kamacci映画日記 VB-III

広島の映画館で観た映画ブログです。傾向としてイジワル型。美術展も観ています。

ポライト・ソサイエティ

2024年08月29日 | ★★★☆☆
日時:8月26日
映画館:サロンシネマ

ロンドン在住のインド系姉妹、姉は美大に進学するも自分の才能に限界を感じて挫折、女子高に通う妹はスタントウーマンを目指して、日々、訓練と動画自撮りに余念がない。
そんな中、姉はとあるご縁からパキスタン系富豪に見初められて付き合い始め、結婚に向かってまっしぐら。夢を捨てる姉を憂う妹は彼氏の不審な行動に気付き、結婚阻止に向けてあれやこれやと画策する・・・

空手を習い、アクションとカンフー大好きガール(部屋には「アイアンフィスト」とかブルースリーの出ていた方の「グリーンホーネット」とか「グリーンディスティニー」とちょっとマイナー路線映画のポスター)の無軌道行動が、「キル・ビル」とか初期のガイ・リッチー作品みたいに賑やかな映像と音楽テンコ盛りで描かれる。

「ヴァージン連合」と揶揄される女子高仲間とギャーギャー騒ぎながら、彼氏を陥れようとする様はなかなか楽し気で、こちらもワクワクしてくる。もちろん、やっていることは完全に犯罪。

最後は予告編にもあるように姉救出のため、結婚式にカチコミをかける。サリー姿で跳んだり跳ねたりする様は見事にきれいだし、女子高の友達も巻き込んだスラップスティックな集団戦はもっと見せてほしい。最近、個々のアクションが光る集団戦ってスクリーンに登場しないからね。
なのだが、パブリシティや予告編で多くを見せすぎて、出オチになってしまっているのが残念。また、彼氏の悪人ぶりがうまく描かれておらず、中盤のドタバタ劇とのつながりがよろしくない。

また、イギリス資本の映画なので、アクションとかダンスシーンが本家のインド映画に比べるとかなり薄味。時間も半分くらい。本家でこの上映時間だったら、まだ彼氏すら登場していない。

諸々いいところもあるだけに喰い足りない部分が余計に気になってしまう。もったいない。

ということで、評価は
★★★☆☆

ところで、スタントウーマンに憧れる女の子が主人公なもんだから、帰ったら早速、コロナ禍中にやけくそ気味に上映されたドキュメンタリー映画「スタントウーマン」をアマプラ再見したよ。






題名:ポライト・ソサイエティ
原題:Polite Society
監督:ニダ・マンズール
出演:プリヤ・カンサラ、リトゥ・アリヤ
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