広島県立美術館特別展 ポーランドの至宝:レンブラントと珠玉の王室コレクション
会場:広島県立美術館
会期:平成22年12月15日~平成23年1月12日
県立美術館に着いたら、長蛇の列!最終日間近、3連休の中日とあって入館までに30分も並んでしまった。こんなこと初めて。
ポーランドといえば、「灰とダイヤモンド」「地下水道」「将軍たちの夜」「戦場のピアニスト」である。(←特殊な発想)これら美術品にも第二次世界大戦の暗い陰がつきまとう。
巡回展なのだが、「ポーランドの至宝」というテーマへのアプローチがいかにも県立美術館好みというか、展示内容が王宮や美術館の所蔵品、ポーランド絵画の変遷、ポーランド王宮の美術工芸品、ポーランドの偉人と博物館的に多岐に渡っている。
今回の目玉「レンブラントのモナ・リザ」こと「額縁の中の少女」も所蔵品の1つとして展示されており、日本初公開とあって、作品の前は黒山の人だかり。展示スペースはこの作品のためだけに仕切られ、照明も調節されているので、最高のコンディションで見ることが出来る。指先のタッチなどちょっと不気味なくらい。
しかし、個人的に一番感銘を受けた作品は「ジグムント3世の円柱から見たクラクフ郊外通り」。これらの18世紀頃の町並みを描いた絵画は、後年、第二次大戦中に徹底的に破壊されたワルシャワの町を再現・復旧するにあたって、大変、参考にされたのだという。
この絵画の構図が「戦場のピアニスト」でエイドリアン・ブロディの主人公が逃げ込む廃墟と化したワルシャワと同じ構図なのだ。時代を超えた写し絵。おそらく、ポランスキー監督は史実同様、絵画を参考にして、戦前のワルシャワと破壊されたワルシャワをスクリーン上に再現してみせたのだろう。と勝手に憶測すると絵の重みも違ってくる。
最後にはポーランドの偉人としてコペルニクス、ショパン、キュリー夫人の業績が紹介されるあたり、いかにも県立博物館・・・もとい、県立美術館。これはこれで面白いのだが、取り上げる間口が広すぎ、結果として展覧会全体に散漫な印象も受けてしまうのも、やむ得ないところかな。
会場:広島県立美術館
会期:平成22年12月15日~平成23年1月12日
県立美術館に着いたら、長蛇の列!最終日間近、3連休の中日とあって入館までに30分も並んでしまった。こんなこと初めて。
ポーランドといえば、「灰とダイヤモンド」「地下水道」「将軍たちの夜」「戦場のピアニスト」である。(←特殊な発想)これら美術品にも第二次世界大戦の暗い陰がつきまとう。
巡回展なのだが、「ポーランドの至宝」というテーマへのアプローチがいかにも県立美術館好みというか、展示内容が王宮や美術館の所蔵品、ポーランド絵画の変遷、ポーランド王宮の美術工芸品、ポーランドの偉人と博物館的に多岐に渡っている。
今回の目玉「レンブラントのモナ・リザ」こと「額縁の中の少女」も所蔵品の1つとして展示されており、日本初公開とあって、作品の前は黒山の人だかり。展示スペースはこの作品のためだけに仕切られ、照明も調節されているので、最高のコンディションで見ることが出来る。指先のタッチなどちょっと不気味なくらい。
しかし、個人的に一番感銘を受けた作品は「ジグムント3世の円柱から見たクラクフ郊外通り」。これらの18世紀頃の町並みを描いた絵画は、後年、第二次大戦中に徹底的に破壊されたワルシャワの町を再現・復旧するにあたって、大変、参考にされたのだという。
この絵画の構図が「戦場のピアニスト」でエイドリアン・ブロディの主人公が逃げ込む廃墟と化したワルシャワと同じ構図なのだ。時代を超えた写し絵。おそらく、ポランスキー監督は史実同様、絵画を参考にして、戦前のワルシャワと破壊されたワルシャワをスクリーン上に再現してみせたのだろう。と勝手に憶測すると絵の重みも違ってくる。
最後にはポーランドの偉人としてコペルニクス、ショパン、キュリー夫人の業績が紹介されるあたり、いかにも県立博物館・・・もとい、県立美術館。これはこれで面白いのだが、取り上げる間口が広すぎ、結果として展覧会全体に散漫な印象も受けてしまうのも、やむ得ないところかな。
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