kamacci映画日記 VB-III

広島の映画館で観た映画ブログです。傾向としてイジワル型。美術展も観ています。

16ブロック

2006年11月11日 | 洋画(良かった、面白かった、気に入った)
日時:11月10日
映画館:松竹名画座
パンフレット:A4変形600円。映画の性格や登場人物の少なさゆえ、内容が薄いのは止む得ないか。

面白い娯楽映画は、主人公が善悪の境目にいたり、登場人物が巧みな三つどもえ構成だったりと、たいがい脚本がよく出来ている。

「16ブロック」も脚本がよく出来ている。構成そのものは「ガントレット」とか「ミッドナイト・ラン」なんかと同じで、超短距離のロードムービーなんだけど、ピンチの設定と乗り切り方、それにキャラクターの描き方が巧い。最近では「セルラー」以来の面白い脚本だと思う。

それに、これだけ手堅い作品になったのは、リチャード・ドナーの手腕なんだろうな。(手堅すぎて、監督の個性を感じない。)

また、ブルース・ウィリスの化けっぷりがいい。最初はウィリスの刑事役と聞いて、「またかいな」と危惧したけど、ジョン・マクレーンも「ホステージ」も感じさせない。M字型に禿げ上がったデコとかだらしない腹とか、あの顔だから何でも出来るんだろうなと実感。
デビッド・モースの「いい顔をした悪役」は、飽きるほど見たような気がするのは自分だけ?

あえて映画館で見なくても大丈夫だけど、「面白かったですか?」と聞かれて、何のためらいもなく「面白かったよ。」と言える、見て損は無い作品。

ところで、便座が上がっているというネタは同じウィリスの「ラスト・ボーイスカウト」でも使われていたな。(←記憶容量の無駄遣い)

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