日時:5月29日
映画館:シネツイン新天地
パンフレット:A4変形600円。監督、ジョージ・クルーニー他のインタビューがなかなか面白い内容。当然のことながら、ハワイ文化のコラム入り。
「ハイスクール白書」「アバウト・シュミット」「サイドウェイ」と中年男の悲哀を描かせたら、天下一品のアレクサンダー・ペイン監督。その新作となれば、とにかく見に行かなくては。
舞台はハワイ、主人公の働きざかりの弁護士マット・キング(ジョージ・クルーニー)は妻が事故で昏睡状態となってしまい、ギクシャクしていた娘2人との関係を見つめ直すことになる。一方、自分が先祖から引き継いだハワイの広大な土地の売却問題も抱えており、こちらも悩ましいところ。さらに、全く思いがけなかったところから家庭内不和が発覚し・・・
と、文字にすると堅いヒューマンドラマかドタバタコメディのようだが、そこはペイン監督。中年男の笑うに笑えない、でもおかしい愛情あふれる悲喜劇になっている。
まず、ジョージ・クルーニーがいい感じで、痛い目にあってもガツンと怒れない、ちょっと頼りない父親役。
ちょっと身勝手だけど家族思いの17歳の長女やおしゃまさんの10歳の次女、ダメンズなんだけど気のいい長女のボーイフレンドなど彼を取り巻く人々の描写も優しい。
さらに、口の悪い義父役がなんとロバート・フォスター、親戚がボー・ブリッジス、事件のキーパーソンがマシュー・リラードと中年以上の配役もツボを押さえている。
豊かな登場人物に加え、ハワイアンの音楽と全体にユルい展開で、人生のトラブルも大問題には見えない。(決して、そうではないのだが。)
自分の境遇とは全く違うのだが、等身大のいろんな問題を抱える主人公に「そうなんだよな~。分かるよ、その心境。男ってダメだよなあ・・・」って共感させてしまうところがペイン映画のいいところ。
ハッピーエンドとは言えないし、物事が解決する訳ではないのだが、何かささやかなんだけど心温まる救いがあるのもいいところ。
「サイドウェイ」のように泣けはしないけど、やっぱり自分の周りをもう一度、ぐるりと見渡してしまうそんな映画です。
映画館:シネツイン新天地
パンフレット:A4変形600円。監督、ジョージ・クルーニー他のインタビューがなかなか面白い内容。当然のことながら、ハワイ文化のコラム入り。
「ハイスクール白書」「アバウト・シュミット」「サイドウェイ」と中年男の悲哀を描かせたら、天下一品のアレクサンダー・ペイン監督。その新作となれば、とにかく見に行かなくては。
舞台はハワイ、主人公の働きざかりの弁護士マット・キング(ジョージ・クルーニー)は妻が事故で昏睡状態となってしまい、ギクシャクしていた娘2人との関係を見つめ直すことになる。一方、自分が先祖から引き継いだハワイの広大な土地の売却問題も抱えており、こちらも悩ましいところ。さらに、全く思いがけなかったところから家庭内不和が発覚し・・・
と、文字にすると堅いヒューマンドラマかドタバタコメディのようだが、そこはペイン監督。中年男の笑うに笑えない、でもおかしい愛情あふれる悲喜劇になっている。
まず、ジョージ・クルーニーがいい感じで、痛い目にあってもガツンと怒れない、ちょっと頼りない父親役。
ちょっと身勝手だけど家族思いの17歳の長女やおしゃまさんの10歳の次女、ダメンズなんだけど気のいい長女のボーイフレンドなど彼を取り巻く人々の描写も優しい。
さらに、口の悪い義父役がなんとロバート・フォスター、親戚がボー・ブリッジス、事件のキーパーソンがマシュー・リラードと中年以上の配役もツボを押さえている。
豊かな登場人物に加え、ハワイアンの音楽と全体にユルい展開で、人生のトラブルも大問題には見えない。(決して、そうではないのだが。)
自分の境遇とは全く違うのだが、等身大のいろんな問題を抱える主人公に「そうなんだよな~。分かるよ、その心境。男ってダメだよなあ・・・」って共感させてしまうところがペイン映画のいいところ。
ハッピーエンドとは言えないし、物事が解決する訳ではないのだが、何かささやかなんだけど心温まる救いがあるのもいいところ。
「サイドウェイ」のように泣けはしないけど、やっぱり自分の周りをもう一度、ぐるりと見渡してしまうそんな映画です。
題名:ファミリーツリー 原題:The Descendants 監督:アレキサンダー・ペイン 出演:ジョージ・クルーニー、シャイリーン・ウッドリー、アマラ・ミラー |