日時:8月17日
映画館:イオンシネマ広島
バカバカしさが最高に良かった「ブレット・トレイン」のデビッド・リーチ監督の新作で、90年代のTVシリーズ「俺たち賞金稼ぎ!フォールガイ」を原作とした作品。
TVシリーズの方はリー・メジャースが主役で、スタントマンが本業の主人公たちが、副業で賞金稼ぎをしているというプロットまでは知っているのだが、実際のシリーズは見たことがない。
ワタシは映画製作の裏方で活躍するプロの話が大好きで、メイキング・ドキュメンタリとか大好きだし、USJがオープンしたころにあった映画製作の裏側みたいなアトラクションにはちょっと涙した。
なので、スタントマンが主人公の本作もちょっと期待していたのだが、まずオープニングで本物のスタントマンの活躍ぶりがショートクリップで紹介される。文字通り体を張ってアクションする映像に感動してしまう。
ジャッキー・チェンの映画はともかく、70年代のポリスアクションものの気の狂ったような(某イタリアでは違法な)カーチェイスが大好きなだけに、最近のCGに頼ったアクション映画の自殺行為とも言うべきまやかし映像には辟易してた。スクリーンでリアルスタントがたっぷり見られるだけでもうれしい。
主人公のライアン・ゴズリングはスタントマンだが、撮影中のある事故をきっかけに2年間、仕事から離れていた。そんな時、敏腕女プロデューサーから新作映画への参画を依頼され、オーストラリアに。新作映画の監督はカメラ助手時代に付き合っていたエミリー・ブラントだった。
まず、オープニングの事故が1シーン1カットで描かれる。しかもガラス窓を通り抜けて、エレベーター移動付き。1シーン1カット演出も好きなので、ここでも嬉しくなってしまう。
その後、オーストラリアの撮影現場に移るが、「地獄の黙示録」並みの大混乱で、エミリー・ブラントがコッポラに見えてくる。ここでも1シーン1カットが使われ、製作スタッフが進行確認で右往左往するさなか、後ろで爆発シーンのテストがバンバン進む混乱っぷりは「続・夕陽のガンマン」の橋誤爆事件を思わせる。
それからゴズリングとエミリー・ブラントの恋のさや当て合戦と再燃があり、その一方で行方不明となった主役俳優の捜索任務が入る。
2人の恋愛模様は少しかったるく、話のテンポを落としているきらいもあるが、厄介な男に翻弄される役が定番のエミリー・ブラントが美人なので許そう。
まあ、スタントを見せるのが映画の主旨なので、ストーリーはどうでも良い(笑)
その分、スタントアクションシーンは当然力が入っているので、見ていてワクワクしてくる。スタントを担当するのは「87 EAST プロダクション」。ジョン・ウィックシリーズを手掛けた彼らかと思っていたら、あちらのチームは「87 eleven」だった。ややこしい。
元々映画好きをターゲットにしたような映画なので、作品中にも色々な映画のタイトルやセリフが引用される。ここもお楽しみの1つ。ちなみに宇宙ラブストーリー版「真昼の決闘」と説明される劇中作のタイトルは「METAL STORM(メタルストーム)」。80年代同名のB級SF映画があり、日本でも公開されました。ワタシも観ました。どうでもいいことだけど。
スタントマンへの愛情に満ちたアクション盛りだくさんのラストを迎え、映画はハッピーエンド。たぶんエンドクレジットで、実際に撮影現場のビハインドシーンを流すんだろうなと思っていたら、やはりその通りの映像が流れてますます嬉しくなってしまう。
「ブレット・トレイン」を観た時に「年に一度はこういったバカ映画は必要」と書いたけど、まさにその名に恥じない良い映画。二日酔いの日に観てたら、たぶん感動で泣いてた。
なので、
評価は★★★★☆
ところで、【以下ネタバレあり】
エンドクレジットの途中にまだストーリーの続きがあり、なんとそこにご本家リー・メジャースが登場!
「Aチーム ザ・ムービー」の時にも同趣向があったけど、予想すらしてなかった。
さらにリー・メジャース自身、日本ではどちらかといえばマイナーな存在なので、この登場にウケていたのはたぶん劇場でワタシひとり(笑)
映画館:イオンシネマ広島
バカバカしさが最高に良かった「ブレット・トレイン」のデビッド・リーチ監督の新作で、90年代のTVシリーズ「俺たち賞金稼ぎ!フォールガイ」を原作とした作品。
TVシリーズの方はリー・メジャースが主役で、スタントマンが本業の主人公たちが、副業で賞金稼ぎをしているというプロットまでは知っているのだが、実際のシリーズは見たことがない。
ワタシは映画製作の裏方で活躍するプロの話が大好きで、メイキング・ドキュメンタリとか大好きだし、USJがオープンしたころにあった映画製作の裏側みたいなアトラクションにはちょっと涙した。
なので、スタントマンが主人公の本作もちょっと期待していたのだが、まずオープニングで本物のスタントマンの活躍ぶりがショートクリップで紹介される。文字通り体を張ってアクションする映像に感動してしまう。
ジャッキー・チェンの映画はともかく、70年代のポリスアクションものの気の狂ったような(某イタリアでは違法な)カーチェイスが大好きなだけに、最近のCGに頼ったアクション映画の自殺行為とも言うべきまやかし映像には辟易してた。スクリーンでリアルスタントがたっぷり見られるだけでもうれしい。
主人公のライアン・ゴズリングはスタントマンだが、撮影中のある事故をきっかけに2年間、仕事から離れていた。そんな時、敏腕女プロデューサーから新作映画への参画を依頼され、オーストラリアに。新作映画の監督はカメラ助手時代に付き合っていたエミリー・ブラントだった。
まず、オープニングの事故が1シーン1カットで描かれる。しかもガラス窓を通り抜けて、エレベーター移動付き。1シーン1カット演出も好きなので、ここでも嬉しくなってしまう。
その後、オーストラリアの撮影現場に移るが、「地獄の黙示録」並みの大混乱で、エミリー・ブラントがコッポラに見えてくる。ここでも1シーン1カットが使われ、製作スタッフが進行確認で右往左往するさなか、後ろで爆発シーンのテストがバンバン進む混乱っぷりは「続・夕陽のガンマン」の橋誤爆事件を思わせる。
それからゴズリングとエミリー・ブラントの恋のさや当て合戦と再燃があり、その一方で行方不明となった主役俳優の捜索任務が入る。
2人の恋愛模様は少しかったるく、話のテンポを落としているきらいもあるが、厄介な男に翻弄される役が定番のエミリー・ブラントが美人なので許そう。
まあ、スタントを見せるのが映画の主旨なので、ストーリーはどうでも良い(笑)
その分、スタントアクションシーンは当然力が入っているので、見ていてワクワクしてくる。スタントを担当するのは「87 EAST プロダクション」。ジョン・ウィックシリーズを手掛けた彼らかと思っていたら、あちらのチームは「87 eleven」だった。ややこしい。
元々映画好きをターゲットにしたような映画なので、作品中にも色々な映画のタイトルやセリフが引用される。ここもお楽しみの1つ。ちなみに宇宙ラブストーリー版「真昼の決闘」と説明される劇中作のタイトルは「METAL STORM(メタルストーム)」。80年代同名のB級SF映画があり、日本でも公開されました。ワタシも観ました。どうでもいいことだけど。
スタントマンへの愛情に満ちたアクション盛りだくさんのラストを迎え、映画はハッピーエンド。たぶんエンドクレジットで、実際に撮影現場のビハインドシーンを流すんだろうなと思っていたら、やはりその通りの映像が流れてますます嬉しくなってしまう。
「ブレット・トレイン」を観た時に「年に一度はこういったバカ映画は必要」と書いたけど、まさにその名に恥じない良い映画。二日酔いの日に観てたら、たぶん感動で泣いてた。
なので、
評価は★★★★☆
ところで、【以下ネタバレあり】
エンドクレジットの途中にまだストーリーの続きがあり、なんとそこにご本家リー・メジャースが登場!
「Aチーム ザ・ムービー」の時にも同趣向があったけど、予想すらしてなかった。
さらにリー・メジャース自身、日本ではどちらかといえばマイナーな存在なので、この登場にウケていたのはたぶん劇場でワタシひとり(笑)
題名:フォールガイ 原題:Fall Guy 監督:デビッド・リーチ 出演:ライアン・ゴズリング、エイミー・ブラント |
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