観ました。

同じテーマでもこちらは完全にフランス軍寄り。アンソニー・クインとアラン・ドロンが率いる空挺部隊は、秘めた悩みを抱えながらも、一応、独立派に勝利します。おかげでフランス軍も全面支援。

それよりなにより、「いのちの戦場 -アルジェリア1959-」のロケ地はモロッコだったのに対し、こちらのロケ地はスペイン、アルメリア。マカロニ・ウェスタンのメッカでございます。もう、どこかで見たような(というか、マカロニ・ウェスタンで見た)景色ばかり。フランス軍のヘリが飛び交うのを見ると、「別の場所で撮影していたマカロニ・ウェスタンのロケ班は困ったろうな・・・」などと要らぬ心配までしてしまいます。

顔ぶれも、フランス軍にはアル・ムロック、独立派にはアルド・サムブレルとこちらまでマカロニしちゃっています。(まあ、アンソニー・クインには「ロス・アミーゴス」、アルジェ女を演じるクラウディア・カルディナーレには「ウエスタン」があるんだけど。)
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BRUTASの「泣ける映画」

2009年11月22日 | 雑談ほか
今週号の雑誌「BRUTAS」の特集は「泣ける映画」。
ざっと目を通したら・・・ほとんど観とらん。

そんな中、戦争映画の1位が「最前線物語」というグッドなセレクション。

観れば観るほど味わいの出るいい映画で、ノルマンディー上陸作戦のオマハビーチのくだりは、兵隊20人、上陸用舟艇1隻という低予算ぶりだが、波打ち際で死んだ兵隊の腕時計と潮の満ち引きで、膠着状況を表現するあたりに感動した。
同じ状況を大予算で再現した「プライベート・ライアン」が20分足らずでオマハビーチを突破したかと誤解を招くのとは対照的だった。
他にも、因縁のドイツ兵や民家に隠されたドイツ戦車、強制収容所の解放など、忘れがたい印象的な場面が多い。

ところで、12月2日に広島市立大学で16ミリとはいえ、サミュエル・フラー監督の「クリムゾン・キモノ」と「東京暗黒街 竹の家」の上映会が行われる。何としても行きたいのだが、仕事の会議と飲み会がバッティング。残念無念。

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読書:ウォッチメン

2009年11月18日 | 雑談ほか
4月に映画を観て、即図書館で予約。その時点で8人待ちだったものが、手元に届くまでかかった時間が7ヶ月!明らかに延滞者がいるぞ!!

さて、ワタシはマカロニ大会での名古屋遠征の往復で、しっかり読むことができたものの、読んでみたら延滞も分からなくはない面白さとボリューム感。

先に映画を見ていたから理解が早かったけど、それでも本編と脚注を何度も行き来したり、幕間ドラマや劇中劇だけを読み返したりと、全体像を把握するのはなかなか大変。ちょうどコミック版「攻殻機動隊」を楽しむのと同じ感覚だ。(何にせよ、原作を先に読んでおく方が良いと思う。)

改めて、このコミック(正確にはグラフィック・ノベル。)をあの映画に仕上げた力技には感服させられてしまう。

1985年米ソ激突目前という緊張感あふれる時代背景はやっぱり大好きだが、アメコミ・ヒーローとあわせて、この辺の予備知識がないと、日本人には楽しさも半減だろうな。

という訳で面白さのあまり、引き続き、新たに出版された「フロム・ヘル」も図書館で予約したのでした。(それにしても「フロム・ヘル」を貸してくれる公立図書館って、ありがたいなあ・・・。)
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Tシャツアタル

2009年09月26日 | 雑談ほか

以前、「映画秘宝」のクイズに正答して、アル・パチーノフィギュアをもらった話を書きましたが、またクイズで回答したら、今度はTシャツがもらえました。

デザインはジョージ・A・ロメロの「ザ・クレイジーズ(第2のカサンドラクロス~細菌兵器に襲われた街)」!(近々、DVDリリースされるらしい。)

メインビジュアルは細菌防護服に火炎放射器の防疫部隊という毒々しいセンスで気に入りました。ちなみにコピーは「なぜ、善良な人々が死ぬのか」「ウィルスは死なず」。

ところで肩に乗っているのは、細菌をばらまくことになったインコです。(ウソ)
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読書:パク・チャヌクのモンタージュ

2009年02月21日 | 雑談ほか
「JSA」や「親切なクムジャさん」など、どうみてもマカロニな描写を盛り込むパク・チャヌク監督。その辺の真意が知りたいと思っていたところ、ちょうどよい本がありました。

結論からいうと『「JSA」のセリフや最後の銃撃シーンは「続・夕陽のガンマン」へのオマージュなんだ。』とか『「親切なクムジャさん」がひっぱっているのは、「続・荒野の用心棒」の棺桶なのさ。』なんて、かなり期待していた発言はありませんでしたが、レオーネの名前と作品は3回、鈴木清順の作品を語る時に「殺しが静かにやって来る」を引き合いに出すあたり、やっぱりこの人、マカロニが大好きなんだ・・・とうれしくなったのでした。
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仕事:広島まちめぐりナビプロジェクト

2009年02月20日 | 雑談ほか

このブログで仕事のことを書くのは、誰も期待していないと思うのですが、まあ、そうも言っていられないので・・・

広島まちめぐりナビプロジェクト協議会(広島市立大学、広島市、広島観光コンベンションビューローほかで構成)では、国土交通省の認定を受け、今年度、広島での旅行をもっと楽しんでもらう「広島まちめぐりナビプロジェクト」に取り組んでいます。
2月16日(月)からスタートしていますので、ぜひ、ご活用ください。
平和記念公園内レストハウス(広島市観光案内所)では実証実験アンケートも行っています。ご協力いただいた方には粗品を進呈中!

■概要
移動方法検索システム(日本語・英語)
原爆ドームや広島城といった観光施設、広島空港や広島駅といった交通拠点、約50か所間の移動方法が検索でひとめで分かります。
「徒歩」「自動車」「公共交通機関」での、おおよその移動時間や移動方法、料金を地図入りで見ることができます。

ポッドキャスト音声ガイド
広島の観光情報を日本語、英語、ハングル、中国語の4か国語でお届けします。
i-podに同期化することもできます。

▼詳しくはひろしまナビゲーターから▼
ひろしまナビゲーター
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読書:二重スパイ化計画

2009年02月20日 | 雑談ほか
大昔に読んで面白かったので、最近また読み返した「二重スパイ化作戦」(河出書房新社刊)。

第二次世界大戦中、ナチスドイツがイギリスにスパイを送り込んだが、イギリス側はそのほとんどを味方につけ、対敵情報に活用した史実の学術研究書である。(原文がそうなのか、訳文がそうなのかとにかく読みにくいのが難。)

書かれているのは二重スパイ個人の活躍ではなく、二重スパイ組織がどのように運用されたかという現実的な内容。

その目的は
1 敵の組織を籠絡し、牛耳る。もしくは、籠絡し、牛耳る手がかりをつかむ。
2 新しい敵のスパイが現れた時には、捕らえて味方につける。
3 ドイツ秘密情報機関の陣容と方法についての知識を学ぶ。
4 ドイツ秘密情報機関の語句暗号と字句暗号に関する情報を掴む。
5 敵が収集しようとしている情報を手がかりに、敵の計画と意図を読む。
6 敵が送る情報によって、敵の計画を攪乱する。
7 われわれの計画と意図を偽装し、敵を欺く。

例えば、ドイツからの調査命令に対して、単に虚偽の報告だけしたのでは、スパイとして信用されない。かといって、正確な情報を提供する訳にもいかないから、二重スパイには程良い真実を混ぜた虚偽の報告をさせることになる。

ドイツ側も複数の情報源から裏を取ろうとするから、その辺のつじつまはちゃんと合わせておかなくてはならない。と、気が狂いそうになる事務作業と心理作戦が延々と描かれる。

とにかく、読み終わったら、人間不信に陥りそうな本。それでいて、最後に二重スパイ作戦が成功したのは、汚い仕事だが、関わった人間が誰しもが「人格高潔」だったおかげだというあたり深いものがある。

ところで、次のパラグラフ
「公安局が止む得ない場合を除いてつねにスパイの処刑に反対したということは特記する価値がある。生きているスパイは、たとえドイツを攪乱する情報を送れない場合でも、つねに参考書として役に立つが、死んだスパイは不毛の存在である。
しかし、何人かのスパイは死ななければならなかった。それはわが国の保安体制が堅持されていることを国民に印象づけるためであり、またその他のスパイはうまく仕事をしている。われわれには籠絡されていない、とドイツ側に確信させるためでもある。送り込んだエージェントが一人残らずイギリス侵入に成功したとあっては、さすがのドイツも怪しいと睨んだにちがいない。」

つまり、「見せしめ」と「いけにえ」は必要なんですよ。とあっさり書き記しているあたり、こわいよなあ・・・。
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イタリア人の拳銃ごっこ~マカロニ・ウエスタン物語~

2008年12月16日 | 雑談ほか
久しぶりに出たマカロニ・ウエスタン本「イタリア人の拳銃ごっこ~マカロニ・ウエスタン物語~」(二階堂卓也著)

オビにあるとおり、「60年代に一大ブームを巻き起こしたイタリア製西部劇のすべて!」という内容なのだが・・・。

なぜか燃えない。面白くないわけないのだが、ページを繰る手がまどこっろしいというほどのワクワク感がないのだ。

1つにはこの何年間かで、マカロニ・ウエスタンについて多くのことを知ってしまったから、新鮮味がないことがあるんだろうけど、内容的な偏りも大きいんじゃないかと思う。
結論としてVIVA「夕陽のガンマン」&「続・荒野の用心棒」で、じゃあ、なぜ、いまだに世界中(の一部のガンマンどもの間)で、マカロニ・ウエスタンが愛されているのか読み取ることができないのだ。

マカロニ・ウエスタン初心者がこの本を読んで楽しめるかというと、残念ながら答えは「ノー」だと思う。

マカロニ大会のバカ話みたいに、ストーリーや監督・俳優、音楽に銃器ともっともっと多彩な切り口があってもよかったんじゃないかな。
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ポメラ ここが使いにくい

2008年11月20日 | 雑談ほか
入力用デバイスとしては使いやすいポメラですが、まあ、使いにくい面も多少ありますので、今日はその紹介。

バタフライキーボードなので、左右に引き出すわけですが、右側のキーボードの支えはわざわざ引っ張り出さなくてはなりません。引っかかりが小さく、少々不便。ただし、この支えがないと、キーボードが安定せず、破損につながる原因になるでしょうね。

ポメラ

USBの接続口もちょっと不便なところにあります。最初、キーボードを広げたまま、差し込もうとして悪戦苦闘しました。(アホ)
当然、たたんだままUSBを差し込んでも、ちゃんと電源が入って接続されます。

ポメラ

あと、文字表示の大きさを3種類に変更できるのはいいんだけど、変換候補文字の大きさは最小でしか表示されず、場合によっては見にくいだろう。これはユニバーサル・デザインの観点からは望ましくないよね。

ポメラ

購入してほぼ一週間、今のところ気がかりなのは、こういった点。
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ポメラ購入

2008年11月11日 | 雑談ほか
発売が発表されて、すぐ出入りの文房具屋さんに発注したキングジムの「ポメラ」、本日届きました。

キングジムの公式HP

何といっても小ささと360グラムの軽さが魅力です。(厚手の文庫本より軽い。)電源は単4電池2本、ACバッテリーはありません。

ポメラ

バタフライキーボードで手の大きなワタシには、全体にちょっと華奢な印象です。キーボードの小ささにまだちょっと使いづらいですが、じきに慣れそうです。
画面にはバックライトがないので、ちょっと暗さを感じます。こういった画面って見覚えがあるなと思ったら、かってのワープロはこんな感じでしたね。(もう15年くらい昔の話)

ポメラ

操作はとっても簡単。(Windowsのメモ帳だけ切り出したのだから、当然。)最低限の機能以外、一切ついていません。ダダダダダっと撃つ・・・もとい打って入力して、あとで整理するワタシには重宝なツールになりそうです。

メディアはMicroSDですが、テキストだけなので、バックアップ用以外に必要なのかどうかは微妙なところ。(テキストだけなので、10MBさえ必要なのかどうか。1GBもあったら、一生分の日記が書けそう。(笑))
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